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2019年5月に作成された記事

2019年5月31日 (金)

本日の練習、本番直前オルガン入る

曇り、5月も最後の本日金曜日。

 

明日の沼響の本番、今週は木金と連続のオケの練習。
場所は沼津市民文化センター大ホール。

 

木曜は木野先生のソロでラロの「スペイン交響曲」。

 

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ひな壇も組まれて本格的な雰囲気になってきた。

 

 

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木野先生の暖かで艶やかな音色、素晴らしいです。

 

文化センターの譜面台が新しくなった。

 

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軽量で上下の調整も容易のアメリカ製。

 

 

練習終了後は木野先生を駅まで送った。

 

先生とは短い時間の車中で鰻や日本酒のことなど、とりとめのない話、

 

木野先生は私が若い時?古沢巌や堀米ゆず子らと若手のホープとして音楽雑誌によく取り上げられていた。

 

気さくで出てくる音そのものの暖かな人柄の紳士でした。

 

 

 

 

そして今日はサン・サーンス。

 

仕事を早く切り上げて、「ボルカノ」で早い夕食。

 

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ここしばらくご無沙汰だったけれども、金髪美人奥様がいつものように笑顔で迎えてくれた。

 

 

今日から大阪の教会から大型オルガンを運びこみいよいよ本番モード。

 

今回は海瀬京子さんのお弟子さんもピアノで参加。

 

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練習はオルガンとオケのバランス調整でかなりの時間を費やした。

 

ホール据え置きのパイプオルガンと異なり、電気式のオルガンはスピーカーの設置場所、
音量調整が非常に難しいことを実感。

 

 

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果たして本番の会場ではどのような音で響くのか。

 

Youtubeはサン・サーンスの交響曲第3番、第二楽章後半。

 

 

 

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2019年5月29日 (水)

アバドのメンデルスゾーン、序曲集

曇り。夕方から風が出て涼しくなった。

 

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愛犬ポコは最近太り気味。

散歩途中でご近所の人に「あら!タヌキになっちゃったわね」

えさを低カロリーの減量食に変えてみようか。

 

アバドのメンデルスゾーン、序曲集を聴く。
手持ちはドイツ・グラモフォンが出していたCD.

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・序曲『美しいメルジーネ』作品32
・序曲『真夏の夜の夢』作品21
・『トランペット序曲』作品101
・吹奏楽のための序曲 作品24
・序曲『ルイ・ブラス』作品95
・序曲『静かな海と楽しい航海』作品27
・序曲『フィンガルの洞窟』作品26
 
 クラウディオ・アバド
 ロンドン交響楽団
 
 録音:1984年、1985年2月、1986年11月

 

なお後に「スケルツォ ト短調」を加えた形で再発されている。

 

イタリアの指揮者は、トスカニーニ以来伝統的にメンデルスゾーンの名盤を残している。

思いつくままにアバドのほかムーティー、カンテルリ、シノーポリなど。
印象的な名盤が少なくない。

シャイーなど珍しいロンドン版による「スコットランド」の録音があったりする。

 

アバドは、指揮者のキャリアの最初期にロンドン響を振った「スコットランド」と「イタリア」の録音があった。

その後同じロンドン響を振って1984年に交響曲全集を録音。
その際に「フィンガルの洞くつ」などの代表的な序曲も収録。

このアルバムは全集時の録音に数曲を加えたもの。

 

メンデルスゾーン独特の高原の涼風に吹かれるような爽やかさがロンドン響の緻密なアンサンブルにより見事に音になっている名演だ。

 

「吹奏楽のための序曲」など初演当時の特異な編成による演奏で、近代楽器編成によるドンディーヌ指揮のパリ警視庁音楽隊の演奏と比べると、全く別の曲のように聞こえる。

それにしてもここに納められている序曲の大部分は、メンデルスゾーンが10代の頃の作曲。

 

晩年と同じ水準の曲を10代の頃に作曲していたのだから恐れ入る。

 

Youtubeは「真夏の夜の夢」序曲、メンデルゾーン17歳の時の作品。指揮はミハエル・ユロフスキー。今人気上昇中のウラディミール・ユロフスキーの父です。

 

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2019年5月28日 (火)

ドビュッシー、3つの「春」

曇り時々雨。
ここ数日の暑さは一休み。

どうも最近右ひざの痛みが酷くなってきた。
階段の上り下りが辛い。加えて肩の痛みも再発。

いずれも加齢のためだろう。
母の湿布薬を借用したりしていた。

 

ワーナーから出ていたドビュッシー作品全集CD33枚組から。
「春」を聴いていた。

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ドビュッシーの「春」はアンリ・ビュッセルのオーケストレーションによる交響組曲が最も知られる。

この曲のオリジナルは管弦楽に2台のピアノに女声合唱が加わるものだったが、この楽譜は焼失してしまった。

この全集には管弦楽組曲のほか、ピアノ連弾版とピアノ連弾と合唱付きの3つの版が収録されている。

 

・交響組曲『春』(合唱&2台のピアノ連弾) L.68a

 エルヴェ・ニケ指揮
 フランダース放送合唱団
 マリー=ジョゼフ・ジュデ&ジャン=フランソワ・エッセール(ピアノ)

 

・交響組曲『春』 L.68b (ピアノ連弾)
 
 マルコ・ラペッティ&マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)

 

・交響組曲『春』 L.68c(アンリ・ビュッセル編)

 ジャン・マルティノン指揮
 フランス国立放送管弦楽団

ちょっと疑問なのは、この全集ではL68aとL68bはピアノ連弾となっているがwikiの記事では2台のピアノとなっている。

実際作曲者の編曲という2台のピアノ版は出版されている。

 

