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2018年5月22日 (火)

コロンビアカーヴで聴くギーゼキングのドビュッシー

晴れ、空気は乾き昨晩は涼しいほど。明日は強い雨との予報。
社長が交代し新たな体制で始動中。

日大アメフト問題。

真実を語る重みがひしひしと伝わる勇気ある学生の証言

それに比べ監督、コーチたちの自らの保身に走るなんとも醜い姿よ。

新しいフォノアンプはいろいろと設置場所を変えたり、プレーヤーからのアースの位置を変えたりしているうちにハム音が収まってきた。


全く消えたわけではないが、ボリュームをかなり上げた場合に微かに聞こえる程度にはなってきた。

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イコライザーカーヴの選択肢が増えたので、手持ちのアナログLPをいろいろと聴き直している。



今日はギーゼキングのドビュッシーを聴く。

1953年録音のモノラルのピアノ曲全集から前奏曲集第1巻を中心に聴いてみた。

さまざまなディスク大賞を受賞した人口に膾炙した名盤で、手元には英のCD、東芝EMI、米エンジェルのLP、伊EMIの疑似ステレオ盤など。




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それに加えて日本コロンビアが1962年に出した、ペラジャケの全集をリサイクルショップのジャンクものから最近入手。(1枚税別100円だった)


この全集は名盤として定評のある演奏だが、ネットをサーフィンしてみるとCD時代になって録音の古さを指摘する声が多いようだ。


実際手持ちのCDを聴いてもモノクロームな響きであまり上質な音には聞こえない。

Photo

ギーゼキングの実演を聴いた人が、七色の色彩を持つ軽妙なタッチと音色が印象的であった、と何処かで書いていたのが頭に残っている。


ところが実際いろいろな録音を聴いてみても、そのような音色が感じられなかったのが長い間不満で不思議でもあった。


かのホロヴィッツもギーゼキングの音色を絶賛していたという。


その中では疑似ステレオのイタリア盤が音に多少の不明瞭さがあるものの、色彩豊かな響きと重要感あるタッチが感じられる優れものだった。

特に「沈める寺」は圧巻で、巨大なフォルティッシモのクライマックスはまさに巨大寺院が目の前に聳えるようだった。

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まず購入して未だ針を下ろしていなかった日本コロンビア盤を聴く。

発売後50年以上経過しているのに盤は驚くほど綺麗だった。

カーヴはコロンビアカーヴ。

デリケートなタッチから色彩豊かで玄妙な音の粒が部屋の中に拡散していく。
今まで聴いたことのない音だ。


繊細にして透明、実演で聴いた多くの人が驚嘆したまさにギーゼキングの音が目の前で鳴っているのが感動的。


楽しくなって映像や小品のいくつかも聴いてみた。



中にはヨタッてふらつく演奏もなくはないけれども、精妙な音はいずれの曲でも聴くことが出来る。



試しにRIAAカーヴに切り替えてみるとたちまち色褪せて力強さも後退。
演奏の良さがサッパリ伝わってこない。

恐らくこの演奏を聴いていた大部分の人は音盤に刻まれている本物の音を聴いていないのではなかろうか。


Youtubeはギーゼキングの弾くドビュッシーの「バラード」、1956年ライヴ

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