ミュンシュとコミュッショーナのサン・サーンス、交響曲第3番
曇りのち晴れ。気温は低い。
一週間ほど前から右膝あたりに強い痛み。
加齢と運動不足だろうな。
今日は今年沼響の定演で取り上げるサン・サーンスの交響曲第3番。
最初にシャルル・ミュンシュ指揮のボストン響によるもの。
この演奏が自分の刷り込み。
・交響曲第3番ハ短調 op.78 「オルガン付き」
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストン交響楽団
ベルイ・ザムコヒアン (オルガン)
バーナード・ジゲラ&
ベルイ・ザムコヒアン (ピアノ)
1959年4月 ボストン、シンフォニーホール
手持ちはRCAクラシカルグランプリシリーズの廉価盤LP1枚のほかCD初期のものとXRCDの3種。
今日は中学の頃に買った千円盤LPで聴く。
購入したのは1974年。
熱く燃えながら一気に駆け抜ける豪快な演奏。
息をつかせぬ張り詰めた緊張感、オケが限界まで鳴り響いていて録音の古さを忘れさせる名演。
初めて聞いた時から40年以上経過して何度聞いたかわかならないほど。
でも聴く度に大きな感銘を受ける不滅の名盤だ。
この演奏の第2楽章第一部の後半、讃歌風の旋律が低音楽器からフーガ風に積みあがって行く最初の部分でトロンボーンパートが音を外しているように聞こえるのがいつも気になる。
もう一枚、アメリカのオケで聴く。
ルーマニアの指揮者セルジュ・コミッショーナ指揮のボルティモア交響楽団によるヴァンガード盤CD。
・交響曲第3番ハ短調 op.78 「オルガン付き」
セルジュ・コミッショーナ 指揮
ボルティモア交響楽団
フレデリック・ミンガー (オルガン)
1980年11月14日 ワシントンDC、長老派教会
LPでの発売時は録音の良さで評判になった。
ローカルはオケだったボルティモア響は、コミッショーナの音楽監督時代に大きく飛躍。
今やアメリカ有数のメジャーオケに成長している。
ミュンシュ時代のボストン響と比べてアンサンブルの緊密さでは上を行くほど。
オケのパーツのひとつひとつをきっちり鳴らし、バランスよく精密に積み上げ巨大な大伽藍を仰ぎ見るような壮大な演奏だ。
オルガンとオケのバランスも絶妙で、教会内での残響豊かな空間の中でも絡み合うオケの各パートが完璧に鳴り響いているのが圧巻。
これは隠れた名盤。
Youtubeは準メルクル指揮スペイン放送管のサン・サーンス、交響曲第3番第2楽章
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