断捨離への道、そしてベームのベートーヴェン
曇り、本日も真夏日。
通常のディスクワークに加えさまざまな改革案の精査と関係部署との折衝など。
海の日の昨日は断捨離の一日。
愛犬ポコはあまりの暑さに無気力。
散歩の途中でも座り込んでしまった。
リフォームも工事が進むにつれて治すべき箇所が次々と増えてきた。
ついでに邪魔な家具類を処分しようとリサイクルショップに持ち込んでもほとんど値段が付かない。
物によっては処分代を請求される始末。
店内を見渡してもさほど商品が回転しているようには見えない。
人口減少高齢化が進み、世の中全体が物を新しく購入しようとする意欲が失せているのだろう。
本の整理も始めたけれど未読のまま黄ばんでしまった本も多数。
積み上げた未読本の山を見て、果たしてこれから読むだろうかと自問自答する。
既に興味の対象から外れた本、時代遅れとなってしまった本をまず紙袋へ。
父が購入した百科事典や全26巻の歴史本の類は内容がさすがに古くなった。
いずれも高度経済成長時代の産物。
場所ふさぎでもあり役割も終えたので処分することにした。
いずれもブックオフに持って行っても引き取り拒否されるような本ばかり。
結局、状態良さげな新しめの本を大きめの紙袋2つ分に入れて隣町のブックオフに持って行くと査定額は全部で330円。
査定の間に店内をブラウズしていると興味を惹かれる本多数。
ここでまた増やす訳にはいかずぐっと我慢。
そのまま帰宅するつもりが最寄りのハードオフに寄り道。
相変わらず懲りない自分、ここでジャンク物のオーディオ機器や楽器類を観るのが楽しい。
昨日はBOSEのスピーカー901の最初期のものを発見。
BOSEのスピーカーはその後に出た301MMが大ヒットして、一時期喫茶店や飲み屋のカラオケでよく見かけ一躍メジャーな存在になっていった。
901は前面に1個、後面に8個のフルレンジスピーカーを使用し、壁に反射した間接音を利用するというユニークなスピーカー。
高校生の時に雑誌の広告を見たことを思い出したりしていた。
店頭にあるのは1968年発売当時の最初のモデルだと思う。
かなり外観が痛んでいる。税別8,000円。
付属のイコライザーもあってこちらは別棚に12,000円。
値札のところに「ヴィンテージもの。音は出ました」の微妙なコメント有り。
50年前のスピーカーだ。
おそらくエッジが経年変化でボロボロになっていて、このままでは使い物にならないだろう。
そのままフラリとLPジャンクコーナーへ。
クーベリックのマーラーはいくつかLPで架蔵済みで状態も悪かったのでパス。
ベームのベートーヴェンは1970年代初めの録音でLP9枚組。

ウィーンフィルとしてはイッセルシュテット以来久々のベートーヴェンの交響曲全集録音で前評判は非常に高かった。
ところが発売当時の評判は散々で明らかな失敗作といった評価が一般的。
思えば期待が大きすぎた。
その直後に1975年の歴史的な来日公演での超弩級の名演を聴かせたので、なおさら影が薄くなってしまった。
自分もその評判に影響されて今までこの一連のベートーヴェンは聴いたことがない。
その全集が目の前でLP9枚が税込み540円ということで結局買ってしまった。
断捨離の道は遠い。
Youtubeはベーム&ウィーンフィルの来日公演から、序曲「レオノーレ」第3番後半
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コメント
ベームのベートーヴェンはffrrですね。RIAAで聴くとどこで演奏しているのかよく分からない録音ですが、フォーカスが適合した音で聴くと楽友協会であることがしっかり伝わります。「~を聴く」シリーズ、矢野直したくなりませんか? (笑)
投稿: ぶりちょふ | 2018年7月20日 (金) 07時02分
誤パンチすみません。
やり直す です。
投稿: ぶりちょふ | 2018年7月20日 (金) 07時04分
ぶりちょふさん、情報ありがとうございます。
グラモフォンなのにffrrなんですね。
聴き比べシリーズ、正当なカーヴで聴き直せばたぶん結果が激変する可能性はありますが、今はとてもその気力が・・・・
投稿: 山本晴望 | 2018年7月20日 (金) 20時55分