演奏はいずれも見事なものだが、中でも今聴かれるオリジナルに最も近い形の合唱&連弾版が美しい。

 

Youtubeはドビュッシーの「春」クリヴィヌの指揮

 

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2019年5月26日 (日)

東京、音盤購入記

日曜の朝、日差しが強く猛暑の予感。
北海道、オホーツク海近くの佐呂間では最高気温39.5度。

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3月完成予定だった家の近くの道路工事は遅れに遅れて今月完成予定とのことだが、まだ舗装ができていない。

 

この道路は未だ工事途中の沼津アルプストンネルに直結。
意外と幅は広く街灯も立派。

 

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遠くに見える富士山は霞んでいる。

 

今日は、夕方に採りそびれた夏ミカンを収穫したり畑の水遣りなど・・・
行動範囲は家の周辺のみの一日。

 

 

先日、所用で東京に行った時のお茶の水ディスクユニオンで購入の11枚。
10枚以上1枚当たり100円セール。

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テノールのユーグ・キュエノーの歌うエリザベス朝の愛の歌、ウエストミンスター原盤。
Lyricord盤

 

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コンヴィチュニー指揮リズトの交響詩「前奏曲」ゲヴァントハウスを振ったスプラフォン盤。


コンヴィチュニーにはウィーン響とのステレオ再録音がありこちらは架蔵済み。
カップリングはシェイナ指揮の「ハンガリー幻想曲」10吋盤。

 

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ダンディ、フロラン・シュミット、オネゲル、ラボーらの作曲家自作自演集 ROCOCO盤。
ダンディの「ヴァランシュタイン」、オネゲルは「パシフィック231」「夏の牧歌」など。

ダンディはプライヴェート盤でも出ていた。

 

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超絶技巧を誇るシモン・バレルのカーネギーホールライヴ、レミントン盤。
リストのピアノソナタなど。
このライウの全貌はAPR盤で所蔵済み。

 

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シューベルトのオペラ 「謀反人」全曲。グロスマンの指揮。
Lyricord盤。

 

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ル・コントとデルヴォーのシャブリエ、アダンなどのコンサートホール盤
これは10吋。

 

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メトロポリタン歌劇場で吹いていたアメリカのホルン奏者のジョン・バロウズとライナー時代のシカゴ響の首席オーボエのスティルの吹くモーツァルト、独ベーレンライター盤。

 

そのほか・ロシアのピアニスト、ゲインリッヒ・ネイガウスのプロコフィエフ。
「束の間の幻影」メロディア盤

 

ミュンヘン室内オペラによるハイドンのオペラ「月の世界」

 

マルケヴィッチ指揮のダラピッコラのオペラ「囚われ人」 10インチ米DECCA盤。

 

フルートのルーカス・グラーフを中心に、バッハ、カンタータの中からフルートオブリガードのあるアリアを集めたもの。
リリングの指揮のクラーヴェス盤

など。

 

Youtubeはシモン・バレルの弾くラフマニノフ。ピアノ協奏曲第2番

 

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2019年5月25日 (土)

本日の練習、あと一週間、そしてセルのモーツァルトのことなど

昨日は全国で最高気温30度超えた。
今日はさらに暑い、湿度が低いのが多少の救いだが。

本日仕事。
出勤途中の橋の上でリュックを背負った大勢の人達とすれ違った。
シニア層が中心。

さわやかウォーキング」らしい。

オフィスで仕事をしていると花火の音が聞こえてきた。
近くの城岡神社のお祭りだ。

 

昨晩はオーケストラの練習。
場所は市民文化センター大ホール。

 

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曲はフォーレの組曲「マスクとベルガマスク」とサン・サーンスの交響曲第3番。

 

いよいよ来週が本番となってしまった。

横島先生の指揮も熱が入る。

 

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少しずつ形にはなっているもののフランス音楽に必須の洗練された美しい音が欲しい。

 

通勤途中の車中でジョージ・セルのモーツァルトを聴いていた。

曲はト短調の交響曲。
かなり以前にブッコオフの格安棚で見つけた国内盤CD。

 

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・ 交響曲第40番ト短調K.550
・ 交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
 
  ジョージ・セル(指揮)
  クリーヴランド管弦楽団

 録音:1967年8月(第40番)、1963年10月(第41番)

 

厳しさと品格との見事な均衡。

きっちりとした楷書体の演奏でありながら、第一楽章後半での微妙なテンポの崩しなど、ときおり見せる音楽のゆらぎが名人芸としか思えない

 

このCDの解説文に、音楽評論の大御所吉田秀和さんがセル来日時の演奏会を聴き、「ジョージ・セルの音楽」という一文を寄せている。

以下引用

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれは本当にすごかった。あそこには「完璧への熱狂と責任感」で一生を燃焼しつくした人が、最高を盡しながら、なお、「その上を」望んで、天に向かって祈っているみたいな姿勢があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまで

非常に印象的な一文。

 

この録音を聴いて、私はモーツァルトの「ト短調交響曲」については、このセルの録音があれば他の演奏はいらない、と思った。

 

youtubeはセルのモーツァルト、交響曲第40番

 

 

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2019年5月23日 (木)

今回のレコードコンサートはベルリオーズ

今日も6月なみの気温、週末は30度を超える予報となっている。

 

車庫の天井の巣の中で長い間卵を温めていたツバメがここでようやくヒナが孵ったようだ。

 

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二日ほど前から賑やかにピィピィと鳴き声が聞こえている。

例年よりも2週間ほど遅いのは4月以降に天候不順が続いたためだろう。
なんとなく安心する。

 

先週の金曜日は沼津市民文化センターの視聴覚室で、クラシック・レコードコンサートの解説だった。

内容はベルリオーズ没後150年にちなんで「幻想交響曲」を中心にフランス音楽の流れと楽器の変遷などを紹介。

 

