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2018年8月に作成された記事

2018年8月31日 (金)

本日の練習、曲目投票

日がだいぶ短くなってきた。長かった夏も終わり。
台風が再び接近中。

二日ほど前から咳が止まらない。
職場でのクーラーの冷風直撃で夏風邪に罹ったようだ。



水曜には早退して目の定期検診に行っていた。

久しぶりだと思っていたらなんと半年ぶりだった。

眼科は大層混んでいて待ち時間2時間ほど。
診察結果は多少眼圧高めながら異常なし。



そして昨晩はオケの練習。

今日はトレーナーのプロのホルン奏者下田先生の御指導で「サウンド・オブ・ミュージック」と「スターウォーズ」その他。
場所は市民文化センター小ホール。


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下田先生には縁あって娘が学生時代に教えを受けている。

世の中狭いものだ。

会場到着時には既に音出しが始まっていた。

まずは基本形の音階やタンギング、スラーを全員で。
中学生の吹奏楽部のような基本練習だが、
これによって全体の音が引き締まって無理なく音が整っていくのが歴然。



響きが整ったところから「サウンド・オブ・ミュージック」から開始。

強く力まず音楽が自然に流れていくので、いつもの合奏の時よりも
響きも美しく自然と皆の集中力も高まっていって音を出すのが楽しい。



次に「スター・ウォーズ」から終曲。

こちらはホルンにとってキツイ曲。


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下田先生は実際にプロの現場でこの曲を数十回演奏しているので、いろいろな現場からのアドバイスがありがたい。

とかく力が入りがちな有名なテーマも軽く気分を変えるだけで音が綺麗に嵌まっていく。

先生から、初期の「スターウォーズ」は、音楽が先に完成していて音楽に合わせて画面を当てはめていった話などなど、驚きの話もあってなかなか面白い。



そして練習の合間に、先週プレゼンをおこなった来年の定演のメイン曲の団員投票。

候補曲はシューマンの交響曲第4番にサンサーンスの交響曲第3番。



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結局、かなりの差でサンサーンスに決定。

今回は弦楽器の票もだいぶサンサーンスに流れたようだ。


今年の定演のメイン曲だった「スコッチ」と同傾向なシューマンが敬遠されたのかもしれない。

中プロのラロとの相性ならばサンサーンスかもしれない。


ともあれ来年の目標は定まった。


Youtubeはデュトワ指揮モントリオール響のサンサーンスの交響曲第3番


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2018年8月29日 (水)

オーマンディのマーラー「復活」

8月最後の水曜日。
月曜からの猛暑はひとやすみ。



さくらももこさん逝去。


「ちびまるこちゃん」で描かれている心温まる昭和の家族と静岡の風景。

自分に近い世代なだけに懐かしい。


若い頃、会社の同僚の結婚式の余興でにわか造りのバンドで「おどるポンポコリン」を 絶叫乱舞したことを思い出した。

あの時から30年。


さくらさんは亡くなる直前に、故郷の静岡市にちびまるこちゃんのキャラクターをあしらったマンホールの蓋を寄贈している。


まさに平成の始まりと共に登場し、終わりの年に去って行った。

ご冥福をお祈りいたします。



Facebookでオーマンディー指揮のマーラーの「復活」の録音の悪さが話題になっていたので聴いてみた。

手持ちは日本ビクターから出ていた国内盤LP2枚組。


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  ・交響曲第2番ハ短調「復活」(マーラー) 

   ユージン・オーマンディ指揮
   フィラデルフィア管弦楽団
   シンギング・シティ・コーラス

   エヴェリン・マンダック(ソプラノ)、
   ビルギット・フィンニラ(コントラルト)


