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2018年7月に作成された記事

2018年7月31日 (火)

狩野川花火大会の夜

7月も最後の週になった。
今日も熱中症対策を喚起する放送が流れている。

午前中は外部有識者を交えての中身の濃い会議。
耳の痛い話もあったけれども白熱した充実した内容だった。


台風で順延となった沼津夏祭りはこの月火曜日に花火大会のみ実施。

昨日、娘は浴衣を着て友人とウキウキとして出かけて行った。

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自分はこの土日で疲れていたので行くつもりは無かった。
けれども家内が突然行きたいと言い出したのでお付き合い。



沼津の花火大会は市街地中心部を流れる狩野川を舞台とした花火大会。


隅田川の花火大会とは比べるべくもないけれども、同じようにビルの谷間越しに至近距離で花火を観ることができるのが特徴。


行ってみると若者が多く屋台も沢山出ていてたいそうな賑わい。


平日なのでビジネス帰りのサラリーマンらしき人たちも多数、
いつもと違った雰囲気だ。

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近くで花咲く大型花火のズシンと響く炸裂音も心地よく、
自然と気持ちも高揚。



フラフラとしているうちに若鶏の唐揚げが旨い「豊亭」の前に辿り着いた。

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ここで若鶏の唐揚げと餃子、そしてモツカレーで夕食とする。


残念ながら車で来てしまって生ビールが飲めない。


そのうち娘と友人と合流して帰宅は9時過ぎ。

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2018年7月29日 (日)

プレトリウスの「テレプシコーレ」

日曜の今日は台風一過の晴天。
再び猛暑

逆走台風は無情にも被災地の西日本を縫うように走り九州へ。



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土日で予定されていた沼津夏祭りは花火大会のみ月曜火曜に順延で、昼間の行事は中止になってしまった。

全国から終結したラブライバー達が町をブラついている。

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昨日の昼頃に家の近くの牛臥山公園に行ってみた。

風はあれど奥駿河湾の海は比較的穏やかで避難の大型船舶が数隻か投錨中。
海上保安庁の巡視船も見える。


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ひときわ目立っていたのは巨大なマストの地球深部探査船「ちきゅう」の姿。

午後3時頃から雨風がひどくなり、家の周りの飛ばされそうなものを家に入れたりしていた。

台風は多少速度を上げて午後9時過ぎに駿河湾の至近距離を通過。

リフォームの大工さんが置き忘れた紙袋はすっかり飛ばされてなくなっていた。



最近通勤の車中でプレトリウスの「テレプシコーレ」を聴いている。

ピケット指揮ニューロンドンコンソートによるCD。


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17世紀に主にイタリアで演奏されていた舞曲の数々をプレトリウスが収集し他の声部やバスパートを加えて出版したもの。

最近は中学高校の吹奏楽部でも演奏される曲らしい。

このCDは10年ほど前に購入してその存在も忘れていたけれども、沼響のヴァイオリンパートの女性が、自分の子どもがヴァイオリン学習でテレプシコーレを演奏することになったのでCDを貸して欲しいという話があり貸していた。


戻ってきて車のカーオディオで聴いてみたらこれが実に良い。

各種弦楽器やクルムホルンその他の古楽器に加え、曲によってはブラスアンサンブルになったり木琴が入ったりしている。

ピケット盤は17曲ほどの抜粋盤だけれども、LPではリフレクセから出ていた全曲が家にあったことを思い出した。

こんど聴いてみよう。

youtubeはテレプシコーレ

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2018年7月27日 (金)

本日の練習、定演の選曲

暑かった7月もあと少し。

昨日明け方にまとまった雨があり多少涼しくなってきた。

この週末台風が南東海上から接近中。
東側から回り込んでくる逆走台風。


予想される進路上には空前の豪雨災害を被った西日本。
なんとか逸れて欲しいと願う。


ちょうど明日からの沼津夏祭り直撃で関係者は頭を悩ましているところ。





昨日夜はオケの練習。

場所は文化センター地下のリハーサル室。

ホルンセクションは仕事や家庭の事情で欠席多く、指揮者がホルンを見つめる目が厳しい。


自分も仕事で遅れての参加。


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曲は「ハリー・ポッター」「スターウォーズ」など。



終わったあとは会場を移しパートトップを集めた技術委員会。


来年の第35回定演のメイン曲候補を選ぶ会議だ。



今回は各パートからの候補曲をこの場で数曲に絞り、他日のプレゼンを経て
団員全員投票にかけるというもの。


中プロのスペイン交響曲は決まっている。


各パートから候補曲はサン・サーンスの交響曲第3番が一番多かった。

6パートからの推薦。


ショスタコーヴィッチの交響曲第5番が2パート。


ほかにはチャイコフスキーの交響曲第4番、シューマンの1番と4番、ブラームスの2番など。


サン・サーンスが多数だったのは意外だった。

中プロのラロが影響したのだろうか。



チャイコの4番とブラ2は過去に沼響で演奏している曲なので、
最終的にはサン・サーンスとシューマンの4番に絞られた。



この2曲に絞って各曲のプレゼンを経て団員投票へ。


どちらも自分としては好きな曲で演奏したことのない曲なのが良きかな。


第20回定演の幻想交響曲以来のオールフランスプロになりそうな予感。


あの時は当日台風直撃だった。



Youtubeは今注目のフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮のサン・サーンス

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2018年7月25日 (水)