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幻想交響曲は沼響第20回定期の時の演奏曲目でその時に集中して聴き比べてて90種ほどの演奏を紹介している。

今回は体調が万全でなかったので解説に今ひとつ歯切れが悪いのを自覚。

ちょうど会場に知り合いのヴァイオリン弾きが来ていたので、飛び入りでヴァイオリンの弦や弓についての解説をお願いしたりした。

 

凝った内容にもかかわらず初めて来場した方が多かった。

 

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終わったあとのアンケートを見るとオーディオ面で手厳しい内容も。

文化センターのオーディオは開館当初は海外の高級機器を一通りそろえていたものの、
買い替え時にスピーカー以外はつまらぬ普及機器に入れ替わってしまった。

音よりも内容で勝負、といったところか。

 

Youtubeはノリントンの幻想交響曲

 

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2019年5月22日 (水)

ギュスタヴ・モロー展

昨日の大雨から一転、本日快晴気温も高い。

 

昨日所用があり東京へ行っていた。
朝出かけようとすると屋久島で大雨を降らせた雨雲が接近して大雨警報発令中。

 

駅に着くと東海道線が興津、田子の浦間で上下線とも不通。
ホームにあふれる人達。

 

 

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用件は午後からだったので、当初各駅停車で行くつもりだったけれども急遽新幹線に変更。
東京では娘と待ち合わせて会社近くのホテルのレストランで昼食。
外は土砂降りで風も強い。

 

 

 

所用を済ませ多少時間があったので「ギュスタヴ・モロー展」に行ってみた。
場所は汐留のパナソニック汐留美術館。

 

 

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強い雨の中でも駅から濡れずに建物まで行けるのがありがたい。

 

 

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展示はパリのギュスターヴ・モロー美術館から数々の素描から試作も含めた70点ほどの展示。

 

 

神話の世界からのさまざまな女性の姿。

 

写実的ではないが強烈な個性で迫る作品の数々。

 

お目当ての「出現」では、実物を見ていろいろなことが初めてわかった。

 

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空中に浮かぶヨナカーンの首を見つめるサロメ。

 

その奥にいる人々の表情ははっきり書かれていないが、その冷静な佇まいからは
彼らにはその首が見えていないようだ。

 

後で加筆されたように見える柱の模様も含めて新たな発見。

 

会場内ではパナソニック汐溜美術館の中核コレクションであるモローの愛弟子ジョルジュ・ルオーの作品も展示。

 

自分としてはこちらの方が好み。

 

 

そのまま帰宅せず御茶ノ水ディスクユニオンに寄ると盛大にCDの半額セール中。

 

メディアとしてのCDの先が見えてきてCDが売れなくなっているのだろう。

 

LPコーナーを見ると500円以下のLP10枚以上1枚100円の表示。

 

ジャケット難有りなどで比較的面白いものもあったので結局手を出してしまいました。

 

詳細は後日。

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2019年5月20日 (月)

アモイヤルとパレーのスペイン交響曲

5月も後半、西から天気は大きく崩れ屋久島からは大雨の驚きの映像が入ってきた。

夕方から雨。

 

今日はなじみのクリニックで定期健診。
3月後半からの宴席の連続が祟って血液検査の値は最悪。

 

今回の定演の曲目「スペイン交響曲」を聴く。

演奏はフランスのヴァイオリニスト、ピエール・アモイヤル

伴奏はフランスの指揮者、ポール・パレー。
手持ちはエラートの外盤LP.

 

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・スペイン交響曲 ニ短調 作品21
・ノルウェー狂詩曲
 
 ピエール・アモイヤル(ヴァイオリン)
 ポール・パレー 指揮
 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
 
 1972年10月録音

 

自分はこの曲の熱心な聴き手ではなく、このレコードを購入した理由はパレーの比較的新しい録音だという理由。

ポール・パレーはドビュッシーやラヴェルとも親交のあった大指揮者。

 

アモイヤルは12歳でパリ音楽院一等賞。

 

その後渡米しハイフェッツに5年間師事。
ハイフェッツには非常に高く評価され、ヴァイオリンを買い与えられたほど。

 

 

この演奏は、芯の強いピシッとした美しい音色に抜群のテクニック。

とても23歳のデビュー録音とは思えない。

ADFディスク大賞受賞盤。

 

ポール・パレーの伴奏はソロ以上に見事だ。

第5楽章序奏で、下を支えるホルンのリズムをさりげなく微妙に遅らせていきながらヴァイオリンのソロに受け渡すところなど、自分が今この曲を吹いているだけにパレーの譜の読みの深さがよくわかる。

 

アモイヤルもパレーから学ぶことが非常に多かったに違いない。

この時点でパレーはなんと86歳。

 

この巨匠にがっぷり組んでいる若き日のアモイヤルも凄い。

 

以前聞いた時はこれほどの演奏だとは思わなかったが今回ffrrカーヴで聴いて印象は一変した。

 

ヴァイオリン協奏曲第3番を改作した「ノルウェー狂詩曲」も白熱の名演だ。

パレーの名指揮でオケの技量が数倍にも跳ね上がったかのよう。

 

Youtubeはアモイヤルのヴァイオリンでドビュッシーの歌曲「美しき夕暮れ」

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2019年5月19日 (日)

タンゴ・プロジェクト

 

晴れ、一時雨がぱらついたけれども爽やかな良い天気。

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日曜の朝、ポコとの散歩の風景。

遊休農地にポピーが満開だった。

 

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今日は家内の親戚の法事。

 