購入時に聴いたときには、確かにフォルティシモでの音の割れが気になったことを思い出したが、今は自分の再生環境にフォノイコライザーが加わっている。


実際聴いてみるとどのカーヴかの判定は難しい録音。

いろいろ聴いた中ではffrrで低音を多少持ち上げた時が一番良かった。


AES 、NAB、Columbiaカーヴはいずれも外れ。

RIAAは多少ましという程度。


ffrrだと高音は比較的明瞭に聞こえ、各楽器のバランスもまずまず。


強奏部分では音が飽和しているが、フィラデルフィア管の桁外れなダイナミックレンジを収録するには当時の録音機材は役不足だったようだ。


スコアを見ながら聴いていないが多少譜面に手を加えてあるようだ。
特にフィナーレで顕著。


おそらく各楽器も大幅に増員しているのではないかと想像する。

フィナーレ最後の鐘の音はオーマンディーの「1812年」録音で使われたエレクトリック・キャノンのような電気的な音だ。


演奏は譜面の細部まで音化された見事な演奏。

宇宙的な壮大さで盛り上がるフィナーレ最後のクライマックスはなかなか感動的で、実演で聴いたならばさぞや圧倒されただろうと思うほど。


強奏部分の音の混濁は自分にはさほど気にならない。


Youtubeはオーマンディのバッハ、「小フーガ」

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2018年8月26日 (日)

本日の練習、定演のプレゼンテーション

8月最後の日曜日、今日も暑い。

いろいろとあったこの1週間。

水曜は親しい仲間とのボエームの会、

木曜はオケの練習、
土曜は朝から夜まで義兄に誘われ自衛隊の総合火力演習を見学。

日曜の今日は朝から仕事で、夜は自宅に沼響ホルンメンバーが集まり、
9月8日の団内アンサンブル大会の練習。



最初に備忘録として今週木曜日のオケの練習のことなど。

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この日の練習は市民文化センター小ホール。

曲は12月のファミリーコンサートの曲で
「ハリー・ポッター」「トトロ」「スターウォーズ」に「サウンド・オブ・ミュージック」。


 「ハリー・ポッター」と「トトロ」は10年ぶりの演奏だ。

「ハリー・ポッター」では練習中にヴァイオリンでの譜面上に大きなミスプリントが判明。
10年前には誰も気付かなかったようだ。


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今隣で一緒にホルンを吹いている娘は10年前はまだ中学生だった。


そして休憩時間には来年の定演のメイン曲を決めるプレゼンテーション。


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今年からの初めての試みだ。


候補曲はシューマンの交響曲第4番にサン・サーンスの交響曲第3番の2曲。

ヴァイオリンパートからそれぞれの推薦理由を熱く語ったプレゼンテーション。

事前のパート別の推薦曲では、サン・サーンスを推したパートが圧倒的に多かったけれども 投票になると全く予想がつかない。

投票は来週、果たして結果は如何に。

Youtubeはサン・サーンスの交響曲第3番、P.ヤルヴィの指揮。

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2018年8月24日 (金)

夏の終わりのボエームの会

曇時々雨、台風20号の影響で昨日夜半から時折激しい雨。

夕方、東の空に大きな虹が見えた。


二日ほど前から肩凝りと首の痛み。
睡眠不如意となり多少の立ち眩み。

うーんこんな症状は初めてだ。
夏バテかな。


今週後半は夜の予定が毎日のように入っている。

殆ど仕事に関係ない遊びのようなものだけれども、
体力を考えずにタイトに予定を詰めすぎた。

反省。



水曜は親しい仲間との定例ボエームの会。


今回はいつもの男性4人に若手女性クラリネット奏者。

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場所は三島の小料理「はちまき」



夏向きのメニューの最初は刺身に冷製茶碗蒸し。




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サンマは未だ脂の乗りは少ないけれども今年の初物。




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トロリとした冬瓜の煮物も夏野菜。


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お酒も夏バージョンで夏限定酒「美丈夫」特別純米、

 

「國香」「富士錦」など。



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スペアリヴに続いて珍味「アカホヤ」の塩辛。


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大学時代にホヤの研究をしていた友人がいて、

ホヤにはバナジウムが多量に含まれている
と言っていたことを思い出したりしていた。


この独特の風味はバナジウムなんだろうか。


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〆ははちまき特製牛テールそうめん







ともあれ美酒と美食と愉しい会話の3時間弱。



タクシーに乗る頃には肩と首の痛みをすっかり忘れていた。

 

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2018年8月21日 (火)