小柳ゆきとニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル

夏の終わりに鳴き始めるツクツクホウシやヒグラシの声が裏山から聞こえている。

でもまだ7月、夏の終わりが見えてこない連日の酷暑。

今年は観測史上の最高温が出るほど尋常でない夏。

「大暑」の月曜からは、今まで声を潜めていたクマゼミが一斉に鳴き始めた。
昨年盛大に鳴いていたミンミンゼミの声はまだ聞こえない。


火曜日は一日休みを取ってリフォームの打ち合わせその他。

作業を進めていくうちに次々と不具合が見つかり結局大規模なものになってしまった。

リフォームと同時に掃除と片付けの1日。

20年近く開かずの棚を整理していたら、子どもたちが幼い頃遊んでいた玩具やゲームの類が次々と見つかった。

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子どもたちにはファミコン類は与えなかったので、出てきたのはオセロやコリントゲーム、カルタ、トランプの類などアナログ的なゲームの数々。

懐かしさに思わず手が止まる。


そして月曜の夜はニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルのコンサート。


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このオケは8年前に修善寺で聴いている。


今回は実力派シンガーの小柳ゆきとの共演。

とはいえ彼女の出演は最後の部分の3曲のみ。


チラシでは出演者として地元長泉町で活動している「鮎壷太鼓」
の名も見える。18時30分開演。


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・トランペット協奏曲ニ長調   トレルリ
・アリア            バッハ
・ヴァイオリン協奏曲第4番   モーツァルト

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・交響曲第29番        モーツァルト

   指揮 高原守


実際にはオケの前に鮎壺太鼓13名による和太鼓。


バッハはカット。


休憩なしで交響曲まで通しで演奏され休憩後に小柳ゆきの登場。


和太鼓ークラシックーポップスという盛り沢山の内容だ。


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客層は招待らしき高校生多数。


他のお客さんも楽章ごとに拍手が入り必ずしもクラシックお目当てでも無さそう。


MCはプロらしき男女ふたり。


開演時間を15分ほど遅れて始まった。



最初の和太鼓は地元の有志のようだがなかなか本格的なもの。


半分プロのような雰囲気。



ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルはその都度編成される日本ツァー用室内オケと推察する。


第1ヴァイオリン6-第2ヴァイオリン4-ヴィオラ3-チェロ3-コントラバス1


オーボエ2、フルート1、ホルン1、トランペット1


若い楽団員が主。

トランペット協奏曲のソロは楽団員の一人の女性奏者。

柔らかい音で音色は美しいけれどテクニックはいまひとつ。



続くヴァイオリン協奏曲のソロは日本人奏者。


正直なところ音程定まらず全曲通すのがやっとのありさま。
最後まで聴き通すのが辛いほどの水準だった。

バックのオケは無表情に黙々と伴奏を付けていた。


ここでトランペットソロを吹いた女性奏者が、フリューゲルホルンに持ち替えて2番ホルンのパートを吹いていたのには驚いた。(゚o゚)



交響曲はキビキビとしたテンポ運びでオーボエ奏者の健闘もありなかなか楽しめたものの、第2楽章の2本のホルンの動きの部分などフリューゲルホルンではかなりの違和感。



10分ほどの休憩の後小柳ゆきの登場。



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軽妙なトークを合間にドナ・サマーのカバーとヒット曲を含む3曲を披露。


実力派シンガーだけに会場を圧倒していた。



ヒット曲「あなたのキスを数えましょう ~ You were mine ~」の最初の部分で
伴奏と微妙なズレが生じ最初から歌い直すおまけ付き。


伴奏のオケは美しい響きを聴かせてくれたけれど、

おそらく歌との合わせのリハーサルは当日本番直前のみ。


今日の目玉は小柳ゆき、けれども3曲では少なすぎた。



もっと小柳ゆきの歌を聴きたかった。



ということで多少の物足りなさが残ったコンサート。



youtubeは紅白歌合戦での小柳ゆき

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2018年7月22日 (日)

ベルリンフィル弦楽五重奏団

今日も真夏日。
夕方に裏山から晩夏に鳴くツクツクホウシやヒグラシの声。

今年はペースが早いけれども夏はまだ始まったばかり。

昨日はベルリンフィル弦楽五重奏団のコンサートだった。

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今回の公演は臼井国際産業の主催公演。


岳父の友人からの招待で、家内と私、家内の両親と私の母、そして娘と娘の友人の総勢7名で行くことになった。

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会場近くまで行くとホール前の道路は大渋滞。


この団体の沼津公演は結成当初の2008年2011年、そして今回が3回目。


メンバーは以前とは多少の変動があり、中心的存在だったチェロのタチアナ・ヴァシリエヴァは現在ロイヤルコンセルトヘボウ管の首席チェロ奏者としての参加。





ベルリンフィル弦楽五重奏団

ルイス・フェリペ・コエーリョ(ヴァイオリン)
ロマーノ・トマシーニ(ヴァイオリン)
ヴォルフガング・ターリツ(ヴィオラ)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ヤーヌシュ・ヴィジク(コントラバス)



