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2018年11月21日 (水)

ワーグナー、未完の交響曲

晴れのち曇り。
東北では初雪、南の洋上では季節外れの台風発生。

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畑の柑橘類が色づきはじめた。

今年は9月の台風による海からの強風の影響で塩害がひどい。

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毎年楽しみにしていたザボンは枯れる寸前。
小さな実がひとつでポコも目も向けない。

蜜柑も数が少ない。

ネーブルと檸檬は例年並みかな。

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ワーグナー未完の交響曲ホ長調を聴く。

・交響曲 ホ長調 WWV35(1834)

・交響曲 ハ長調 WWV29(1832)

 若杉弘
 東京都交響楽団

 録音 1992年7月13~15日



B489ade0


演奏は若杉弘指揮の東京都交響楽団。
DENONのCD。

同じくワーグナーの交響曲ハ長調も収録。



ホ長調の交響曲はワーグナーが19歳の時に作曲された交響曲ハ長調に続けて作曲されている。

ハ長調が比較的短期間で完成した作品だったのに対しホ長調の交響曲は第1楽章と第2楽章の途中までのスケッチのみで放棄。

その後このスケッチの所在は不明となってしまった。



ところがワーグナーの死から3年後に突然ベルリンの古書店にこのスケッチが現れ、ワーグナーの遺族が購入。

ワーグナー家はこのスケッチのオーケストレーションを「トリスタンとイゾルデ」の初演者であった指揮者のフェリックス・モットルに依頼している。




モットルは第一楽章と途中完成していた第二楽章のオーケストレーションをオケで聴けるような今の形の曲に仕上げた。



スケッチはワーグナー家に返還されずモットルの死後行方不明になっているという。




この若杉弘盤が世界初録音で、今では準メルクルの演奏がナクソスから出ている。



聴いてみるとモットルのオーケストレーションはなかなか巧みで、メンデルスゾーンの曲のようなある種爽やかさの感じられる佳品となっている。


第2楽章ではリエンチの断片のような音型が出てくるのが面白い。



演奏は両作品ともに曲の魅力を余すことなく伝える見事なもの。





一方のハ長調の交響曲はワーグナー19歳のこの頃の作品として代表作とされるもの。


録音もいくつか出ている。


ものの解説ではベートーヴェンの交響曲の影響が大きいと書いてあるものが多い。


自分としてはベートーヴェンよりもシューベルトの交響曲に似ていると思う。



この曲の初演の様子を知ったクララ・シューマンが夫のロベルト・シューマンに対し、
「ワーグナーに先を越されたわよ。あなたも早く交響曲を書きなさいよ」とハッパをかけている。


ワーグナーは最晩年にこの曲に手を加えている。

若杉弘の演奏はこの改訂版を使用。



Youtubeは若杉弘指揮N響の「ジュピター」

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