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2019年7月10日 (水)

ケクラン、オーケストラ編曲集

晴れ時々曇り。ここ数日夜は涼しい。
この夏は冷夏のようだ
今日今年初めての蝉の声を聞いた。

 

フランスの作曲家シャルル・ケクランを聴く。

Hanssler Swr Musicから出ているホリガー指揮シュトゥットガルト放送響によるCD7枚組のケクラン作品集からの1枚。

 

 

ケクランはかなりの数の作品を残している。


だがこれといった大ヒットもなく、ドビュッシーやフォーレ、シャブリエらの作品の管弦楽編曲作曲家程度しか知られていないと思う。

 

ミステリアスで掴みどころのない作風のケクランだけれど、自分が初めて聞いたケクランの作品は「民衆の祭りのためのコラール」

P1390602

この1曲だけでこの作曲家が好きになった。

 

聞いたのは他の作曲家によるケクランの編曲を集めたもの。

173

 

・ドビュッシー:カンマ(ケクランによる管弦楽版)
・ケクラン:遥かな波 Op.130
・フォーレ:組曲『ペレアスとメリザンド』 Op.80(ケクランによる管弦楽版)
・シューベルト:幻想曲 ハ長調『さすらい人』 Op.15, D.760(ケクランによる管弦楽版)
・シャブリエ:気まぐれなブーレ(ケクランによる管弦楽版)

 

   ザラ・ヴェーゲナー(ソプラノ)
   フローリアン・ヘルシャー(ピアノ)
   ハインツ・ホリガー(指揮)
   シュトゥットガルト放送交響楽団

 

   録音:2010年11月2-5日 Stuttgart Funkstudio des SWR
      2001年11月8日 Stuttgart Funkstudio des SWR

フォーレは、オリジナルの劇付随音楽のための室内オケ版によるもの。
終曲にはソプラノが入る。

ケクランは後に組曲に編む際、2管編成用に再オーケストレーションを施している。
今日聞かれるのはほとんどこの組曲版。

一方のシューベルトは、オーケストレーションの名人ケクランをもってしてもオリジナルを上回ることができなかったようだ。
まだリスト編曲のオケ版の方が良いと思う。

Youtubeはケクランの「民衆の祭りのためのコラール」

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