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2019年6月 6日 (木)

フルネとグローヴスのサン・サーンス

晴れのち曇り。本日真夏日。

右ひざと肩の痛みはなかなか治らない。
体のあちらこちらが湿布だらけ。

 

今日もサン・サーンス。

聴いたのはフランスの名匠ジャン・フルネが東京都交響楽団を振った録音。
手持ちはDENONのCD.

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・交響曲第3番ハ短調op.78「オルガン付き」

 ジャン・フルネ指揮 
 東京都交響楽団
 松居直美(og)
 
      録音 1987年9月

・組曲「動物の謝肉祭」

 チャールズ・グローヴズ指揮
 フィルハーモニア管弦楽団

      録音 1988年11月

フルネは同じ都響を振って2002年に再録音している。

 

フルネは好きな指揮者で、N響や都響との実演には何度も足を運んでいる。
都響とのショーソンやデュカス、N響とのフロラン・シュミットなど、いずれも印象に残る名演だった。

 

このサン・サーンスは、フルネらしい品のある演奏だけれども全体に平板。

フルネとしては出来のよくない方の演奏だと思う。
都響の個性の薄い無機質な響きも興を削ぐ。

最晩年に再録音をしたのもわかるような気がする。

 

カップリングされたグローヴスの「動物の謝肉祭」は、CD2枚分の「グローヴス卿の音楽箱」という楽しいポピュラー名曲集のアルバムから採られたもの。

 

これはグローヴスの人柄がにじみ出るような、温かで品格に満ちた珠玉の名演揃いの素敵なアルバムだった。

このサン・サーンスも堂々としていて、それでいてユーモアとウィットに富んだ名演。
「水族館」でのグラスハーモニカの音も涼しげだ。

 

Youtubeはグローヴスが指揮するParry 'I Was Glad'

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