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・タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」

・レーガー:叙情的アンダンテ「愛の夢」
・ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第6番 ニ長調「テンペスタ」
・サン=サーンス:ハバネラ Op.83
・チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48


ヴァイオリン独奏曲を弦楽四重奏での伴奏が面白く、ピアノ伴奏では聴き取れない内声部の動きがよくわかったのが面白い。


サンサンーンスの「ハバネラ」で第1ヴァイオリンのルイス・フェリペ・コエーリョの会場全体を包みこむような優しく包み込む音色にはホロリときました。


さすがに超一流の演奏家たち。


ピッチがぴたりと決まった世界最高水準の完璧な演奏で、一緒に聴いていた音楽には全く素人の岳父も感嘆していた。



曲目は渋いものだったが、一流の演奏はどの曲を演奏しても万人に受け入れられることを実感。

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アンコールは3曲、曲名はわからぬが最初の2曲はポルカ系の曲、団員による曲名の紹介でヨゼフ・シュトラウスの名は聞きとれた。


3曲目は会場から団員から呼びかけられた女性がヴァイオリンとして参加してパーセルの曲を演奏していた。


どのような方かはわからない。主催者の関係の人なんだろうか。


本番前に地元でヴァイオリンを学ぶ子どもたちを集めて、ベルリンフィルのメンバーによる公開クリニックもあったようだ。



今はすっかり少なくなってしまった企業のメセナ活動。


ありがたいことです。



演奏会終了後は、皆で来月の法事の仕出しをお願いした「吟水」で食事。



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有田焼の大皿の飾れた部屋で厳選された食材、そして日本酒はお店特注の「吟水」。

 

店主に尋ねたところ県内の花の舞酒造製だという。


すっきりとした飲み口の良いお酒だった。


Youtubeはレーガーの抒情的アンダンテ

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2018年7月20日 (金)

本日の練習、ベネット編の「サウンド・オブ・ミュージック」

7月も半ばを過ぎた金曜日。
毎日のニュースはこの暑さのことばかり。

京都で大学院生活中の甥はこの猛暑の中熱さまシートを貼って論文作成に奮闘中。

今日は午後から外部委員による大きな会議と他部署との内部打ち合わせ。

木曜の夜は12月のファミリーコンサートにむけてオーケストラの練習だった。

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曲はお馴染みのミュージカルから有名曲の数々をセレクトしたアメリカの作曲家ローバート・ラッセル・ベネット編曲による交響的絵画「サウンド・オブ・ミュージック」。


このアレンジは学生時代に名指揮者ウイリアム・スタインバーグがピッツバーグ交響楽団を指揮したゴージャスな演奏がレコードで出ていて愛聴していた。


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まさか40年後に自分がこの編曲を実際に演奏する日が来るとは・・・・

ミュージカルからのセレクトなので、映画では使われなかった曲も入っている。

練習場所は文化センター地下の狭いリハーサル室。

ここでまたも新たに新入団員が4人も。

さらには美しくも明るいメロディーの数々に自然と皆の気分は楽しくなっていく。



練習終了後、ホルンパートは最寄りのココスへ行き次期定演のメインの候補曲の選曲。

結局決まらず絞った4曲を後日多数決で決めることにした。

Youtubeはシンシナティポップス管の「サウンド・オブ・ミュージック」

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2018年7月18日 (水)

オレフスキーのスペイン交響曲

雲低く垂れ込めた一日。高温多湿で温室の中にいる気分。

今日は職場の健康診断。

毎年定例の検査、今年は人間ドックも受けてみよう。


岳父からクラシックのコンサートのチケットがあるから
行かないかとの電話あり。

私「誰の演奏ですか?」

岳父「ベルリンフィルだよ」

私「え!???」

岳父はクラシック音楽には全くの素人。

にわかに信じられなく。

私「本当にベルリンフィルですか?」

岳父「そのように聞いた。何枚欲しい?」


何でも県内の企業が招聘した関係者
ご招待のコンサートらしい。

とりあえず家族の分をお願いしておいた。


半信半疑でネットで検索するとこの時期
ベルリンフィル弦楽五重奏団が来日している。

きっとこれに違いない。


プライベートなコンサートらしく公演日程には
出て来ない。

ベルリンフィル弦楽五重奏団は2008年
2011年の過去2回聴いていた。

メンバーはほぼ同じでいずれも記憶に残る演奏だった。

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この時も沼津市法人会主催のチャリティコンサートで
入場無料。


