クーベリックの水上の音楽
今日は午前中から会議漬け。
午後に遠方からの来客。
なんと私の拙いブログ記事を読んでくださっている方だった。
今日はクーベリックのヘンデル。
先日ハードオフのジャンクコーナーから救出したLPで「水上の音楽」
グラモフォンの独逸盤LP、108円。
・水上の音楽 ;ヘンデル
(クリサンダー版)
ラファエル・クーベリック指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ウオルフガング・マイヤー(チェンバロ)
1963年3月 ベルリン、イエス・キリスト教会 録音
この演奏は国内盤の廉価盤LPが既に手元にあって。
ダブりを承知で独逸プレスの音との比較のために購入。
ところが聴き始めているうちに国内盤と収録曲が異なるのに気がついた。
独逸盤は「水上の音楽」のみ。
国内盤LPは「王宮の花火の音楽」とのカップリング。
二つをよく見ると独逸盤はクリサンダー版による演奏で全18曲。
国内盤は組曲標記で8曲。
どうやら国内盤はLPの収録可能時間の関係で全曲から8曲を抜粋して順序も変えていたようだ。
CDでは「水上の音楽」全曲に「王宮の花火の音楽」との組み合わせになっている。
演奏はモダンオケによる堅実なもの。
クーベリックはベルリンフィルのがっしりとしたアンサンブルをうまくドライヴ。
過度に重くならずに格調いヘンデルを聴かせてくれる。
同じ全曲録音でも20年後に同じベルリンフィルを振った、ムーティ盤のような華やかさとは異なるスタイル。ちなみにこちらはボイリング版。
そういえばベルリンフィルの「水上の音楽」全曲演奏にはモノラル時代にフリッツ・レーマン指揮の録音もあった。
さすがにこの演奏は手持ちにない。
他にはカラヤンの演奏もあったけれどあれはハーティ版による組曲だった。
このクーベリック盤を独逸盤と国内盤を聞き比べてみて音の違いに吃驚。
独逸盤は響きが凝縮した密度の濃い音。
一方の国内盤は音が左右に大きく広がる開放的な音。
独逸盤に比べて音そのものが甘い。
カッティングとプレスが異なるとこうも違うものか。
ちなみにイコライザーカーヴは両方ともffrr。
Youtubeはクーベリックのリハーサル
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