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2018年4月12日 (木)

バルビローリのウィンナワルツ集

昨日の冷たい雨はすっかり上がり今日は朝から快晴。

時間が慌ただしく過ぎていく年度初め。

昨日は外部関係団体との顔合わせや会議が4つほど。
最後の会議を終えてオフィスに戻ると未決の書類の山。


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今度の定演の曲目解説を書くために「メンデルスゾーンのスコットランド交響曲」(星野宏美著 音楽之友社)を図書館から借りて読んでいる。

豊富な譜例と資料を駆使した曲の成り立ちから改訂の推移などが非常に面白い。

おそらくこれほどまでにメンデルスゾーンを深く掘り下げた本は珍しいのではなかろうか。

手元に置いて読みたいけれど既に絶版。

Amazonの中古本はとても高価な値になっていてとても手が出ない。



今日はバルビローリのウィンナワルツ集

手持ちはティチクから出ていた廉価盤LPで英パイ原盤のもの。


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・ワルツ「ウィーンの森の物語」

・アンネンポルカ
・ピチカートポルカ
・ラデツキー行進曲
・喜歌劇「こうもり」序曲
・ワルツ「美しく青きドナウ」
・喜歌劇「ジプシー男爵」序曲

ハレ管弦楽団

というもの。

EMIやバルビローリ協会からドナウとジプシー男爵は出ているが異なる演奏だと思う。

演奏は驚きの演奏揃い。

ロマンティックにして官能的。

中でも「アンネンポルカ」は打楽器を派手に鳴らしたハリウッドの映画音楽のような全く別の曲と化している。

ラデツキー行進曲もまるでスーザのマーチのよう。 

他の曲もかなりオーケストレーションに手を加えているようだ。

「こうもり」序曲も終結部に2小節のおまけ付き。

ただこのLPはステレオとはいえ音が非常に悪い。

イコライザーカーヴをいろいろいじってもダメ。
Old78ポジションがかろうじて聴ける。

SP録音並みの音。



Youtubeはそのバルビローリの「アンネンポルカ」

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音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

音が悪いということはEQが合っていないということでしょう。お手持ちのEQアンプにそのカーブが搭載されていないのですね。そろそろPCの出番でしょうか。ヨーロッパでの録音ではメジャーもマイナーもAESが意外に多いように思います。コンサートホールのシューリヒトなどマイナーレーベルでAES録音の代表例ですが、素晴らしい音質です。ブルックナーもモーツァルトも。

いくつかの日本語サイトで試聴したレコードのEQについて言及するものがありますが、ご自身が所有されているEQアンプに適合するカーブがないときにRIAAと記載する人が多いようです。メジャーレーベルの市販品でRIAA盤など存在しないのに。RIAAカーブ盤をRIAA-EQで聴いたらピッタリ嵌まる音になるはずなのですが、どうもそうではないようです。

投稿: ぶりちょふ | 2018年4月14日 (土) 06時19分

とてもユニークな演奏ですね。
晩年のバルビローリしか知らない人は、
こんな録音があったのかと意外に思うかも知れません。
気になるのは編曲です。
バルビローリ本人だとは思えないので、
誰の編曲なのか知りたいところですね。
これですね。こうもり序曲。
https://youtu.be/vWeYwUX0F4I

投稿: よしお | 2018年4月14日 (土) 09時47分

ぶりちょふさん。

お察しの通り手持ちのMUSICAのフォノアンプにはAESはありません。
オプションで加えることもできるのですが、その価格で合研ラボのフォノアンプが買えてしまうので迷うところです。

LPのEQの楽しみを教えていただいてありがとうございます。

投稿: 山本晴望 | 2018年4月16日 (月) 21時11分

よしおさん。

バルビローリはロマンティックな気質の人だったので、他の曲でもいろいろと楽譜に手を加えていますがこのアンネンポルカには驚きました。

同世代の指揮者、ウイリアム・スタインバーグのピチカートポルカは管楽器入りでした。

投稿: 山本晴望 | 2018年4月16日 (月) 21時16分

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