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2018年9月30日 (日)

高関健、静響のシベリウス

曇のち台風。

台風は衰えぬままに来襲。
高潮の時と重なるタイミングが伊勢湾台風以来だという。


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本日予定されていたさまざまなイベントは事前に中止。
JRも早々と運行取りやめを決定。

今夜予定の沼響の練習も昨晩のうちに中止に決めた。




昨日は静岡交響楽団第81回定期演奏会。

前から楽しみにしていた高関健指揮のシベリウス。


昨日も朝から雨。

演奏会に行くついでに市立図書館で開催中の「白隠展」を観に行く。

白隠の寺、松陰寺秘蔵の逸品をセレクトした展示。

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白隠がこの場所にいるかのような気迫のこもった作品の数々。

この空間全体に漂う尋常でない霊気。

あまりの迫力に圧倒されてしばし立ち竦む。


気分が高揚したところで沼津駅へ。

本日の会場は清水駅近くの清水マリナート


その前に清水港近くの食堂街で昼食。

あいにくの雨模様のために昼時なのに観光客は少ない。

観光バスは一台のみ、カッパを羽織った交通整理役のガードマンも暇そうだ。



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適度に混んでいる店に入り海鮮五色丼をオーダー1200円。

希望の食材を5種類セレクトして載せてくれるというもの。

それなりの水準だけれど、ヴォリューム、魚の鮮度も沼津港周辺の店の方が良いと思った。

適度に満足したところでホールに向かう。
徒歩で5分ほどの至近距離。



曲は

・歌劇「オベロン」序曲
・クラリネット協奏曲第2番 :以上ウェーバー

・曲不明のクラリネットアンコール(無伴奏) 

・交響曲第2番       :シベリウス
・悲しきワルツ(アンコール)

というもの。


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演奏は期待以上の出来だった。

高関健は、その当時の最新のエディションの楽譜を使った群馬交響楽団とのベートーヴェン交響曲全集録音が非常に良くて、その頃から贔屓の指揮者。


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静響は要所要所のパートに比較的著名なゲスト奏者を招いている。

今回のゲストコンマスは藤原浜雄氏。
オケの配置はコントラバスを舞台向かって左側の古典的な対向配置。



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高関健のきっちりとした見やすい棒。

棒を見ているだけで指揮者の言いたいことがよく判るほど。

オケは管楽器に幾分不満を感じる部分があったとはいえ概ね健闘していた。

序曲ではキッチリ整理されたアンサンブルで、古典的な均整のとれたすっきりとした演奏。


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コンチェルトはクラリネットの吉田誠が素晴らしいなソロを聴かせてくれた。

抜群のテクニック、弱音部の美しさも秀逸。

あたかもロッシーニのオペラを彷彿させるような初期ロマン派の名曲を
歌心豊かに楽器を鳴らしていく。

ここでの伴奏も実に見事。

あの棒ならばソリストもさぞや演奏し易かろう。

鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールは無伴奏のクラリネットソロの曲。



ここでの超絶技巧にも会場からブラボーと大きな拍手がわき上がっていた。


そして後半のシベリウス。

この曲は自分でも実際に演奏し、既に数え切れないほどの実演や音盤を聴いている。

それでも今日の演奏は随所に新しい発見が感じられる非凡なものだった。

幾分速めのテンポで始まった第1楽章。
要所でブラスの咆哮がピシッと決まり、端正な中にも意表を突くようなロマンティックなテンポの変化。

予測不能な音楽の流れの中でなるほどなぁ!
と思う説得力のある解釈が次々と出てくる。


これからどのように音楽が展開していくのだろうかと、わくわくするような期待感。

中でも大きく壮大に歌いあげた第2楽章には感動した。

フィナーレではじわりじわりと盛り上げていきながらの輝かしい終結部最後のコラールのも感動的。

そして大きな拍手とブラボーの声。

アンコールは「悲しきワルツ」で熱くなった会場をクールダウン。


客席は半分ほどの寂しい入りだったけれども来場のお客さんたちは満足した様子。

7月に聴いた外山雄三のシューベルトも良かった。

高関健がミュージカルアドバイザーに就任してから、静響に客演する指揮者やソリストが豪華になってきた。

県内の数少ないプロオケとして、これからも正統派の音楽を聴かせていただきたいと思う。       

今回のサブコンミスは、沼響第20回定演でサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いて下さった大森潤子さん。

第20回定演は、演奏会当日に巨大台風がピンポイントで付近を直撃するという大変な演奏会だった。

大森さんの姿を見ているうちに、当時のことと今来襲しつつある台風がオーバーラップ。

Youtubeは高関健指揮の伊福部昭

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