Van GelderのSpotlight on winds
うっすらとした雲の流れる晴れた空。
気温は高いが湿度は低い。
今日は内部会議がひとつ。
昨日、今年初めてアスパラガスを収穫することができた。
小さかったが柔らかで甘みもあって店で購うものとは別次元の味。
ブルーノートをはじめ、数多のジャズの名盤を送り出したエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダー、Rudy Van Gelder(RVG)による
「Spotlight on 」シリーズから「Spotlight on winds」を聴く。
ゲルダーは米VOXレーベルにクラシック音楽の録音も残している。
このシリーズは、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器、鍵盤楽器の特徴や音色を音で紹介するシリーズ。
1950年代半ばのモノラル録音。
日常使用されている一般的な楽器のみならず、民族楽器や古楽器も含めて、各ジャンルについてLP2枚分のヴォリュームで紹介している。
手持ちは木管楽器、金管楽器の巻。
今日はこの中から「Spotlight on winds」を聴く。
多彩な木管楽器をミネアポリス響やシンシナティ響の奏者などが演奏している。
オーケストラで使用されている楽器については、代表的なクラシックの作品からその楽器の有名なフレーズを紹介。
とはいえ、ちょいとひねった選曲が面白い。
たとえばコールアングレについては「新世界より」の第2楽章ではなく、「トリスタンとイゾルデ」第3幕からなど。
興味深いのは、かつてオーケストラで使用されていたものの今は絶滅してしまった楽器も紹介されていることで、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」では本来指定されていたサリュソフォーンの音で聴くこともできる。
詳細な解説(英文)、盤面のどこに収録されているかのガイドなど。
丁寧な造りのアルバムだ。
モノラルながら音は非常に鮮明。
VOXのヴァン・ゲルダーによるクラシック音楽録音には、ジャズほど成功したとはいえないものもあった。
けれどもこの録音の生生しさは尋常でない音。
解説書には新RIAAカーヴで再生するように指定されている。 RIAAと、VOXの多くの録音で採用されているNABと両方で聞き比べてきた。
結果は両方とも良好。
音の性格は異なるが、いずれも楽器の特性そのものはよく捉えていた。
RIAAで聴いても優秀録音であることがよくわかる。
NABの方が楽器が多少前に出ている感触。
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