今日は来年の定演の曲に内定した
ラロのスペイン交響曲を聴いた。

オレフスキーのヴァイオリンに
ユリウス・ルーデルの指揮、
オケはウィーン国立歌劇場管。


ウエストミンスター原盤のキングレコードが出した
廉価盤LP。

カップリングはブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。


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しっかりした技巧に強靱な音。
微妙な崩し方が絶妙である種不良っぽい
この曲の雰囲気に上手く嵌まっている。

第三楽章を省略する演奏が多かったこの時期に
全楽章きっちりと演奏しているのが良い。

ルーデルは若い頃にウィーン国立歌劇場で
「椿姫」を聴いた。

なんとなく職人的な手堅さだけが印象に残っている。

この演奏ではオケを充分に鳴らした
雄弁な伴奏でオレフスキーのヴァイオリンに
見事に同化していた。


イコライザーカーヴはffrrカーヴがよい。

Youtubeはマルコヴィッチの弾くスペイン交響曲

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2018年7月17日 (火)

断捨離への道、そしてベームのベートーヴェン

曇り、本日も真夏日。

通常のディスクワークに加えさまざまな改革案の精査と関係部署との折衝など。

海の日の昨日は断捨離の一日。

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愛犬ポコはあまりの暑さに無気力。


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散歩の途中でも座り込んでしまった。


リフォームも工事が進むにつれて治すべき箇所が次々と増えてきた。

ついでに邪魔な家具類を処分しようとリサイクルショップに持ち込んでもほとんど値段が付かない。

物によっては処分代を請求される始末。

店内を見渡してもさほど商品が回転しているようには見えない。

人口減少高齢化が進み、世の中全体が物を新しく購入しようとする意欲が失せているのだろう。



本の整理も始めたけれど未読のまま黄ばんでしまった本も多数。

積み上げた未読本の山を見て、果たしてこれから読むだろうかと自問自答する。




既に興味の対象から外れた本、時代遅れとなってしまった本をまず紙袋へ。

父が購入した百科事典や全26巻の歴史本の類は内容がさすがに古くなった。

いずれも高度経済成長時代の産物。


場所ふさぎでもあり役割も終えたので処分することにした。




いずれもブックオフに持って行っても引き取り拒否されるような本ばかり。



結局、状態良さげな新しめの本を大きめの紙袋2つ分に入れて隣町のブックオフに持って行くと査定額は全部で330円。




査定の間に店内をブラウズしていると興味を惹かれる本多数。


ここでまた増やす訳にはいかずぐっと我慢。

そのまま帰宅するつもりが最寄りのハードオフに寄り道。



相変わらず懲りない自分、ここでジャンク物のオーディオ機器や楽器類を観るのが楽しい。


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昨日はBOSEのスピーカー901の最初期のものを発見。



BOSEのスピーカーはその後に出た301MMが大ヒットして、一時期喫茶店や飲み屋のカラオケでよく見かけ一躍メジャーな存在になっていった。

901は前面に1個、後面に8個のフルレンジスピーカーを使用し、壁に反射した間接音を利用するというユニークなスピーカー。

高校生の時に雑誌の広告を見たことを思い出したりしていた。



店頭にあるのは1968年発売当時の最初のモデルだと思う。



かなり外観が痛んでいる。税別8,000円。

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付属のイコライザーもあってこちらは別棚に12,000円。




値札のところに「ヴィンテージもの。音は出ました」の微妙なコメント有り。

50年前のスピーカーだ。

おそらくエッジが経年変化でボロボロになっていて、このままでは使い物にならないだろう。




そのままフラリとLPジャンクコーナーへ。

目に付いたのはグラモフォンが出していた箱物交響曲全集シリーズからクーベリックのマーラーとベームのベートーヴェン。


クーベリックのマーラーはいくつかLPで架蔵済みで状態も悪かったのでパス。



ベームのベートーヴェンは1970年代初めの録音でLP9枚組。



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ウィーンフィルとしてはイッセルシュテット以来久々のベートーヴェンの交響曲全集録音で前評判は非常に高かった。



ところが発売当時の評判は散々で明らかな失敗作といった評価が一般的。

思えば期待が大きすぎた。



その直後に1975年の歴史的な来日公演での超弩級の名演を聴かせたので、なおさら影が薄くなってしまった。


自分もその評判に影響されて今までこの一連のベートーヴェンは聴いたことがない。


その全集が目の前でLP9枚が税込み540円ということで結局買ってしまった。

断捨離の道は遠い。




Youtubeはベーム&ウィーンフィルの来日公演から、序曲「レオノーレ」第3番後半

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2018年7月15日 (日)

ドホナーニのハンガリー牧歌

連日35度越えの酷暑の日々。日曜の今日も暑い。

隣家の屋根の輻射をまともに受ける我が家の2階は、クーラーを入れても日中の室温が下がらない。

カレンダー上で三連休とはいえ今日は仕事が入りワクワク感はない。

夜中に汗をかくためか金曜の朝に足がこむら返り。

金曜の仕事帰りに定期的に通っているクリニックでこむら返りの件を相談したら漢方薬を処方してくれた。

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芍薬甘草湯、ツムラの68番。
速効で効果が出る薬だそう。

