月暈(げつうん)と白昼夢そして「リンカンシャーの花束」
彼岸の中日は朝から雨。
「暑さ寒さも彼岸まで」そのままに昨日の外気温度は24度。
昨晩空を見上げたら月の周りに大きな輪が見えた。

これは「月暈(げつうん)」
薄い雲の中の氷の結晶と月の光による現象。
思わずカメラを向けて撮ったけれども腕の悪さとポンコツなカメラで良く写らない・・・
わかりにくいのでネット上からきれいな画像を拝借しました。

見た瞬間「あぁ明日は雨だな・・」
このあたりの言い伝え「富士山に傘雲がかかるとまもなく雨」を思い浮かべた。

午前中に霧雨の中、家族で父と先祖代々が眠る墓参りに行っていた。
お寺は家からほんの数分の至近距離。
お線香をお寺で購い若住職としばしの立ち話。
墓地の中、我が家の墓に行く途中に昨年若くして急逝した職場の部下が眠る墓所がある。
ちょうどご家族らしき人が花を供えていた。
線香に火を点けて手向けに行くとご家族の方はもういなかった。
このような天気なので外出もせず、部屋の片づけやら読書と音楽。
聴いたのはフェレデリック・フェネル指揮イーストマン・ウィンドアンサンブルの演奏のいくつか。

この中から
・「リンカンシャーの花束」 :P.グレインジャー
・イギリス民謡組曲 :ヴォーン・ウイリアムス
・シンフォニック・ソング :ラッセル・ベネット
フェレデリック・フェネル指揮
イーストマン・ウィンドアンサンブル
手持ちは70年代に日本フォノグラムから出ていたLP.

いずれも1950年代から60年代、アメリカのマーキュリーレーベルの録音で吹奏楽の古典的な演奏。

買った当時は録音の古さが気になっていたのが、今回イコライザーカーヴをAESにして聴いてみてびっくり。
音楽がヴィヴィッドに躍動、グレインジャーの曲では木管楽器のブレンドされたメロウな響きが非常に美しい。
あらためて偉大な演奏の数々であることを確認。
これは大きな発見だった。
グレインジャーの心地よい響きを聴いていてうつらうつらと眠くなってきた。
ほんのわずかな時間におかしな夢を見た。
どこかの学校の体育館でオケの練習があり、始まる時間に遅れそうになった自分が雨の中車で体育館に到着。
急いで楽器をケースから取り出すとホルンが無残にもぺしゃんこになっていた。
あまりのショックに目が覚めた。
ベルカットの部分が大きくゆがんでいた映像があまりにも強烈。
今でも鮮明に思い出す。
「リンカンシャーの花束」は演奏時間20分弱、この短い間の白昼夢。
Youtubeは「リンカンシャーの花束」の終曲「行方不明のお嬢さんが見つかった」
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