キース・ジャレット、「ソロ・コンサート」
1月半ばの土曜日。
阪神淡路大震災から24年。
当時は東海大地震など太平洋岸での地震が警戒されていた中での、突然の関西中心部の大地震だった。
あの日出勤前に見たNHKテレビのニュースの第一報は、北陸で大きな地震が観測されたという内容だったと思う。
その後神戸が大変なことになっているという情報が入ってきた。
この日はちょうど仕事で外回りをしていて、カーラジオから聞こえる実況から犠牲者がしだいに増えていくのを恐怖と驚きを持って聞いていた。
神戸在住の家内の叔母のことも気になった。
叔母は被害が大きかった長田区に住んでいた。
数日全く連絡が取れず、義兄が直接神戸まで安否を確かめに行く事になり、食糧事情も状況がわからない中で義兄は我が家の畑で取れたキュウリなどの野菜や食料をリュックに詰めて出発していった。
叔母の家は震災直前に新築していたので、幸い家が倒壊することもなく無事だったがご近所で多くの犠牲者が出たことを後に直接伺った。
そして8年前には東日本大震災。
思えば平成は大きな災害が続いた時代だった。
今日はキース・ジャレットのソロで「キース・ジャレット ソロコンサート」。
ECM原盤のトリオ発売の国内盤LP3枚組。
緑色の特徴的なジャケットは学生時代からよくレコード店で見かけていた。
これは1973年のブレーメンとローザンヌでの即興演奏からLP3枚分の記録。
この中からブレーメンのコンサートを聴く。
有名なケルンコンサートのような結晶化した純粋さというよりも、キースのパッションの奔流が熱い塊となって聴き手を包み込むようなパフォーマンス。
使用ピアノも録音の採り方もケルンコンサートは全く異なる。
ブレーメンでのピアノはケルンコンサートで聴かれた軽い音ではなく重心の低い重量級の音が鳴っている。
当初ブレーメンのコンサートは1度キャンセルが発表され、公演日の二日前に突然キャンセルが撤回された。
突然のことに当日集まった聴衆は200名ほどだったという。
イコライザーカーヴはAES。
Youtubeはキース・ジャレット1987ジャパンライヴから「サマータイム」
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