奇しくもお寺の永明寺はシベリウスと親交のあった外交官、市河彦太郎の眠る場所。

親戚の墓参りの合間にあたりを見回すと市河家の墓所はすぐわかった。
墓地の入り口の初代市長を輩出した和田家の墓所のすぐ近く。

 

法事の後は親戚一同で老舗割烹「はやし家」で昼食。

 

ここは天麩羅が有名で、落ち着いた和風の店内に高級感が漂い良い雰囲気。
だが今の時代、いろいろと苦労されている様子。

ラーメンがメニューに入っていたのには驚いた。
これも時代の流れなんだろう。

 

 

家内の身内なので、この時だけしか顔を合わせない親戚が半数ほど。

それでもお酒が入りにぎやかな雰囲気だ。

昼間の酒は良く効く。

 

家内の運転で家内の両親と帰宅。
そのまま爆睡。

 

夕方目が覚めて聴いたのはタンゴ。

 

米ノンサッチのLPで「タンゴ・プロジェクト」

 

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現代の3人の演奏家たちによる1981年録音。

 

アコーディオンとピアノとヴァイオリンという素朴なスタイル。
タンゴの原型の姿を再現したもの。

 

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ウィリアム・シンメル(acd)
マイクル・ザール(p)
スタン・クルディス(vn)

 

ラ・クンパルシータ、エル・チョクロなどの有名曲を集めたアルバム。

 

タンゴの全盛期は1920年代から40年代頃らしい。
この頃に偉大な音楽家たちが輩出している。

 

ダンスはともかく、今、タンゴの音楽を日常に聴く人たちは少ないように思う。

 

でも、このちょっぴり官能的で憂いを含んだ大人の雰囲気は素敵だ。

Youtubeはタンゴの名曲「エル・チョクロ」 、ダリエンソの名演

 

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2019年5月18日 (土)

本日の練習、あと2週間

曇りのち晴れ、今日も風が強い。

 

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庭先に咲いている白い花。

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名前は忘れてしまいました。

 

木曜夜はオケの練習日だった。

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場所は沼津市民文化センター小ホール。

 

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曲はフォーレの組曲「マスクとベルガマスク」とサン・サーンスの交響曲第3番。
定演本番まであと2週間余り。

 

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難曲サン・サーンスの頂は未だ遥か彼方。

沼響の挑戦は続く。

 

ホルンに待望の入団希望者があった。

大学オケでホルンを吹いていたという新卒のバリバリの好青年。

 

娘が転勤で退団してしまったので久しぶりの明るい話題。

 

Youtubeはサン・サーンスの交響曲第3番、バレンボイムの指揮

 

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2019年5月17日 (金)

沼津市立図書館 市河彦太郎展

晴れ、西風吹く金曜日。

 

連休前に転倒して両手を地面についてしまった時に手を傷めたらしい。
左手の痛みがひどくなったので家の近くの整形外科に行ってみた。

 

肩の痛みもあったので肩から手の先までレントゲン撮影。
ドクターの見立てでは骨に異常はないとのこと。
ただ左手の前腕骨と手骨の間の軟骨を傷めた可能性があるらしい。

 

軟骨はレントゲンに写らない。
肩はいわゆる五十肩。
筋肉をほぐす体操の説明書と湿布薬をいただいて終わり。

 

ともあれこの程度でよかった。

 

 

大作曲家シベリウスに最も親しく接した日本人。


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沼津出身の外交官、市河彦太郎を紹介する展示を沼津市立図書館で開催中です。

 

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市河彦太郎は初代フィンランド公使にして作家の有島武郎や芹沢光治良をはじめ多くの文化人とも交流がありました。

 

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今回彼が赴任先の国々で入手した20世紀初頭の貴重な洋書1200冊余りの中からセレクトして初めて紹介。

 

他に樺太視察での絵日記やご親族から提供された写真など。
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この展示には自分も関係していて、市河彦太郎のご親族の方と親しくお話も伺うこともできました。
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洋書については非常に珍しいものばかりでシベリウスとの関係も紹介しています。

 

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5月26日まで。

 

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市河彦太郎 略歴

 

旧制沼津中学校卒業 在学中に一級後輩の芹沢光次良とともに同人誌「たんぽぽ」を主宰。
東京大学法学部卒業
外交官として天津、シカゴ、カルカッタ、ヘルシンキ、ロンドンへ赴任。
昭和12年、フィンランド政府より「コマンドール=ローズ=ブランシウ勲章」を授与される。
外務省文化事業部第三課長、同第二課長の後イラン特命全権大使。
昭和21年4月、森田豊寿の衆議院議員選挙の応援演説中に倒れ急逝。享年50歳。

 

日本の文学書を「たんぽぽ文庫」と称して赴任先の海外の図書館に寄贈している。
芹沢光治良の小説「人間の運命」に出てくる外交官石田のモデル。

 

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Youtubeはシベリウスの交響曲第5番から、P.ヤルヴィ指揮ベルリンフィル

 

 

 

 

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2019年5月14日 (火)

レコードをたくさんいただきました

5月半ばの火曜日は朝から雨。

 

4月から環境が変わり平日休みが増えた。


月曜は狩野川河川敷で有志が集まりバーベキュー大会

 

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整備された階段状の場所で用具も借りての集まり。

 

 

平日でもあり会場は他に誰もいない。
適度な川風、カワウが目の前で川魚を咥えている。
片手に缶ビール。

 

 

 

 

 

かつて市内のホールで数々の演目のプロデュースをしていた方から突然のお手紙をいただいた。

 

 

この方とは2年前に市内の洋食屋で偶然会って、数々のアーティストを招聘したときの苦労話や裏話を聞いて以来。

 

 

 

 

文面の内容は、自分が抱えているクラシックのレコードをもう残された時間も少ないので私に譲りたいとの事。

 