検査の結果は血圧その他正常値。

気になる尿酸値も安定しているけれど、最近なんとなく疲れやすいのはこの暑さのためだろうか。



昨日土曜日は職人さんたちが来てサッシ工事と浴室の改修の打ち合わせなど。

娘は静岡までバンドの練習へ。

娘はシンセサイザー担当とかで出かける前に練習していたので、シンセサイザーをちょいといじってみた。

初心者用のシンセらしい。

シンセサイザーと言えば冨田勲の使用していたモーグシンセサイザーのイメージが強くて音のひとつひとつを自分で創り出すイメージ。

娘の楽器はライヴバンドで使用しているシンセサイザー。

電子オルガンにさまざまな音色や効果のパレットが付属していて、自分が意図する方向にスイッチを切り替え音を加工していくキーボードと理解。

以前家内の友人のコンサートで触れさせていただいたオンド・マルトノは、箏の爪のようなスライド式のスィッチを滑らせていたかなりアナログ的な楽器だった。



ハンガリーの作曲家にしてピアニストでもあったエルンスト・フォン・ドホナーニの管弦楽曲。

現在指揮者として活躍しているクリス・フォン・ドホナーニの祖父。

ドホナーニの代表作とされるピアノとオーケストラのための童謡の主題による変奏曲 とハンガリー牧歌。




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・ハンガリー牧歌
・童謡の主題による変奏曲

ジョルジ・レェル指揮
ブタペスト交響楽団
ピアノ:シュトヴァン・ラントス
ハンガリーフンガトロンのLP

カーヴはNAB。

ハンガリー牧歌が素晴らしい。

元はピアノバージョンで全9曲。

オーケストラ版は7曲で他にヴァイオリンやチェロの版もあるらしい。

ピアノ版では作曲者自演の録音も遺されている。



ハンガリー民謡を室内楽的な色彩で仕上げた佳品。


第1曲のオーボエとチェロの掛け合いが何とも懐かしい郷愁を誘う。

バルトークのような洗練味はないけれど、ある種土臭さのある素朴な雰囲気が魅力的。



変奏曲はいわゆるキラキラ星変奏曲。

何となく散漫に聞こえるのは演奏に責任がありそうだ。

この曲にはボールトやショルティの名演が残されている。

Youtubeはハンガリー牧歌

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2018年7月13日 (金)

イノシシ出没、そしてオケの練習のことなど

今年の梅雨も空けて猛暑続く。

一昨日の深夜、突然愛犬ポコの吠える声で目が覚めた。

時計を見ると2時過ぎ。



ポコは日常ほとんど吠えない。

吠えないどころか、飼い始めて6年ほどになるのに吠えるのを聞いたのが3度ほどしかない。

ひとつはどこからか飛んできた風船がポコの周りを浮遊していた時、そしてハクビシンが夜に庭を横切った時、もうひとつは私が誤ってポコの足を踏んでしまったとき。

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今回の吠え方は尋常でなかった。


外に飛び出して周りを見ても特に不審なものは見えない。

そのうち吠えなくなった・・・・・・・

???


そのため昨日は寝不足気味。(_ _).oO

今日になって、裏山に仕掛けてあった檻に二頭のイノシシが掛かったことを知った。

どうやらその晩イノシシが出没していたらしい。


木曜夜はオケの練習。

久しぶりのホール練習だ。

曲はホルンセクションにとっては必殺のスターウォーズ組曲。

後ろにティンパニが来たのでかなりうるさい。


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ホール到着は練習開始直前、ロクなウォーミングアップなしでスターウォーズの高音域でのフォルティシモを無理して吹いてしまったので練習後半から唇がおかしくなってきた。


気持ちは若いつもりでも体は正直だ。


無茶はやめよう。

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ホルンセクションはこのところ多忙で出席は自分を含めて3人。

トロンボーンとヴィオラに入団希望者有り。

ホルンも若い新人が入らないかなぁ。


練習の写真がワンパターンなので今回はセピア色にしてみました。


YoutubeはN響のスターウォーズ

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2018年7月11日 (水)

アンセルメの「映像」をffrrカーヴで聴く

梅雨は明けて本日も猛暑。

西日本一帯の水害は、今まで記憶にないほどの未曾有の大水害になってしまった。
宇和島に住む友人は復旧作業従事のためここ数日家に帰っていないという。

被災された方々に心からお見舞い申し上げます。


月曜日の夕方、明るいうちに帰宅し家に入ろうとすると突然の爆音。


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思わず空を見上げると、上空を多数の大型軍用機がゴウゴウと爆音を轟かせて

通過していく。

かなりの低空なので尾翼の星条旗もよく見える。
最初オスプレイかと思った。


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大型輸送機のC130ハーキュリーズのようだ。
テールコードYJは米軍横田基地所属。

ちょうどこの時、伊豆半島上空と富士山付近に大きな積乱雲が発生していて、駿河湾上空がポッカリと晴れていた。
この巨大な積乱雲の塊を避けて飛んできたのだろうと想像する。

