サン・サーンス 2題
晴れ時々曇り、穏やかな6月の空。
未だ梅雨に入らず、雨が少ない。
家の畑も乾燥気味。
昨日は休みだったので、母を病院に連れて行った帰りにサツマイモの苗を買った。
今年は梅が沢山実ったので梅干も漬けてみようか。
定演が終わりなんとなくロス気味。
今日出勤すると、演奏会に来てくれた職場の職員数人から感想を聞くことができた。
やはり木野先生のヴァイオリンとオルガンの存在感は強かったようだ。
クラシックのコンサートは初めて聴いたという若い女性職員からは、楽しかったです!これからハマりそうです」。
この機会にクラシック音楽に親しむようになると良いな。
今日はサン・サーンスの交響曲第3番の演奏を2種。
ひとつは、デ・アゴスティーニから出ていた「クラシック・コレクション」シリーズ。
いわゆるバッタモンCDで、ブックオフあたりでは1枚100円(税抜き)で多量に出回っている。
そのサン・サーンスの巻。
・組曲「動物の謝肉祭」
ハンスペーター・グミュール指揮
南ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団
・オペラ「サムソンとデリラ」(作品47) 第2幕より
アリア「あなたの声に心は開く」
リタ・ノエル(MS)
アルフレート・ショルツ指揮
ロンドン・フェスティバル管弦楽団
・オルガンのための幻想曲 変ホ長調 作品159
イムリッヒ・ザーポ(org)
・交響曲第3番 ハ短調 作品78 「オルガン付き」
カルロ・パンテッリ指揮
フィルハーモニア・スラヴォニカ
というもの。
おそらく全ての演奏家は実在せず、正体不明の幽霊演奏家たち。
この中の交響曲を聴く。
演奏は良い。
各楽器のバランスも良く、フランスのオケのような華やかさはないけれども、渋く燻し銀のようなオケの響きが好ましい。
たっぷりとした弦楽器を歌わせる第一楽章後半のポコ・アダージョはなかなかのもの。
オルガンの響きも派手さはないがじっくり存在感を主張。
第二楽章の内に秘めた熱狂が徐々に膨らんでいくのが見事。
録音はオケ全体が奥から聞こえていて多少古さを感じさせるものの、オルガンとのバランスは良い。
メジャーレーベルの有名指揮者、オケの演奏で、これよりもつまらない演奏はいくらでもある。
そしてもう一枚、小沢征爾指揮フランス国立放送管によるもの。
EMIから出ていた国内盤CD.
やはり洗練されたオケの響きとアンサンブルの精度ではこちらが上。
第二楽章最初の部分での内声の強調など興味を引く部分も多々あり、聴いていてうまいなぁと思うけれども、冷静な音楽運びが作品から距離を置いて演奏している姿勢が感じられる。
この曲を演奏した直後の今の自分には、ミュンシュやトスカニーニのような熱狂が欲しい。
そういえば実演で聴いたバレンボイム指揮パリ管の演奏も冷めた演奏だった。
Youtubeはサン・サーンスの交響曲第3番、第一楽章ポコ・アダージョ、準・メルクルの指揮
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