 

この種の話は最近続いていて、2年前にはかつてわが社の最高幹部だった方からアルゼンチンタンゴのLPをいただいている。

 

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自分も若くはないのでこれ以上増えても・・・・

 

という気持ちとどのような内容かなという好奇心との間で心は揺れ。

 

結局伺うことにして直接ご自宅まで行ってみた。

 

部屋には民芸品や著名な芸術家の方々との写真など・・・・

 

文化の香り漂う素敵なお住まいだった。

 

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LPコレクションは500枚ほど、それがほとんどモーツァルトに特化した見事なコレクション。

 

モーツァルト以外では朝比奈隆のブルックナーのかなりまとまった数。

 

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朝比奈隆唯一の録音である交響曲第0番も録音もあり。

 

その他ヌヴー、カザルス、コルトーら往年の演奏家たちのオムニバス盤など。

 

 

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珍しい作品も多くケッヘル番号のある作品はほぼ全部揃っているのが圧巻。

 

それがモーツァルト全集の類で一括購入の形で揃えるのではなく、それぞれの曲について厳選しながらコツコツと1枚ずつ集めているのが凄い。

 

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ピアノソナタはリーリー・クラウスの2種の全集と内田光子の全集。
珍しい作品までも網羅したワルター・クリーンの全集など。

 

ピアノソナタだけで4つの全集。

 

こんなに詳しい方だったとは、と尊敬の念と驚きながらお話を伺うと、
このLPの大部分は叔父の持物だという。

 

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結局自分の手持ちとダブルもの以外はいただくことにした。

 

 

でも置き場所に困った。

 

家人の怒りの表情が頭に浮かんできた。

 

・・・・・・・・・・どうしよう

 

 

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2019年5月12日 (日)

本日の練習、裾野でみっちり長時間

各地で最高気温25度を超えいよいよ夏の到来近し。

 

今年もやってきたツバメは卵を抱いて巣に篭りきり。

例年この時期には何羽かのヒナが孵って賑やかになるのだが。
今年は遅いようだ。

 

 

庭の工事は最後の植木職人が入ってようやく完成。

縁石部分についてはは自分が少しずつ日曜大工で積み上げるつもりで、材料屋を見たり 図書館で関係する本を借りたりしたけれども、植木屋の社長に相談しているうちに段々とやる気が失せてきた。

 

結局庭木の植え替えのついでにお願いすることに。

 

工事の模様を見学したところ重機が入ったり石の余計な部分を削ったり、 これではとても自分の手に負えない。

 

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そして昨日土曜日もオーケストラ。

横島先生の指揮で午後から夜の9時まで。

 

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場所は裾野市民文化センター多目的ホール。

 

ここは天井が高く響きも良く練習しやすいホール。
吹いていて気持ちが良い。

 

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途中休憩をはさんで7時間になんなんとする長時間、

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今回は細かな部分まで踏み込んだ練習ができた。

 

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沼響の練習も定演に向けていよいよ佳境。

 

YoutubeはP.ヤルヴィ指揮のサン・サーンス

 

 

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2019年5月10日 (金)

本日の練習、木野雅之先生との初合わせ

週の半ばに涼しくなったのが本日東京は真夏日。
ここ沼津も25度を越えた。

朝、南海トラフ推定地震域の西の端あたりの宮崎沖で比較的大きな地震。

 

昨日木曜日はオーケストラ。

本番でソロを弾いていただく木野雅之先生との初合わせだった。

 

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曲はラロのスペイン交響曲。

先生はミルシュタイン、ギトリス、リッチという世界を代表する偉大なヴァイオリニストに師事されている。

 

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豊かで柔らかく美しい音色はミルシュタインと共通した響き。

 

そしてルージェロ・リッチ譲りの余裕のテクニック。

しばし聴き惚れてしまった。

 

沼響はまだまだの出来。

 

練習後半のフォーレは降り番なので、木野先生を駅まで送ることになった。

練習よりも緊張気味で車を運転。

ちょうどカーステレオに往年のヴァイオリニストたちのオムニバス盤が入っていて、
ティボーの演奏が流れている。

 

きさくな先生と短い間にいろいろと世間話。

 

あえて音楽の話はしなかった。

 

Youtubeは木野先生の南リアス線基地での復興支援コンサートから、ヘンデルのヴァイオリンソナタ

 

 

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2019年5月 8日 (水)

オーマンディーとチェリビダッケのプロコフィエフ

空前の大型連休も明けて令和の世も本稼動。
今日は朝から涼しい一日。

連休中に何日か仕事に出ていたので昨日は休み。

 

午前中に銀行に行くと、今まで経験しなかったような混雑。

駐車場には誘導係の行員まで出ている。
案内する若い男女の胸には研修の名札。

今年新しく入ったばかりの行員たち。
生き生きと働く若者たちの姿はキラキラと輝き眩しいほど。

 

自分も心機一転、新たな時代とともに新鮮な気持ちで日々を過ごしたいもの。

 

今日はプロコフィエフの古典交響曲を聴く。

聴いたのはオーマンディーの2種の録音とチェリビダッケの演奏。

 

オーマンディーにはモノラルとステレオでそれぞれ2種のスタジオ録音がある。

 

・1946年10月13日
・1955年12月18日
・1961年3月26日
・1972年1月12日

 

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最初の3種米COLUMBIAそして最後はRCAへの録音。
いずれもオケは手兵フィラデルフィア管弦楽団

 

手持ちは1955年と1961年の録音。

55年録音は日本コロンビアの10インチ盤。

61年録音はCBSソニーが出していた廉価盤LP。

 

