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2018年12月18日 (火)

Llarion lonescu-Galatiのサン・サーンス

晴れて暖かで過ごしやすい火曜日。

ほどよく雪を被った富士は気品のある美しい姿。

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今日は1日休みを取って市内の総合病院で脳ドックを含む人間ドック。

この頃劣化の自覚が著しい脳のメンテナンス。

心電図、エコー、血縁検査、視力、聴力エトセトラ。

脳のMRI検査の時はそのまま眠ってしまった。

結果は後日郵送とのこと。


帰りにハードオフに寄ってみたら驚きのお宝ザクザク。
この内容は後日。


ルーマニアの指揮者Llarion lonescu-Galatiのサン・サーンスの交響曲第3番を聴く。


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なぜこのレコードを買ったのか記憶にない。

オケはルーマニアの国立ブラショフフィルハーモニー。

galatiは今でも健在でルーマニアの長老指揮者扱いのようだ。

ヴァイオリニストして名を上げ後に指揮者に転向。

パリ・エコールノルマルで指揮をミュンシュとデルヴォーに学んでいる。

来日したこともあるようで、ディスコグラフィーを見ると東京交響楽団を振ったチャイコフスキーの交響曲第5番、ドヴォルジャークの交響曲第7番なんかもある。

サントリーホールと東京文化会館の録音で1988年と1990年のリリース。

いずれも日本国内で発売された形跡はなくルーマニアのエレクトレコードから出ている。


来日時のライヴかもしれない。


他にはボベスコとのサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番がめぼしいところ。


このサン・サーンスの交響曲録音は1981年のリリース。

だがステレオ標記にもかかわらずどう聞いてもモノラル、しかもかなりレンジが狭い。

イコライザーをいくらいじってもぴたりとするものがなく、比較的ましなNABで聴いてみた。


悪名高きチャウチェスク政権下の演奏、この当時のブラショフフィルのレベルはかなり低い。


ミュンシュとデルヴォーに師事した割にはさえない演奏だ。

ただし使用オルガンは名器のようだ。

深く渋めの音色はなかなか良い。


Youtubeはバレンボイム指揮のサン・サーンス、交響曲第3番

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コメント

 こんにちは。

 サン=サーンス、どんな風に仕上がっていくのか、楽しみにしています。
 沼響、純然たる一聴衆としては自分、聴いていなかったのです、実は(裏方やりながら、というのはあったのですが)。今後の宿題としておきます。

 パリ管の様子、管楽器に結構見かけたことのある奏者がいるようです。ホルン1stはクリーヴランド管にも在籍した、マイロン・ブルームでしょうか、楽器も昔のConn 8Dみたいに思えます。他の首席奏者もどこかしらで見た記憶。バレンボイムも若い!時代としては1980年前後なのでしょうか。この頃のパリ管来日公演(幻想交響曲)テレビ朝日あたりで正月に放映されていた記憶もあります。

 先日のフィラデルフィア管の映像もそうでしたが、1980年前後からは画像を伴ったものが多く残されるようになったのでしょうか。あまり映像ものは関心を抱いてなかったので、ビジュアル機材整えて鑑賞するのも愉しいかもしれませんね。

投稿: 元団員N | 2018年12月23日 (日) 22時35分

この映像はバレンボイムがパリ管のシェフになって間もない70年代後半だとも思います。
ホルン首席はマイロン・ブルームですね。
フルートはデボスト。

私はバレンボイム&パリ管の実演を80年代に2度聴きました。
ひとつはオール、ドビュッシープロ、もうひとつは「法悦の詩」とサンサーンスの交響曲第3番でした。

ドビュッシーの時は確かパリ管との最後の来日でアンコールをいっぱいやりました。

ところでサン・サーンス、意外と苦戦です。
沼響はフランス音楽が苦手のようです。

投稿: 山本晴望 | 2018年12月27日 (木) 23時33分

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