« 指揮者ブラシュコフのことなど | トップページ | 4月最初の練習はメンデルスゾーン »

2018年4月 3日 (火)

デルヴォーのロシア名曲集

裏山山頂のヤマザクラ群が満開。

Sdsc08894

かつてここにはお寺の本堂があった。

Sdsc08892


戦国時代には後北条氏が武田氏との戦いの時に陣を敷いたと言われる場所。

Sdsc08669

太平洋戦争中は高射機関砲の陣地があり、今でもコンクリート製の水槽が残っている。

Sdsc08889



今日はデルヴォーのロシア音楽。

手持ちはフランスEMIのLP。

かつて2枚組CDでも出ていたことがある。


Sdsc08845

・古典交響曲(プロコフィエフ)

・鉄工場(モソロフ)
・ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
・剣の舞(ハチャトウリアン)
・夢想(スクリャービン)
・歌劇「コラ・ブルニオン」序曲(カバレフスキー)
・組曲「火の鳥」1919年版 (ストラヴィンスキー)
・「黄金時代」よりポルカ(ショスタコーヴィチ)

ピエール・デルヴォー指揮
パリ音楽院管弦楽団

モノラル末期の録音で音は非常に良い。


 

フランスの指揮者ピエール・デルヴォーはパリ・オペラ座、パリ・オペラコミック座などの劇場の音楽監督が長かった。

比較的録音は多かったけれども、クリュイタンスやミュンシュらのフランス系大物指揮者に比べるとぱっとしないままに終わってしまった。

デルヴォーの音楽には職人的な手際の良さの中に、骨っぽい独特の色のようなものがあってサン・サーンスやシャルパンティエ、ダンディなどには味のある音楽を聴かせてくれた。

「新世界より」と歌劇の序曲集とか、洒落た中にも毒を含んだ個性的な色合いが面白くて自分としては好きな指揮者。


このロシアの作品を集めたアルバムではパリ音楽院管のカラフルな音色の美しさを生かしながらも適度な暴れ具合いがなかなか楽しめる。


「火の鳥」のアンサンブルの乱れはご愛嬌だが、メタリックな冷たさの中で絶叫するブラス群が見事に曲想とマッチしたモソロフの「鉄工場」が非常に良い。




youtubeはデルヴォー指揮のラボー作曲「マルーフ」から

|

« 指揮者ブラシュコフのことなど | トップページ | 4月最初の練習はメンデルスゾーン »

音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 指揮者ブラシュコフのことなど | トップページ | 4月最初の練習はメンデルスゾーン »