若い頃から晩年まで、比較的芸風の変化が少なかったオーマンディーだが、 この2種の演奏の印象はかなり異なる。

1955年は凝縮されたオケの響きに厳しさすら漂う緊張感に満ちた演奏。

 

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対して1961年はオケを豊麗に鳴らし切った壮大な演奏、ゴージャスな分幾分楽天的に聞こえる。
テンポも多少遅くなった。

 

スコア片手に聴いたわけではないが、いずれもオーケストレーションに手を加え編成もかなり拡大しているようだ。

ソリストの力量とオケ全体の精度では明らかに1955年盤に軍配が上がる。

 

55年盤のフィナーレでの一糸乱れぬ弦楽器群のアクロバット的な妙技は凄い聴きもの。

 

いずれもEQカーヴはコロンビア。

 

日本コロンビアの10インチ盤にカップリングされているカバレフスキーの「道化師」組曲も素晴しい名演だ。
そしてもう一枚プロコフィエフ。

 

チェリビダッケ若き日のベルリンフィルとの録音。
手持ちは東芝が出したLP.

 

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チェリビダッケの希少なスタジオ録音のひとつ。
1948年の録音。

チェリビダッケの古典交響曲は何種か残されていて、リハーサル付きの映像まで出ている。

このベルリンフィルとの演奏はキビキビ溌剌とした良い演奏だが、惜しむらくはオーマンディーの演奏を聴いた後。

 

オケの性能が段違いで、この頃のベルリンフィルが戦争の痛手から癒えていないことがよくわかる。

EQカーヴはOld78。

 

Youtubeはチェリビダッケのプロコフィエフ、リハーサル

 

 

 

 

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2019年5月 6日 (月)

ネット不通、そしてマズアの「新世界より」

連休最終日、昨日今日と国道の渋滞はなし。
長い休みで日本国民連休疲れか。
自分は本日仕事。

 

土曜日帰宅後にネットが全く使えなくなってしまっていた。

カミナリの影響で瞬電があったのでその影響らしい。
風呂のスイッチも電源が落ちていた。

回線終端装置の電源を入れなおしたり初期化して再設定してもだめ。
インターネット接続ができない。

 

夜遅くまで四苦八苦、やむなくNTT西日本の24時間サポートに電話すると、
「契約解除されているのでサポートできません」という女性のすまなそうな声。

 

「????」

 

そうだった・・・・

数年前にドコモに切り替えたのであった。

いろいろ再チャレンジしてもダメ。
時計を見たら12時を回っていた。

どうも冷静さを欠いているようなので、一旦頭を冷やして翌日再トライ。

とりあえずタブレットからLTE接続でブログ記事をアップ。

 

日曜日にドコモのサポートへ電話した。

 

いろいろと担当の方と2時間近く試行錯誤の末、結局回線終端装置を交換することになった。

本日帰宅後に装置を交換。 そして再設定で無事復旧。

 

ネットなしの不便さを痛感した二日間。

 

音楽はクルト・マズアの「新世界より」。
手持ちはTeldecの外盤CD。

 

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Symphony No. 9 In E Minor, Op. 95, "From The New World"
Slavonic Dances*
Dumka, Op. 72, No. 2 5:33
Sousedská, Op. 46, No. 6 4:55
Furiant, Op. 46, No. 8

 

Kurt Masur ‎
New York Philharmonic*,

 

Recorded at Avery Fisher Hall, New York, October 17, 1991. Live recording.
Recorded at Avery Fisher Hall, New York, November 1991.*

 

「新世界より」は以前100種類ほどの演奏の聴き比べをしたことがあり、
以後食傷気味になってしまい聴く気持ちが萎えてしまっていた。

 

このCDは以前ハードオフで108円で見つけそれっきり聴くこともなく放置していたもの。

 

 

マズアはかなり以前にゲヴァントハウス管との来日公演を聴いた。

場所は東京文化会館。

あいざーまん氏の「海外オーケストラ来日公演記録抄」によると

1983年11月18日

 

曲はブラームスの交響曲第3番とマーラーの交響曲第1番「巨人」

 

演奏ではブラームスでの渋いオーケストラの音色が印象に残っている。
だがオケはかなり疲弊していて「巨人」では雑な演奏になっていた。

公演記録を見ると10月下旬から仙台から鹿児島までほぼ毎日のかなりの強行軍。
聞いた日はその最終公演。

長い楽旅にオケも指揮者も日本に飽きていたのかもしれない。

 

今日聞いたのはニューヨークフィルハーモニックとの演奏で、1991年10月、マズアがニューヨークフィルの音楽監督に就任して2ヵ月後の録音。

その前年に旧東独逸は消滅している。

 

東独逸楽壇の中心的な存在だったマズア。

国家崩壊時の現体制を見限った鮮やかな転身ぶりとその後のニューヨークフィルの音楽監督就任については、いろいろと取り沙汰されたけれど実際のところはよくわからない。

とにかくすごい政治力の持ち主なんだろう。

 

このころアメリカのメジャーオケの音楽監督は、ニューヨークフィルハーモニックのほか、フィラデルフィア管はサヴァリッシュ、クリーヴランド管のドホナーニ、ヒューストン響のエッシェンバッハと、ドイツ系指揮者の音楽監督が多かった。

 

 

そしてこの演奏、聴いてみるとすっきりと美しく、それでいて風格と壮大さも感じられる安定した仕上がり。

曲の良さをストレートに伝える名演だと思う。

 

第一楽章序奏のホルンと第2主題呈示部最後(153,161小節)と再現部(374、382小節)で現れるフルートと弦楽器の同じ主題の繰り返しはスプラフォン新版。

新版で通すのかと思いきやどうも古いジムロック版と同じような箇所もある。

要するに使用譜面はいいとこ採りの折衷版。

 

