駿河の湯、そしてトスカニーニのサン・サーンスのことなど
晴れのち曇り。巷の十連休も半ばを過ぎたあたり。
一昨日の千本海岸。ここも釣り人。
本日仕事。自分としては昨日まで連休が取れたのでこれで充分。
この連休は遠出はしなかったものの社会人となった子どもたちが帰省してきて、久しぶりに家族揃って団欒の時間を過ごすことができた。
子どもたちは、GW後半は友人と旅行に行ったり野外ライヴのバンド出演があったりと、それぞれ若者らしい十連休を満喫する様子。
昨日は家内と日帰り温泉「駿河の湯」に行っていた。
すぐ近くに「万葉の湯」がありこちらは何度か行き会員にもなっている。
駿河の湯は初めて。これがなかなか良かった。
源泉掛け流しの天然温泉で湯に清潔感が感じられるのが良い。
富士山は雲に隠れて見えなかったが、屋上の露天風呂からは駿河湾が一望できる。
薬湯にどっぷり浸かったあとは露天のジャグシーで入りボゥーっとしていた。
頬に触れる春風の心地よさ。
早い時間なので自分のほかは二人しかいない。
その後1階の岩盤浴へ。
汗が絞り出たところで再び露天風呂。
最近肩が痛いので「もみほぐし」もやってみた。
手練のお姉さまにぐいぐいと揉まれて体がだいぶ軽くなってきた。
「姿勢が悪いようですね。耳の下に肩が来るつもりの姿勢を保ってください」
なるほど・・・・
その後施設内で軽い昼食の後、リラックスルームでしばしの午睡。
ゆったりとした時間が流れた何もしない休日。
このような日も良いものだ。
家に帰って新しく作った「駿河の湯」の会員カードを見てみたら、有効期限の欄が
R1年5月1日となっている。
「あれ?昨日の日付?」
令和元年の翌年は令和1年だと思っているのか?
電話してみた。
係の女性「すいません、入れておきます」
???それだけだった。
次はいつ行くかわからないが今日のレシートは残しておこう。
勤務地へ帰っていった娘から、国道が大渋滞で全然進まないというメールが入ってきた。
新東名の事故と三島ウォークの混雑で、国道1号線は上り下りも大渋滞。
夜は同じ町内に住む幼馴染の御母堂のお通夜に出席。
そのため本日予定していたオケの練習は欠席。
練習には参加できなかったけれど定演の演奏曲サン・サーンスの交響曲第3番を トスカニーニの演奏で聴く。
手持ちは国内盤CD.
・交響曲ニ短調 (フランク)
・交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付き」 (サン・サーンス)*
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC交響楽団
ジョージ・クルック(org)、
1940年12月14日,1946年3月24日
NBC8Hスタジオ
1952年11月15日(放送録音)、11月14日(リハーサル)*
カーネギーホール
サン・サーンスは客席入りの放送録音と前日のリハーサル録音から編集。
フランクは第1楽章が1940年、第2,3楽章は1946年の別の年の録音のハイブリッド盤。
これはトスカニーニの指示だという。
サン・サーンスを聴いた。
曖昧さのない筋肉の塊のような硬質な演奏。
息をつかせぬ緊張感の中、触れれば血の吹き出るように切れ味鋭く旋律を歌い上げていく。
全ての楽器が完璧に近いバランスを保ったまま鳴り響いているのが圧巻だ。
自分が吹く目立たぬ部分の音を注意して聞いてもしっかり程よい音量で聞こえている。
ただしこの録音時点のカーネギーホールにはパイプオルガンがなかった。(今もあるのかしらん?)
この録音では今回の沼響の定演と同様電気オルガン(当時はハモンドオルガンか?)を使っている。
録音では第1楽章第二部のポコ・アダージョの部分ではパイプオルガンに比べてもさほど遜色なく音が響いているのだが、第2楽章後半のマエストーソではオルガンが空間の真ん中にぎゅうと押し込められたような狭い響き。
残響豊かな広大な空間が感じられないのだ。
ただしオケの部分は素晴しい。
正確無比な管楽器の細かな動きとフィナーレでの煌びやかな響きの洪水。
トスカニーニはキャリアの比較的早い時期からサン・サーンスの交響曲第3番を振っている。
この曲の録音としては、ピエロ・コッポラ指揮パリ音楽院管弦楽団、シャルル・ミュンシュ指揮ニューヨークフィルハーモニックに次ぐ3種目の録音だが、音はトスカニーニの残された録音中最上の部類で3種の中では最も良い。
なおトスカニーニは終結部のティンパニーの譜面に手を加えている。
youtubeはトスカニーニのローマの祭
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