アシュケナージのラフマニノフ

8月も後半、スーパーボランティアおじいさん、秋田金足農業高校の快進撃などニュースの種には事欠かず。


暑さ再び。



今日は夏休みを取りいきつけの眼科に定期健診のため行ったところ臨時休診でがっかり。


リフォームの最後の仕上げに家の襖の取り換え、


ついでに築90年の母屋の障子の張り替えも。


障子が多い古い家なので従姉弟の職人に依頼。





今日はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。


アシュケナージのピアノにコンドラシン指揮モスクワフィルの伴奏。

キングレコードから1973年ごろ発売のLPで、この演奏が自分の原点。

もう40年以上のお付き合い。



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・ピアノ協奏曲第2番ハ短調 op.18

・  練習曲集「音の絵」  op.39-1,2,5


   ヴラディミール・アシュケナージ(ピアノ)
 
   キリル・コンドラシン指
 モスクワフィルハーモニー管弦楽団

アシュケナージがチャイコフスキー国際音楽コンクールで優勝した翌年の1963年6月、ロンドンでの録音。

アシュケナージ26歳、4月に亡命しそのままロンドンに移り住んでいる。
なぜかこの時の伴奏がソ連を代表する指揮者とオケ、これが不思議。


美しいピアノの音にコンドラシンの雄弁な伴奏が印象に残っていたが、今回ffrrカーヴで聞いてみたら印象はかなり変わった。



かつて感じた若々しさよりも意外なほど落ち着いた老成した演奏。



コンドラシンも深くじっくり掘り下げた伴奏、ハイティンクとの再録音よりも良いと思う。



フィルアップされたラフマニノフの「音の絵」の第2番は、「怒りの日」のテーマが鐘の音のように鳴り響く中に孤独の思いが聴き手に迫る名演。



Youtubeは「音の絵」第2番、キーシンのピアノ

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2018年8月19日 (日)

蜻蛉飛ぶ空、ボドの「ダヴィデ王」

快晴、過ぎ行く夏の名残りが一抹の寂しさを感じさせる日曜日。

見上げると蜻蛉の飛ぶ空に秋の雲。

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家の近くの稲も実り始めた。


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今日は朝から大工仕事。

ベランダの庇の一部が壊れて風が吹くとブーンと音がしている。

屋根に上って外れている部分の修理に小一時間ほど。



夏にふさわしい曲を聴こうと真っ先に浮かんだのは
オネゲルの交響詩「夏の牧歌」。


ボドの演奏を聴こうと取り出したついでに交響的詩篇「ダビデ王」から聴き始めた。



手持ちはチェコスプラフォン原盤の独逸オイロディスクLP2枚組


2枚目のB面には「夏の牧歌」「喜びの歌」「パシフィック231」の3曲。


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セルジュ・ボド指揮


チェコフィルハーモニー管弦楽団


プラハフィルハーモニー合唱団


キューン児童合唱団


クリスチアーヌ・エダ=ピエール(S)


マルタ・セン(A)


ティベール・ラファリ(T)

ダニエル・メジュシュ,アニー・ガヤール(語り)




スプラフォン原盤独逸オイロディスクLP2枚組。

1986年のデジタル録音でボドにとっては2度目の録音。

フランス国立放送管との最初のモノラルは架蔵済み。



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1960年代初めの一連のオネゲル録音で名を挙げたボド。


比較的好きな指揮者で、1980年代にはN響とのオールラヴェルプロの実演も聴きに行ったほど。

「火刑台のジャンヌ・ダルク」も架蔵済み。



この演奏もボドの緊迫感に満ち確信を持った指揮、オケと合唱そしてソリストが三位一体となった素晴らしい名演だ。

特に合唱の充実した響きが素晴らしい。

チェコフィルの濡れたように響くブラスの輝かしい音も見事。

管弦楽曲3曲は60年代の旧録音だと思う。

こちらも定評のある名演。

youtubeはオネゲルの夏の牧歌

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2018年8月18日 (土)