この曲の初演は1893年12月16日、カーネギーホールにて、アントン・ザイドル指揮、ニューヨークフィルハーモニック協会管弦楽団。

作曲者立会いの初演オケなので、通常の譜面に書かれていない初演時のドヴォルザークの指示など、ニューヨークフィル独自の伝承が残っている可能性も否定できない。

 

第3楽章の突然のティンパニーの強奏などは今まで聴いたことのない解釈だ。

youtubeはマズアの「新世界より」

 

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2019年5月 4日 (土)

「アンジュール」のグレン・グールド

晴れのち午後から雹混じりの雷雨の土曜日。

 

火曜日までは気温は低く灯油を買い足りしていたのが5月に入ってから天候が激変。
本日は夏日に迫る気温。

 

午後からは大粒の氷が降ってきた。
そしてカミナリと雨。

 

娘は海老名周辺で雷雨の中で野外ライヴに出演。

 

大型連休一週間が経過。

全国的に渋滞、わが家近くの国道も伊豆方面、沼津港方面に向け上下線とも滞り気味。
見ると県外ナンバーの車ばかり

 

空前の長休み、その上改元の浮かれ気分もあって皆さんとにかくどこかに出かけようという気分になっているのかもしれない。

 

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ショートムービー「アンジュール」のサウンドトラックを聴いた。

 

これはベルギーの絵本作家ガブリエル・バンサン作の代表作「アンジュール・ある犬の一日」をアニメ化した作品。

 

「アンジュール」はエンピツで書かれたデッサンのみの文字のない絵本。

 

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車から投げ捨てられた一匹の犬が必死に車の後を追うシーンから物語は始まる。

 

この物語をアニメ化するにあたって音楽はグレン・グールドの演奏が使われた。

 

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プロデュース:多賀英典
監督:二階 健
音楽:グレン・グールド
メインテーマ曲:アヴェ・マリア(バッハ〜グノー)
/宮本笑里×グレン・グールド×坂本龍一
選曲監修:宮澤淳一

 

01ピアノソナタ ホ短調op.7 (グリーグ)

02ピアノソナタ第13番変ホ長調op.27-1「幻想曲風ソナタ」 (ベートーヴェン)

03平均律クラヴィーア曲集第1巻
         ~前奏曲とフーガ第22番変ロ短調BWV867 (J.S.バッハ)

04アヴェ・マリア (ショートムービー「アンジュール」メインテーマ曲)
(J.S.バッハ、グノー)

 

グレン・グールド(P) (4)宮本笑里(vn) 坂本龍一(syn)

 

この作品のメインテーマとなったグノーのアヴェ・マリアは、グールドの弾く平均律クラヴィーア曲集第1巻第1曲のハ長調の前奏曲の演奏に、宮本笑里の弾くヴァイオリンと坂本龍一のシンセサイザーをかぶせている。

 

ただしグノーの「アヴェ・マリア」とバッハの原曲では小節数が異なるため、グールドの演奏をコンピューター解析して足りない部分を新たに合成して自動ピアノで演奏させている。
したがってこの曲のみグールド独特の歌声は聞こえない。

 

グリーグのピアノソナタはグリーグ20代の作品。

これが非常に良い。

 

叙情小曲集のようなローカル色はあまり感じられず、ベートーヴェンのピアノソナタのような構成のがっしりした聴き応えのある曲。

あまり著名な曲ではないが演奏の良さで聞かせる。

 

スコットランド系のグールドの母は作曲家グリーグの遠縁だという。

 

「アヴェ・マリア」はさらっと聴くと合成加筆された部分はわからない。
が、やはり音楽だけではグールドの個性が際立っている。

 

Youtubeはグールドの弾くグリーグ、ピアノソナタ

 

 

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2019年5月 3日 (金)

駿河の湯、そしてトスカニーニのサン・サーンスのことなど

 

晴れのち曇り。巷の十連休も半ばを過ぎたあたり。

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一昨日の千本海岸。ここも釣り人。

 

本日仕事。自分としては昨日まで連休が取れたのでこれで充分。

この連休は遠出はしなかったものの社会人となった子どもたちが帰省してきて、久しぶりに家族揃って団欒の時間を過ごすことができた。

 

子どもたちは、GW後半は友人と旅行に行ったり野外ライヴのバンド出演があったりと、それぞれ若者らしい十連休を満喫する様子。

 

昨日は家内と日帰り温泉「駿河の湯」に行っていた。

すぐ近くに「万葉の湯」がありこちらは何度か行き会員にもなっている。

 

駿河の湯は初めて。これがなかなか良かった。

源泉掛け流しの天然温泉で湯に清潔感が感じられるのが良い。

 

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富士山は雲に隠れて見えなかったが、屋上の露天風呂からは駿河湾が一望できる。

薬湯にどっぷり浸かったあとは露天のジャグシーで入りボゥーっとしていた。

頬に触れる春風の心地よさ。

早い時間なので自分のほかは二人しかいない。

 

その後1階の岩盤浴へ。
汗が絞り出たところで再び露天風呂。

最近肩が痛いので「もみほぐし」もやってみた。

手練のお姉さまにぐいぐいと揉まれて体がだいぶ軽くなってきた。

 

「姿勢が悪いようですね。耳の下に肩が来るつもりの姿勢を保ってください」

 

なるほど・・・・

 

その後施設内で軽い昼食の後、リラックスルームでしばしの午睡。

 

ゆったりとした時間が流れた何もしない休日。

 

このような日も良いものだ。

 

家に帰って新しく作った「駿河の湯」の会員カードを見てみたら、有効期限の欄が
R1年5月1日となっている。

「あれ?昨日の日付?」

令和元年の翌年は令和1年だと思っているのか?
電話してみた。

 

係の女性「すいません、入れておきます」
???それだけだった。
次はいつ行くかわからないが今日のレシートは残しておこう。

 

勤務地へ帰っていった娘から、国道が大渋滞で全然進まないというメールが入ってきた。

新東名の事故と三島ウォークの混雑で、国道1号線は上り下りも大渋滞。

 

夜は同じ町内に住む幼馴染の御母堂のお通夜に出席。
そのため本日予定していたオケの練習は欠席。

 

 

練習には参加できなかったけれど定演の演奏曲サン・サーンスの交響曲第3番を トスカニーニの演奏で聴く。

手持ちは国内盤CD.

