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2018年6月 5日 (火)

マタチッチ、ザグレブフィルとのワーグナー

曇り、九州四国はすでに梅雨入り。
これから少しずつ雨模様。


仕事は6月に入りこれから外部委員の入る大きな山場。



定演が終わりなんとなくロス気味。

それだけソプラノの田崎尚美さんのワーグナーは強烈だった。




今日はマタチッチのワーグナーを聴いた。


マタチッチのワーグナー録音にはN響やチェコフィルを指揮したものもあるけれど、聴いたのはhypnosから出ていたザグレブフィルとブタペストフィルを振ったライヴCD.

録音データはわからない。

ステレオ録音。

Sdsc09232


・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲


・歌劇「タンホイザー」第3幕への前奏曲


・楽劇「トリスタンとイゾルデ」

             第一幕前奏曲とイゾルデの愛の死

・ジークフリート牧歌


・楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲*

ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、

ザグレブフィルハーモニー管弦楽団

ブダペストフィルハーモニー管弦楽団*



マタチッチの祖国ユーゴを代表するオケ、ザグレブフィルは古い歴史はあるものの、
1991年のユーゴ崩壊に伴う内戦で大きなダメージを受けた。


ちょうどその時期に音楽監督だった大野和士の奮闘振りがかつてNHKのニュース番組で紹介されていた。




マタチッチがザグレブフィル首席指揮者だったのは1970年から1982年まで。

ほぼその晩年の大部分はザグレブフィルの指揮者だった。


この録音もこの時期のものだと思う。



なんとも巨大にして包容力のあるワーグナー。



「ジークフリート牧歌」の暖かで慈愛に満ちた演奏には聴いていて涙が出そうになってきた。


ザレブフィルのアンサンブルは時々乱れることもあるけれど、老マタチッチのはっきりしない棒に懸命に付いていき全力投球の演奏を聞かせているのがなんとも感動的だ。


ブタペストフィルを振ったマイスタージンガーも、怒涛のフォルティシモのなんとも凄みのあることよ。



Youtubeはマタチッチ指揮N響のブルックナーの交響曲第8番フィナーレ。

未だに語り継がれている歴史的名演。

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コメント

マタチッチのこの映像。懐かしいですね。
最後に何度も出て来るその姿に愛らしさを感じます。
これが最後の来日だったのでしょうか。
そう考えると感慨深い映像ですね。

投稿: よしお | 2018年6月 6日 (水) 18時46分

このブルックナーはマタチッチの最後の来日の映像です。

フィナーレ最後の部分など本当にすごいですね。

この頃のN響にはマタチッチ、スイトナー、サヴァリッシュ、シュタイン。
今思うと凄い人たちが来演していました。

投稿: 山本晴望 | 2018年6月 8日 (金) 20時53分

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