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2018年12月 7日 (金)

ルーベンス展、そしてフランクのピアノ協奏曲第2番のことなど

晴れ時々曇り。

今週は寒暖差の大きな一週間だった。

 

仕事上では今年最後の大きな山場を超えた感触。

 

昨日は所用で東京に行っていた。

 

東京は雨が降る寒い一日。

 

要件が早めに終わったので娘と待ち合わせた昼食の後に展覧会を二つ。

 

 

 

 

 

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最初は上野の国立西洋美術館で「ルーベンス展―バロックの誕生」


17世紀ルーベンス工房の大作の数々やルーベンスが描く肖像画の数々。

そしてルーベンスの作品に大きな影響を与えた古代ローマの彫刻などの展示。



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宗教的なものや神話を題材とした大作よりも、自画像や家族の肖像に強く惹かれた。

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別会場の常設展は撮影可。


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中庭の紅葉が散っていて良い風情だ。

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もうひとつのトレチャコフ美術館展の感想は後日。



ルーベンス工房の所在地はベルギーのアントウェルペン。

今日はナクソスから出ているベルギーの作曲家フランクのピアノとオーケストラのための作品を集めたアルバムから。




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・交響的変奏曲
・交響詩「魔神」
・ピアノ協奏曲第2番*

ピアノ;フランソワ ジョエル・ティオリエ、
    マルティン・ファン・デン・フック*

 

 ロベルト・ベンツィ指揮
 アルンヘムフィルハーモニー管弦楽団

指揮者のベンツィは11歳で指揮デヴュー。

 

 

その後伸び悩んだ印象のある人。

 

 

 

 

 

このピアノ協奏曲第2番を聴く。


 

 

 

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店頭でこのCDを初めて目にしたとき驚いた。
フランクにピアノ協奏曲があるとは知らなかった。

よくあるチャイコフスキーの交響曲第7番とかリストのピアノ協奏曲第3番、ベートーヴェンの交響曲第10番のようなキワモノかと思いきやさにあらず。


れっきとしたセザール・フランク13歳の時の作品だ。


ソナチネアルバムを聴くような初々しさの中に技巧的な盛り上がりを随所に散らばらせている曲。

若い頃のフランクがリストの影響をかなり受けているのが垣間見えて興味深い。


爽やかな第一楽章のメロディには純粋無垢な若者の清々しさが感じられ美しく、後のフランクの内省的な作品と比べると若き日のフランクの野心が見えてくるようで微笑ましい。



このピアノ協奏曲第2番は30分を超える堂々たる作品。

第2楽章のパストラール風の曲想がフランス音楽であることを認識させてくれる。
13歳でこれだけの曲を書いている。

やはり天才なのだろう。

youtubeはフランクのプレリュード、フーガと変奏曲

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