ffss ステレオの旅

お盆も過ぎ今朝の明け方は寒気も感じさせるほど。

長かった酷暑の夏もようやく終わりが見えてきた。

今朝、旅立ったはずのツバメが我が家の周りを旋回していた。
一瞬、目を疑ったが確かにツバメだった。
こんなことは初めてだ。

高く青い空は秋を感じさせるもの。


子どもたちは静岡に来ている劇団四季の「オペラ座の怪人」を観に行ったり海外に行ったりとそれなりに社会人の夏休みを満喫している様子。


昨日は午後から休みを取って我が社OB3人と駅前の「魚がし鮨」で昼食会。


3人とも自分の部署の経験者。

その中の1人は大学同窓の先輩で、定年前に退職し最近まで非常勤講師として大学で教鞭をとっていた。


もう一人も定年前に退職。

今は飲食店数軒のオーナーとして辣腕を振るっている。
見るからに現役時代よりも忙しそうだ。


健康の話にもなり、3人とも持病を抱え大きな手術も受けていた。

それでも楽しみながら日々を過ごしている様子が羨ましい。

これからの自分にとって有益なアドバイスをいくつもいただいた。

有難きかな。



昼間からのおっさんたちの騒がしい酒宴。

食事に来た他のお客の中で浮いている我々を自覚。

お開きは夕方となり駅からのバスで明るいうちに帰宅。
車内でバスの出発を待つうちに仕事を終えた我が社の若者たちが乗ってきた。



最近手持ちの音源をさまざまなイコライザーカーヴで聴き直している。


今日聴いたのは「ffssステレオの旅 A JOURNEY INTO STEREO SOUND」


英デッカがステレオLPを発売するにあたり、手持ちの音源やこのアルバムのために新たな録音を加えたステレオの宣伝用LP。

1958年発売。


手持ちはキングレコードから出ていたLPで番号はSL0。




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・疾走するSL
・狂詩曲「スペイン」(シャブリエ)から
     アタウフォ・アルヘンタ指揮ロンドン交響楽団
・タップダンスの練習風景
・パリの橋の下で
      エドムンド・ロス・オーケストラ
・春の祭典(ストラヴィンスキー)から
  リハーサルと本テイク
      エルネスト・アンセルメ指揮 スイスロマンド管弦楽団

・楽劇「ワルキューレ」から(ワーグナー)
      ゲオルグ・ショルティ指揮ウィーンフィル

・レーシング会場の様子
・真実の恋
      マントヴァーニ楽団
・倫敦塔衛兵の交代の様子

・スペイン奇想曲から (R.コルサコフ)
      アタウフォ・アルヘンタ指揮ロンドン交響楽団
・おお聖なる贖い主よ   (グノー)
      K.フラグスタート  :ソプラノ
      A.ボールト指揮ロンドン交響楽団

など・・・・・

ナレーション付き。



タップダンスや衛兵交代の様子などかなりリアルだ。



珍しいのはアンセルメの「春の祭典」のリハーサル。


アンセルメのリハーサルやレクチャーの録音はいくつかあるけれども
「春の祭典」のリハーサルはこの盤以外は見たことがない。


第一部の終盤の終結に向かって加速していく部分で、弦楽器部分のみを取り出してアンセルメが管楽器部分を大声で歌いながら反応の鈍い弦楽器パートをドライヴしていくスリリングなもの。

続く本テイクの管楽器も含めてなんともユルいアンサンブルに苦笑。

途中でアンセルメの叱責のような怒号も混入している。




もうひとつ不思議なのはショルティ指揮の「ワルキューレ」。


あまりにも有名なデッカの「ニーベルングの指輪」全曲からの抜粋かと思いきや、 あの「ワルキューレ」全曲はこのLP発売以後の1962年録音のはず。



「ワルキューレ」の一部のみ先行して録音していたのだろうか?

