デルヴォーとヴォルフ
本日快晴、気温は下がり北海道は一時雪。
朝は町内の側溝清掃。
側溝とはいえ自分が子供の頃は小さな小川で鮒が泳ぎ蟹が這っていた。
河川改修の結果、水が滞留し完全にどぶ川となってしまった。
ご近所さんたちと雑談しながらの作業も楽しい。
作業終了後はオフィス顔を出してしばしの仕事。
帰宅は夕方。
留守の間に家具屋が来て昨日出しておいた古い箪笥を引き取って行った。
処分料が意外なほど高価で驚いた。
イコライザーカーヴの面白さを知ってから手持ちのLPを聴き直している。
ぴったり嵌まると今まで聞こえなかった音まで聞こえてくるのが不思議。
先日、ロシア音楽を聴いたフランスの指揮者デルヴォー続きで、今日は得意のフランスもの。
東芝から出ていたLP国内盤だ。
かつて廉価盤で出ていて今でもリサイクルショップあたりで普通に見かける盤。
・交響詩「魔法使いの弟子」 (デュカ)
・狂詩曲「スペイン」(シャブリエ)
・牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
・ボレロ(ラヴェル)
・交響詩「死の舞踏」(サン・サーンス)
コロンヌ管弦楽団
Columbiaカーヴで聞いてみる。
これが以前に聴いたとは次元の違う音で鳴っている。
ヴァイオリンとヴィオラの声部が奥行きを伴って迫ってくるまさに実在の響き。
以前聞いた時に聴き取れなかった細かな部分まで再現され、数段優れた演奏であったことがわかる。
シャブリエなどはパリ音楽院管との再録音よりも良いと思う。
続いて同じくフランスものでデルヴォーと似た経歴の指揮者アルヴェール・ヴォルフ。
パリ音楽院管弦楽団による舞曲系の音楽を集めたもの。
・ボレロ
・道化師の朝の歌
・舞踏への勧誘
・「三角帽子」第2組曲
パリ音楽院管弦楽団
1958-59年録音
手持ちはキングレコードが出していた国内初出盤。
カーヴはロンドンのffrr。
RIAAから切り替えるとパッと明るく目の前に大きく開けたパノラマが広がる。
「ボレロ」では今まで聞こえていなかった遠くのクシャミのような音が聞こえる。
これには驚いた。
演奏はオケを華やかに鳴らし切った「道化師の朝の歌」が秀逸。
レコードにはこれほどの情報が眠っていたのだ。
充分に精錬されぬまま放置されていた金鉱石を発掘したような気分。
youtubeはヴォルフ指揮ラムルー管の「ラ・ヴァルス」
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