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2019年6月13日 (木)

ボドのドビュッシー、そして来日公演のことなど

梅雨の合間の晴天。今週は日曜から毎日雨。

気温も下がり、しまいかけた冬物長袖を着たり母の部屋に電気ストーヴを点けたりしていた。

今月はじめの定演の前後から左肩と右ひざの痛みが悪化。

熱はないが全身がだるく昨晩は夕食後直ぐに9時前に就寝。

 

 

火曜は休みだったので、ダブレットのセキュリティサービスが終了することと家族の通話料金の見直しも併せて朝からドコモショップへ。

 

開店前に並び最初に受付をしたものの、各種手続きなどで店を出たのがお昼過ぎ。

その後昼食抜きで、雑用を済ませて結局帰宅は2時過ぎ。

 

帰宅後も新しくなったタブレットの設定その他で結局夕方になってしまった。
根を詰めたために肩が再び痛くなった。

 

 

音楽はフランスの指揮者、セルジュ・ボドのドビュッシーなどを聴いていた。

EMI録音の国内盤CD.

 

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・牧神の午後への前奏曲
・遊戯
・交響詩「海」

 セルジュ・ボド
 ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

   1984年録音

ボドとロンドンフィルは同じ頃にサン・サーンスの交響曲第3番の録音もあり、これは最近の愛聴盤。

 

ボドは若い頃にはスプラフォンやEMIに、いくつかの注目すべき録音を残したけれども、その後は長いキャリアの割りに録は音に恵まれていない。

 

ボドはN響との来日公演を聴きに行った。

 

確かオール・ラヴェルプログラムで、最後が「ダフニスとクロエ」第2組曲だったことだけを覚えている。

N響のサイトでは過去の演奏記録を見ることができる。

 

このサイトによると、ボドN響公演は1982年1月。

オールラヴェルプロのほか、幻想交響曲やサン・サーンスの交響曲第3番のほかシャブリエやビゼーなど、フランスの作曲家を振っている。

奇しくもサン・サーンスの交響曲第3番の時は、今回の沼響と同じスペイン交響曲(ソロはカントロフ)とのプログラム。

 

 

この多彩なプログラムの中でオールラヴェルプロを選んだのは、ボドがリヨン管を振った
ラヴェルの録音が非常に良かったからによる。

 

自分が聴いたのは1月20日か21日のどちらかで

 

・組曲「マ・メールロワ」
・スペイン狂詩曲
・ピアノ協奏曲ト長調  ソロはクリスティーナ・オルティーズ
・「ダフニスとクロエ」第2組曲

というプログラム。

 

書いているうちにオルティーズのドレスが真っ赤だったことを思い出した。

 

結局その程度の記憶しか残っていないのは、演奏そのものが強烈なインパクトを与えるものではなかったからだと思う。
リヨン管との録音と比べ、N響の音がいかにも無機質に響いていたことも思い出した。

 

 

そしてこのドビュッシー。

 

正直なところ同時期のサン・サーンスほど良いとはおもわないけれども、ロンドンフィルのぼてっとした響きが柔らかな情緒を感じさせ雰囲気はよい。

細かなテクスチャを明快に描き分けた「遊戯」は名演だ。

同じ「牧神の午後への前奏曲」にはチェコフィルの演奏があったことを思い出して、レコード棚から取り出してみた。

スプラフォン原盤の日本コロンビアが発売したLP.

Sdsc00288

・ボレロ
・ラ・ヴァルス
・牧神の午後への前奏曲
・パシフィック231

 セルジュ・ボド 指揮
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

 1962,1963年録音。

ラヴェル、ドビュッシーほかボド得意のオネゲル。

 

ドビュッシー冒頭の強烈なヴィヴラートのフルートの響き、そして続く濡れたような音のクラリネット、いろいろ好悪は分かれそうだが自分はこちらの音のほうが好きだ。

 

この4曲の中ではオネゲルが圧倒的に良い。

 

「ボレロ」後半の、音を短めに区切った独特のアコーギクも面白い効果を上げている。

 

Youtubeはボド指揮イタリア放送管のヒンデミット、「画家マチス」フィナーレ。

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