草陰の小径にて
晴れ、この夏初めての蝉時雨を聞く。
先日NHKの「クローズアップ現代+」で京都アニメーションの放火殺人事件が取り上げられていた。
あの事件から一週間。
京都アニメーションの作品は、かつてマイナーな楽器ユーフォニアムが取り上げられていた珍しさから「響け! ユーフォニアム」の何編かをテレビで見たことがあり、 美しい絵もさることながら、演奏者の吹く楽器の指使いと流れる音楽が完全にシンクロしているのに仰天しました。
殆どの人が気がつかない、このようなさりげない部分にまで「よくぞここまで!」と感じるほどの細部にわたってのこだわりが凄かった。
世界中の人達の犠牲者を痛む声の大きさに、今さらながら京都アニメーションの作品が世界中の人々に愛されていたことを知りました。
夢と希望を持って素晴しい作品を作り上げ、世界中に感動を与えてきた多くの若者たちが理不尽に命を奪われたやりきれない怒りと悲しみ、そして失われたもののあまりの大きさを思う。
亡くなられた方々のご冥福と療養中の方々の一日も早い回復をお祈りいたします。
今日はヤナーチェクのピアノ曲集「草陰の小径にて」をイヴァン・クランスキーのピアノで。
デンマークkontrapunktのCD
「草陰の小径にて」は夭逝した愛娘オルガに捧げられた。
ロマンティックで東洋的な哀愁が漂う美しい小品の数々。
クランスキーのピアノも美しい。
Youtubeは「草陰の小径より」散りゆく木の葉
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