 

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・交響曲ニ短調              (フランク)
・交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付き」 (サン・サーンス)*

 

  アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
  NBC交響楽団
  ジョージ・クルック(org)、

 

    1940年12月14日,1946年3月24日 
    NBC8Hスタジオ             
    1952年11月15日(放送録音)、11月14日(リハーサル)*
    カーネギーホール

 

 

サン・サーンスは客席入りの放送録音と前日のリハーサル録音から編集。

フランクは第1楽章が1940年、第2,3楽章は1946年の別の年の録音のハイブリッド盤。

これはトスカニーニの指示だという。

サン・サーンスを聴いた。

曖昧さのない筋肉の塊のような硬質な演奏。

 

息をつかせぬ緊張感の中、触れれば血の吹き出るように切れ味鋭く旋律を歌い上げていく。

全ての楽器が完璧に近いバランスを保ったまま鳴り響いているのが圧巻だ。

 

自分が吹く目立たぬ部分の音を注意して聞いてもしっかり程よい音量で聞こえている。

 

ただしこの録音時点のカーネギーホールにはパイプオルガンがなかった。(今もあるのかしらん?)

この録音では今回の沼響の定演と同様電気オルガン(当時はハモンドオルガンか?)を使っている。

 

録音では第1楽章第二部のポコ・アダージョの部分ではパイプオルガンに比べてもさほど遜色なく音が響いているのだが、第2楽章後半のマエストーソではオルガンが空間の真ん中にぎゅうと押し込められたような狭い響き。

残響豊かな広大な空間が感じられないのだ。

 

ただしオケの部分は素晴しい。

正確無比な管楽器の細かな動きとフィナーレでの煌びやかな響きの洪水。

 

トスカニーニはキャリアの比較的早い時期からサン・サーンスの交響曲第3番を振っている。

 

この曲の録音としては、ピエロ・コッポラ指揮パリ音楽院管弦楽団、シャルル・ミュンシュ指揮ニューヨークフィルハーモニックに次ぐ3種目の録音だが、音はトスカニーニの残された録音中最上の部類で3種の中では最も良い。

 

なおトスカニーニは終結部のティンパニーの譜面に手を加えている。

 

 

youtubeはトスカニーニのローマの祭

 

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2019年5月 1日 (水)

平成から令和へ、そしてフランセの行進曲集

平成から令和へ

令和の始まりは水曜日。曇りのち雨。

平成最後の日だった火曜日も雨模様。気温も低かった。

 

 

昨日は昼前に沼津港で友人と食事の約束があるという娘を車で送る。

港に通じる国道は大渋滞。
どうやら今年のGW、いつもの年よりも沼津へ来る観光客が多いようだ。

 

その足でストーヴに使う灯油を買いに行くと偶然中学の同級生に会った。
なんでもこの3月に脳梗塞で倒れ療養中だという。
幸い発見が早く薬の服用のみだったとのこと。

 

自分も日頃の不摂生が祟って、最近肩の痛みがひどく夜も十分に睡眠がとれていない。
他人事ではない。

 

そして令和の初日の朝、友人と待ち合わせだという娘を沼津駅まで送りそのまま牛臥山公園に行ってみた。

 

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穏やかな海。

 

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そしてたくさんの釣り人、海に遊ぶ人々。

ウミウが三羽。

 

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帰ると母が旧御用邸に行きたいと言い出した。

何でも元号が変わったので記帳したいのだという。

母はどっぷり昭和の人間。

自分は昭和と平成がほぼ半分ずつ。

娘たちは平成生まれ。
思えばこの平成の時代は自分にとっては子育ての時代だった。

 

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御用邸はかなりの人出、車のナンバーは県外ナンバーが多い。

 

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邸内を市の職員が走り回っている。

「第26期燦々ぬまづ大使」藤木由貴さんの認証式があるのだという。

 

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記帳所で記帳をしていると認証式典が始まった。

両隣の十二単(じゅうにひとえ)と束帯姿の人は市の職員だそうだ。

 

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昼食は御用邸内の喫茶「主馬(しゅめ)」でロイヤルカレー。

 

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音楽はフランセの行進曲集。
仏パテの10吋盤でモノラル。

 

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・六つの大行進曲 第一帝政のスタイルで
・映画「ヴェルサイユもし語りなば(Si Versailles m'était conté)」の音楽。(1954)

  ジョルジュ・ツィピーヌ指揮
  コロンヌ管弦楽団。

軽妙洒脱なフランセの芸風とはまた異なる勇壮で華やかな行進曲の数々。

 

フランス独特の明るい音色が特徴的なホルン合奏の狩猟ラッパ隊やコルネットが大活躍。これが滅法楽しく、それでいてノンキなテイストが漂うのが面白い。

 

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映画音楽ではイギリス国歌「ゴット・セイヴ・ザ・クィーン」とフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が掛け合い、最終的にフランス国歌が勝つという、チャイコフスキーの大序曲「1812年」のパロディのような曲となっている。

 

 

Youtubeは映画「ヴェルサイユもし語りなば」からエディット・ピアフの熱唱

 

 

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