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それにしてもかなりの低空飛行。


今日もドビュッシー。

アンセルメの指揮で「管弦楽のための映像」全曲。

手持ちはキングレコードが70年代末に出したアンセルメの芸術シリーズのLPとDECCCAのAce of ClubのLP。

今日は国内盤を聴く。

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この時アンセルメの没後10年を記念してまとまった数の録音が1300円の 廉価盤で発売された。


シリーズの中には国内未発売だった1958年録音の「展覧会の絵」のような珍しいものも出ていた。



アンセルメの一連のドビュッシー録音でこの「映像」が最も好きだ。

ffrrカーヴで初めての聴き直し。


第一曲の「ジーグ」で今まで聞こえてこなかった弦楽器の内声部が奥行きのある美しいバランスで響いてきたのに驚喜。


オレンジ色のレコードジャケットそのものの暖色系の美しい音は、

あたかも優れたパステル画を見るようだ。


国内盤の廉価盤LPでもこれだけの音がカッティングされている。

Youtubeはアンセルメ指揮の「ラ・ヴァルス」

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2018年7月 8日 (日)

鱧料理、そしてフルネのドビュッシーのことなど

曇り時々晴れ。湿度の高い日曜日。

 

来月の父の法事の会食場所に予定していた市内のホテルの和食処が取れなくていろいろ探した結果、比較的家に近い「吟水」の評判が良いので家内と昼に行ってみた。

 

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落ち着いた店内。

 

 

 

 

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メニューを眺めると、珍しい鯨料理や冬季には河豚などもあり幅広いレパートリー、ランチメニューも豊富だ。

家内はネギトロ丼をオーダー、ハーフうどんも付いている。



自分は夏限定の鱧懐石ランチ。

 

三種の料理と鮨に鱧のお汁物、そして梅ゼリー。


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なかなかの水準。


最後に付いたシフォンケーキもびっくりするほど美味かった。


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迷わず法事の食事をお願いすると、その日は別の法事客が30名ほど入っているとのことでがっくり。

どうも法事が多い日らしい。

ご主人と奥さんといろいろ世間話をしているうちに、息子さんが娘と同級生であることがわかり奥さんは娘の名前も知っていた。


結局その日にはお店は満席にもかかわらず、仕出し料理を用意して自宅に来てセッティングまでしていただけることになった。

ありがとうございます。これからご贔屓にさせていただきます。


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お店を後にして家内とショッピングのあと破れた網戸の張り替えなどをして過ごした日曜日。





そして夜の音楽はフランスの名指揮者フルネのドビュッシー。



最初にオランダ放送フィルを振った「イベリア」。
そして「夜想曲」、「牧神の午後への前奏曲」を聴いた。



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・イベリア

・牧神の午後への前奏曲
・夜想曲

オランダ放送フィルハーモニー

1973年録音


英DECCAのフェイズ4録音のLP。


かつてRIAAカーヴで聴いていた頃は、原色系のキツイ響きであまり良い印象は残っていない。

初めてffrrカーヴに切り替えて聴いてみると印象は一変した。


響きが明快なままでフルネ独特の音の柔らかさまでが聞き取れるようになった。



「夜想曲」のシレーヌではオケに美しく絡む女声合唱のバランスが絶妙。


結果があまりにも良かったので同じフルネの「夜想曲」を、チェコフィルの録音でも聴いてみる。

こちらはスプラフォン原盤の日本コロンビア盤LP。





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・海~3つの交響的スケッチ
・夜想曲

チェコフィルハーモニー管弦楽団
プラハフィルハーモニー合唱団
 1963年10月


こちらはAESカーヴが比較的良かった。

音は美しいが細部が明瞭でないのは録音の採り方によるのかもしれない。
それとも別のカーヴなのだろうか。


同じ指揮者でもこの2つの演奏の印象はかなり異なる。


スプラフォン盤は艶のある中での微妙な翳りを帯びた響きに多少の魅力は感じるものの、DECCA盤の方がより明晰でドビュッシーのオーケストレーションの妙がよくわかる。


思えば録音に関する限りこの頃のフルネが一番良かったのではないかと思う。


初めてフルネの実演を聴いたのは1984年。
都響との第178回 ファミリーコンサートだった。場所は練馬文化センター。



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・デュカス:交響詩《魔法使いの弟子》
・ショーソン:詩曲 op.25
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
・ラヴェル:ボレロ

というプログラムで前橋汀子のソロのショーソンが非常に美しかった。
デュカスも傑出していたと思う。




フルネは80年以降毎年のように来日して都響とN響を振ってくれたので、都合のつく限り東京へ足を運びかなりの数の実演を聴いている。

ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ、ショーソン、デユカ、ビゼー、フローラン・シュミット、ルーセルその他。


本場のフランス音楽の数々をフルネの指揮で聴けたことは非常に幸せだった。


だが都響とのいくつかの録音、特に最晩年の録音を聴くといまひとつしっくりこない。


最後の引退コンサートのライヴなど、音楽が爛熟から崩壊に向かっているのが見えてしまって悲しいほど。


この時ホールではどのように響いていたのだろうか。



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それでもフルネは大好きな指揮者で、EPICに残されたラムルー管との一連のモノラル録音のいくつかは今でも大切に聴いている。