それとも全曲盤とは別録音か。


いずれもffrrカーヴでの超鮮明な録音に驚嘆する1枚。




購入したのはだいぶ以前のことだけれども印象が一変。



ポピュラー音楽のヴォーカルの生々しさは凄い。


youtubeはアルヘンタの狂詩曲「スペイン」

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2018年8月16日 (木)

本の処分そして吉野直子のバッハのことなど

曇り一時雨。早朝、激しい雨音で目が覚めた。

大気が不安定でときどき強い雨。

盆休みも終わり今日から出勤。

出勤すると机上は決裁待ちの書類の山。
幸い休み中はさしたる事もなかったようだ。

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昨日の夕方、曇り空を再び米軍輸送機が多数襲来。

なぜか同じ場所をグルグルと回っていた。

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盆休みの最終日は書籍類の整理にほぼ一日。
まだ終わらない。

大正から昭和初期にかけての祖父、大叔父大叔母、叔父叔母たちの本は状態の悪い物を除いて保管。



自分が入手した文庫新書本は大部分処分することにした。


中学時代から好きだった司馬遼太郎や南條範夫などの歴史小説や時代小説類。
司馬遼太郎はともかく、南條範夫は今やほとんど忘れられているかもしれない。

近年新たな発見がいろいろあって、歴史上の人物の評価が大きく変わりつつある。

司馬遼太郎や海音寺潮五郎など、小説としては面白いけれども今読むと時代を感じさせる。

池波正太郎、藤沢周平、池宮彰一郎、隆慶一郎は、まだ読みそうな一部のものは残すことにした。



文庫本だけで段ボール10箱ほど。



ついでに書架やラックその他の大移動。



家に古くからある大正期の山葉製、足踏みオルガン。

これは大叔母が女学校の音楽教師時代に使っていた物。

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そして真空管式電気蓄音機。


SP盤用で壊れていて実際には使用できない。
やたらと大きくて家内に邪魔だ邪魔だと言われても、どうしても捨てられない。


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綺麗に磨いてインテリアとしてどうかな。


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そしてかつての上司に頂いたアルゼンチンタンゴのLP多数。






少しずつ聴いているけれども、お世話になった上司が半生をかけて収集したコレクションなので、やたら処分もできない。


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聴いた音楽は吉野直子のハープによるバッハ

SONYクラシカルのCD




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・パルティータ第1番変ロ長調 BWV 825
・イギリス組曲第2番イ短調 BWV 807
・フランス組曲第3番ロ短調 BWV 814
 
吉野直子(ハープ)

録音:1991年、水戸


ハープによるリサイタルアルバムは数多あれど一歩誤ればムード音楽的な軽い物になりがち。

吉野直子のバッハはあたかもハープのために作曲されたようにも聞こえるほど、深い部分での音楽。

Youtubeは吉野直子のバッハ、無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番から

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2018年8月14日 (火)

ハイティンクのヴォーン・ウイリアムズ

昨日に続いて盆休みの火曜日。

今年は月火水曜日と人並みに休みを取った。

昨日は朝に家族そろって墓参り。

帰省していた下の娘が帰ってしまうので「京丸」の鰻弁当を持たせて駅まで送る。

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昼時に弟家族が来て一緒に食事。
そのうち父の従姉弟などの親戚たちもやってきて賑やかなお盆の初日。



今日は、朝、菩提寺の若住職が来て読経。

話好きの住職で「九星」の話をしていった。



今年は「九紫火星」の年で、いろいろと災害の起こりやすい年だという。

特に7月は「九紫火星」の月だそう。

そういえば水害が多かったし火星の大接近もあったなぁ・・
などと考えたりしたりしていた。

ちなみに来年は「八白土星」の年で変化のある年だそう。

来年は元号が変わる。



その後上の娘は友人と東京へ。


自分と母は裾野市の親戚へ。


こちらは一昨年102歳で逝った大叔母の嫁ぎ先。

ここでは父の従姉弟夫婦と、私が生まれる前の大叔母が過ごした満州などの古い話や 一昨日この地を襲った大雨のことなど。


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そのまま母を皮膚科の医院に連れて行くついでにロイヤルホストで母と昼食。



こんなことをしているうちに一日が暮れていく。




音楽はヴォーン・ウイリアムズの「海の交響曲」

ワーナーのセットCDでハイティンク指揮ロンドンフィルによる交響曲全集から。


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・海の交響曲(交響曲第1番)

