フルネとグローヴスのサン・サーンス
晴れのち曇り。本日真夏日。
右ひざと肩の痛みはなかなか治らない。
体のあちらこちらが湿布だらけ。
今日もサン・サーンス。
聴いたのはフランスの名匠ジャン・フルネが東京都交響楽団を振った録音。
手持ちはDENONのCD.
・交響曲第3番ハ短調op.78「オルガン付き」
ジャン・フルネ指揮
東京都交響楽団
松居直美(og)
録音 1987年9月
・組曲「動物の謝肉祭」
チャールズ・グローヴズ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
録音 1988年11月
フルネは同じ都響を振って2002年に再録音している。
フルネは好きな指揮者で、N響や都響との実演には何度も足を運んでいる。
都響とのショーソンやデュカス、N響とのフロラン・シュミットなど、いずれも印象に残る名演だった。
このサン・サーンスは、フルネらしい品のある演奏だけれども全体に平板。
フルネとしては出来のよくない方の演奏だと思う。
都響の個性の薄い無機質な響きも興を削ぐ。
最晩年に再録音をしたのもわかるような気がする。
カップリングされたグローヴスの「動物の謝肉祭」は、CD2枚分の「グローヴス卿の音楽箱」という楽しいポピュラー名曲集のアルバムから採られたもの。
これはグローヴスの人柄がにじみ出るような、温かで品格に満ちた珠玉の名演揃いの素敵なアルバムだった。
このサン・サーンスも堂々としていて、それでいてユーモアとウィットに富んだ名演。
「水族館」でのグラスハーモニカの音も涼しげだ。
Youtubeはグローヴスが指揮するParry 'I Was Glad'
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