Youtubeはフルネ指揮N響のショーソンの交響曲

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2018年7月 7日 (土)

金曜の夜はレコードコンサート

七夕の今日は全国的に雨。

最近の災害は広域化大規模化して西日本では大雨で大きな被害。
活発な前線は相変わらず停滞したまま。

夜8時過ぎには比較的大きな地震。

震源地は千葉だった。

仕事上は数年後に予想される大きな改革の準備が悩ましい。
その頃はリタイアの予定とはいえ最善の道筋はつけておきたいもの。

今週も連日夜の予定が入っていてブログの更新もままならず。

どうも最近本業以外で忙しい。



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水曜は職場セクションの暑気払い。

評判の店だけに出てくる鮮魚は厳選されていたけれど、コース後半は冷たいものばかり。

冷房がかなり強かったので最後の魚介汁は温かなものが欲しかった。

2次会は参加せず最終バスで帰宅。


木曜の夜はオーケストラ。

仕事が長引き遅れて参加。
今回は年に一度の定時総会。

オケの役員改選や会計報告、これからの活動計画など。

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来年の第35回定演ではコンチェルトのソリストと指揮者はほぼ固まり
曲はラロのスペイン交響曲。沼響初挑戦の曲だ。


今回からはメイン曲の選曲は、今回各パートから1曲ずつ出し合いプレゼンを経ての団員投票ということに変わった。

従来は団内でアンケートを採り、その中から何曲かを絞って団員投票だったのだが、アンケートの提出者がある特定の人物に片寄る傾向もあり、毎回ベートーヴェンやブラームス、チャイコフスキーなどお決まり作曲家か、極端にマニアックな曲だったりするので偏った選曲になっていた。


そして金曜夜は市民文化センターでのレコードコンサートの解説。

外は雨、時おり激しいどしゃ降りのなかで、果たしてお客さんが来るのか懸念していたけれど、事前予約してくださった方々は全員の参加。

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毎回予約せずに来る常連さんたちもほぼ同数。

ありがたいことです。

プログラムは今年生誕110年のカラヤン特集。

我ながら安易な選択だったけれど前回が生誕100年のバーンスタイン特集だったので、バーンスタインとの対比の意味合いで取り上げた。

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若い頃から晩年までのカラヤンの終始変わらぬ演奏スタイルと、ベルリンフィルの音色がカラヤン以前とカラヤン以後に変化していったことを実際に聴きくらべながら進めていった。

雨の中、多数の来客に気をよくして思い付くままにいつもよりも自分の語りが多くなってしまったけれどアンケートの結果は好意的だった。


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この秋に隣町の三島市からもクラシックレコードコンサートを依頼されたので、
こちらは少し趣向を変えてみようと思う。

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2018年7月 3日 (火)

外山雄三、静岡交響楽団とのシューベルト

東海地方は未だ梅雨明けにならず明日はからしばらく雨の予報。

昨日から家のリフォームが始まったものの雨で予定が大幅に狂いそうな気配。

金曜にふと見かけた静響コンサートのチラシ。


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静岡交響楽団第79回定期演奏会

・序曲「マンフレッド」  シューマン

・組曲「道化師」     カバレフスキー


・交響曲第8番「ザ・グレート」  シューベルト

  外山雄三 指揮

      静岡市清水マリナート
      6月3日  14時開演

外山雄三は「管弦楽のためのラプソディー」の作曲者にしてN響正指揮者。
御年87才は日本人指揮者として現役最長老だと思う。

手持ちで何枚かの音盤はあれど今まで実演に接したことはなかった。



恐ろしいほど耳のよい指揮者だと言うことは聞いていた。

厳しいトレーニングで静響がどのような演奏をするのか興味深く、知人の静響関係者に当日券の有無を確認。



聞けば妥協のない非常に厳しい練習で、オケの状態も良いので是非本番を聴いてほしいという。



土曜日は11時57分沼津発の静岡行きに乗るつもりがタッチの差で乗り遅れた。

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次の電車が来るまでホームの立ち食い蕎麦で昼食。

下りホームの屋台は明治から続く老舗駅弁屋の「桃中軒」。


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黒めのつゆの出汁がほどよい加減。

清水に到着すると沼響元団員のチェロ弾きのTさんに合った。




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Tさんは第一回定期演奏会に自分と一緒に出演した古参の団員で、その後長いブランクがあったもの数年前に復活していた。