フェリシティ・ロット(ソプラノ)
ジョナサン・サマーズ(バリトン)
ロンドン・フィルハーモニック、合唱団

ホイットマンの詩を題材としたソプラノ、バリトン独唱と混声合唱にオルガンが入る交響曲。

すべての楽章に声楽が入るオラトリオのような曲だ。


曲の印象としてはイギリス版「アルプス交響曲」。

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合唱とオケが雄大な盛り上がるフィナーレはマーラーの「復活」を彷彿させる感動的な音楽だ。


中庸で穏健でいてオケを雄大に鳴らしたハイティンクの解釈。


ヴォーン・ウイリアムズの音楽にはぴったりと嵌っている。



Youtubeは「海の交響曲」

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2018年8月12日 (日)

ファリァ、スペインの庭の夜

朝と昼過ぎにさっと一雨。

夕方からは大雨警報となったものの、極めて限定されたゲリラ豪雨で自宅付近は降雨なし。



我が社は決まった盆休みはなく各々都合の良い時に夏休みを取得。

自分は帰省があるわけでもないので今まではこの時期はほぼ出勤だった。

でも今年はまとめて休もうと思う。
とはいえ今日はスポット的に仕事が入り日曜出勤。



昨日は土曜休みで、朝からボロを着てお墓の掃除と裏山に入って祭壇に使う竹などを切っていた。

幸い蛇は出なかったけれども終始スズメバチにまとわりつかれた。
あまりの酷暑に今年はヤブ蚊が少ない。


お盆の準備の後にちょっとした家族のセレブレーションがあり、

隣町の三島にあるステーキハウスで帰省している下の娘と家内の両親を交えての食事。


今日は帰宅後にファリァ。

「スペインの庭の夜」を聴いた。

演奏はゴンサノ・ソリアーノのピアノにアタウフォ・アルヘンタ指揮スペイン国立管弦楽団による演奏。
手持ちはキングレコードから出ていた国内盤LP。


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将来を嘱望されながら不慮の事故で早逝してしまったアルヘンタの数少ないステレオ録音だ。

ステレオとはいえ幾分かための音質。

この演奏はロンドンレーベルから出ていたが、イコライザーカーヴはffrrではなくColombiaカーヴ。


スペインコロンビアへの録音。

この曲をいろいろな指揮者で録音しているソリアーノのピアノが素晴らしい。

最初のピアノのアルペジョからしてスペインの古い宮殿の庭先の夏の夜の気怠い雰囲気が立ち上って来る。


アルヘンタの指揮はさらりと流した中でのちょっとした歌い回しが独特。

ローカル色をさほど前面に出さないものの、それでいてきっちり端正で純音楽的な表現。

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レコード棚のアルヘンタの横にあったクーベリックの演奏を聴いてみる。

こちらのピアノはマルガリット・ウェーバーのピアノ、ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団とのもの。

独グラモフォンへの録音だが手持ちはなぜかスペインフィリップスの外盤LP。


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カップリングはファリァのハープシコード協奏曲でこちらはマッケラスの指揮。

他にマルケヴィッチの指揮でグラナドスを2曲。
購入のお目当てはこちらのマルケヴィッチだった。

こちらもスッキリ爽やかなファリァ。

カップリングのマルケヴィッチのグラナドスはさすがに凄い演奏だった。

Youtubeは「スペインの庭の夜」、ラローチャのピアノ

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2018年8月10日 (金)

本日の練習、スターウォーズ管楽器分奏

本日快晴、昨晩あたりから秋の虫の声。

8月も早くも半ばになり家族はそろそろ盆休み。

昨日午後は外部委員を交えての報告会議。

自分の部署が大きなテーマだったので実績報告その他。
昨年度からの実績は上がっているので自然と饒舌に。

しゃべり疲れてオフィスに戻りそのまま夜はオケの練習へ。



先週のパート練習に続き今回は管楽器分奏。

場所は市民文化センター地下のリハーサル室。

このぐらいの編成ならばそれほど狭くは感じない。

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到着するとチューニングが終わり合奏の開始寸前だった。

曲は「スターウォーズ」組曲

またもやウォーミングアップなしでいきなりハードな曲。


「インペリアルマーチ」はホルン4本のユニゾンが多いので

サボリサボリ少しずつ探りながら呼吸を整えていく。


「レイア姫のテーマ」では曲の中にホルン4重奏の部分があり
ホルン3本の綺麗な和音に他の一本が突然異質な音で介入してくる。

これがクラシカルな曲のホルン4本の使い方とは異なる使い方。

甘いアンサンブルに4本で吹くと響きがぐしゃぐしゃになって、何をやっているのかがわからない。

おそらくピンポイントでハマる微妙な音程があるはずなので、緻密なパート練習が必要。


同じくジョン・ウイリアムズ作曲の「ハリー・ポッター」にも同じような箇所が有る。

J・ウイリアムズはこの手の楽器の使い方を好んでいるようだ。



ホルストの「惑星」の影響が顕著な「スターウォーズ」。

「ハリー・ポッター」の音楽を演奏しているうちにこちらはヴォ-ン・ウィリアムズの音楽に似ている部分があることに気が付いた。

具体的にどの箇所か特定は難しいけれども、ミステリアスで霞がかかったような朧気な響きはヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲や南極交響曲に共通する世界だ。


Youtubeはラトル指揮ベルリンフィルの「スターウォーズ」さすがに凄い音。

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2018年8月 7日 (火)

ツェンダーのシューマン

昨晩は遠雷を聞き遅い時間に雨。
夜の空気に微かに秋の気配。

今日は午前中から外で会議、その流れで昼食。


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夜は沼津市民大学の辛坊治郎氏講演のためプラザ・ヴェルデへ。


演題は「時代を読み解く~正しい判断は正しい情報から」

年金問題から医療保険制度、長寿社会などを報道の裏側の話を交えながら。

軽快な語り口であっと言う間の90分。

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帰宅後聴いた音楽は、来年の定演の曲目候補になっているシューマンの交響曲第4番。


この曲は1986年のチェリビダッケの来日公演での実演が強烈な体験だ。

あれほど室内楽的な精緻さでフルオーケストラが鳴り響いたのを聴いたのは初めてだった。

おそらくフルトヴェングラーがベルリンフィルを振った時、あのような音で鳴っていたのだと思う。



今日の演奏はハンス・ツェンダー指揮のザールブリュッケン放送交響楽団。

CPOから出ていたシリーズ物のCD。


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1975年11月5日のライヴ。


ライヴとはいえ聴衆ノイズは全く聞こえない。

透明な音とスッキリ速めのテンポ。

各楽器がスケルトンの時計を見るようにキッチリ正確に音として響きながら時間の経過とともに正確に流れているのに驚き。


チェリビダッケの時の哲学的とも言えるような深い思索から出ている音楽とは似ているようで全く異なるタイプの音楽が鳴っている。


難しい数学の定理を機械的に解明していくような驚異的な職人技と頭の良さだが、聴き手を幸せにするような演奏とは異なるような気がする。

この演奏の第4楽章終盤では聞き慣れない音が鳴っていた。

通常の改訂版ではないかもしれない。

Youtubeはカラヤン指揮ウィーン響のシューマンの交響曲第4番、リハーサル

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2018年8月 5日 (日)

父の法事、そしてプレートルのラヴェルのことなど

台風が再び同じコースで接近中。
前回の12号のようにまた伊豆半島をかすめて逆走するのだろうか。


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日曜の朝、髪の毛が伸びたので近所の床屋へ。

いわゆる1000円カットの類のチェーン店。

シャンプーやそれなりの腕前の人がカットしてくれるので1500円。


ヘアスタイルには無頓着な自分。


「適当にお願いします。暑いからさっぱりと」と言ったら
「じゃぁ、半分くらいにしますね」


ジャクジャクジャクといつもよりかなり短く切られた。

帰宅後父の法事のために帰省している下の娘が。
「お父さん、何その髪型」
「・・・・」

短すぎたかな・・・


土曜日は亡き父の法事。

弟夫婦と、京都に住む大学院生の甥も帰省して身内のみのささやかな法事。

お寺は徒歩3分の至近距離。

食事はもうすっかりおなじみになった「吟水」の仕出しを自宅で。

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これとは別に鱧のお造りと鮨が付いた豪華版。
別棟ではリフォームの職人さんが作業中。