同じくチェロを弾いていた家内はチェロのことで大変お世話になっている。
レコードも大量にいただいている。



この度息子さんの住む茨城に転居することになり沼響を退団。

もうこれで静岡とは縁が切れてしまうのだという。

ホールのラウンジでドリンクしながらのしばし懐かしい話。



そして開演。


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外山さんは指揮台を使わない。


87才とは思えないしっかりとした足取りでステージに登場すると
いきなり長い指揮棒を一閃。


なんとなく唐突感はあるけれど、ホール内に豪然と響く引き締まった音。


今までの静響からは聞けなかった無駄のない凝縮した響きだ。


快適なテンポで緊張感に満ちた素晴らしいシューマンが鳴り響く。



カバレフスキーのような軽い曲も良い意味での職人技の光る快演。



休憩を挟んでのシューベルト冒頭のホルンは2本で吹かせていた。

こちらもステージに登場して足を止めたと同時に指揮棒をふりはじめた。

それでも2本のホルンがぴったり合っていたのが不思議。


今にして思えば外山さんがステージに足を踏み入れたその瞬間から、シューベルトへ指揮が始まっていたのだと思う。


速めのテンポでぐいぐいと引っ張っていく。

オケが必死に食らいついていくのがなんとも感動的だ。

繰り返しは全て励行しているけれど停滞感はない。

集中力と、ほどよい緊張感が全曲を支配。


関係者の話では耳の良さと厳しい練習が有名で、楽団員はかなり恐れていたとのこと。


練習は全曲を通すことはなく、要所要所を何度も繰り返す練習だったらしい。


アンコールはシューベルトのロザムンデ間奏曲。

オケを自由に歌わせてロマンティックで美しい演奏。


終わったあとの楽団員たちの指揮者を見つめる尊敬の眼差しが印象的だった。



次回は野平一郎指揮でフォーレのレクイエムをメインビゼーの交響曲などのフランスもの。

その次は高関健指揮でシベリウスの交響曲第2番などの魅力的なプログラムが続く。


プロオケとしては未だに発展途上のオケだけれども、このような演奏が毎回聴けるのであれば定期会員も良いかなと思った。



帰りの車中、Tさんと興奮覚めやらぬ中での立ちながらの音楽談義を小一時間。


転居先の茨城では、息子さんが所属するアマオケに入団するつもりだと言う。


Tさんお元気で、そしていろいろとありがとうございました。




youtubeは外山雄三指揮N響の「ラプソディー」。懐かしい顔ぶれです。

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2018年7月 1日 (日)

本日の練習、ハリーポッター、そして原田曜平氏の講演

今日から七月。
梅雨も明けていよいよ夏の日曜日。

昨日の朝、湿度が高く雲がずいぶんと下まで降りていた。

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先週後半の夜は私的なスケジュールが連続。

水曜日はボエームの会

木曜日はオケの練習

金曜は沼津市主催の市民大学


そして昨日土曜日は静岡交響楽団定期演奏会。



上半期の仕事上の大きな山を越え、
いくつか組織上の悩ましい問題はあったものの、
自分のペースが保たれていたのがありがたい。

後半戦もこのペースで進めていきたいもの。



木曜のオケの練習は12月のファミリーコンサートに
向けての練習。

場所は市民文化センター地下のリハーサル室。

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仕事で参加は遅れて30分の遅刻。

既にハリー・ポッターの練習が始まっている中で
娘の横に空いていた4番ホルンの席に滑り込む。



トトロ、スターウォーズ、サウンド・オブ・ミュージック
などおなじみの名曲たち。

ホルンセクション未だパート割りが決まってなくて、
その日の練習に参加したタイミングで空いているパートを
吹いている。


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今回のような音符の読み替えの必要のない
F管の譜面ばかりの曲はありがたい。


オケの経験の少ない娘も嬉々として吹いていた。





翌日金曜日の夜は沼津市民大学
これは市主催の市民向けの講座で受講料5000円で全9回。

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今年の講師陣は比較的著名人が多くて、養老孟司、
辛坊治郎、斎藤孝、原田曜平、ヤマザキマリ氏ほか。

仕事もありとても全部は受講できそうもないけれど、
いくつか聞きたい話があったので申し込みをした。

今回は応募者多数で抽選になったものの幸いにして当選。

今回は博報堂ブランドデザイン若者研究所の原田曜平氏。




演題は「若者消費から見る今後の日本の消費
~来る平成の次の時代に向けて」


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氏は「さとり世代」などの言葉の産みの親で、
日本テレビのZIPなどの仕掛人。
金曜日にはレギュラー出演している。
話は面白かった。

平成生まれの若者世代の思考がどのようなものであるか、
聞いているうちに自分の子どもたちや
職場内での若手職員の行動などと見事にオーバラップ。

なるほどなるほどと納得する事象の数々。


思えば平成は暗い時代だった。

長引く不況、リーマンショックに地球温暖化に伴う
自然災害の巨大化。

二つの大震災、オウム事件など。
少子高齢化に伴う人口減少とネット社会。


このような時代に育った若者は
自然と内向きになってしまうのだろう。

ここ10数年で日本の国力は目に見えて落ちていった。

そして中国の大きな台頭。

中国の若者世代の人口が日本の総人口に匹敵することを
原田氏の講演で初めて知った。

この世代がこれからの中国を牽引していく。


日本はこれからどこへ行く。


長くなりましたので静響の感想は次回。

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