父が逝った時幼かった孫たちは今や社会人と大学院生。

もし今でも元気ならばすっかり成長した孫たちを見てどのような顔をするだろうか。





その後の音楽はプレートル指揮ロイヤルフィルによるラヴェル、ドビュッシーそしてフランク。




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・「ダフニスとクロエ」第2組曲      :ラヴェル
・「夜想曲」から雲、祭り         :ドビュッシー
・交響詩「プシシェ」からプシシェとエロス :フランク

ジョルジュ・プレートル
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団、
ビーチャム合唱協会



リーダーズダイジェストが出していたセット物LPの半端もので
ジャンクコーナーで100円で救出したもの。

モノラルだが同じセットにはライナーのブラームスの交響曲第4番や
バルビローリのシベリウスの交響曲第2番といった優秀なステレオ録音の演奏が同梱されているので、これもオリジナルはステレオだと思う。



こちらはっffrrカーヴ。
 

合唱付きのダフニスの後半や「祭」の若々しくも瑞々しいリズムの奔流。
このころのロイヤルフィルは非常にうまい。

自分としてはこの頃のプレートルが好きだ。

8年前に同じようなコメントを残していた。


この時はRIAAカーヴで聴いている。

あきらかにffrrカーヴの方が良い。

不思議とこの演奏は埋もれていてCD化された形跡がない。

録音が驚異的に良いのでステレオで聴いてみたい。


Youtubeはプレートル指揮パリオペラ座管来日公演から

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2018年8月 3日 (金)

本日の練習、ホルンアンサンブルの練習

8月に入り今週早くも金曜日。
40度超えが珍しくなくなってきた灼熱の日々。

1週間が短く感じ1年はさらに時間の経つのが速い。
それでも1日が長く感じるのが不思議。

来年から再来年にかけて平成が終わり、
新しい年号での東京オリンピックの開催、
消費税の値上げなど社会が大きく変わる変化の時代。

世界的な猛暑も続き毎年のように
大きな災害が起きる激動の時代になってきた。

来たる予測不能な新しき世に備えて
少しずつ身の回りのコンパクト化を進めていて
気持ちと身辺の整理中。



昨日の晩はオケの練習。

場所は市民文化センター地下のリハーサル室。


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今回は弦楽器は別室で分奏。
管楽器はパート練習。

ホルンセクションは他のパートが
至近距離で音出ししている中でのパート練習。

曲は9月のアンサンブル大会で演奏する
「ロビン・フッド」から。

ホルン六重奏用にメンバーがスペシャルアレンジ。

全員が揃っていないこともあるけれども、
YouTubeで聴けるようなカッコヨイ演奏からはほど遠い。

全員揃えば何とかなるだろう、
というあい変わらず楽観的なホルンセクションの面々。

他の管楽器パートが黙々と練習する中で
なんとなくお喋りも多く 一番早くに楽器を
片付けておしまいにしたホルンセクション。


Youtubeはウィンナホルンズのロビンフッド

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2018年8月 1日 (水)

トルドラの三角帽子

今日から8月。

今年の夏は長い。

ほぼ一ヶ月かかった家のリフォームは今週でほぼ終了。
思いの外手直しが多かった。

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帰宅後階段になにやら動く物が見えた。

昨年も見かけたヤモリ。

どうやら家に住み着いたようだ。


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我が家にはクモが多いので食べ物には困らないだろう。

今日はスペインの作曲家にして指揮者のトルドラのファリァ。



バレェ音楽「三角帽子」全曲

オケはフランス国立放送管弦楽団の仏コロンビア盤LP。


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これはもう絵に描いたようなコロンビアカーヴ。

モノラルながら音は非常に鮮明。

シロフォンなどの打楽器が奥行きを伴って空間の奥から鳴り響いて来る。

トルドラの指揮もスパッと割り切った爽快さが心地よい。

Youtubeはアンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮の三角帽子

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