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2019年8月に作成された記事

2019年8月30日 (金)

本日の練習、ピアノ・フォルテのソナタ

8月最後の金曜日は午前中から激しい雨、午後から曇り。

 

昨日のオケの練習は明日のアンサンブル大会に向けて各チームの練習。

 

今回自分は金管八重奏の参加で曲はジョヴァンニ・ガブリエリの名作「ピアノフォルテのソナタ」。
強弱記号と明確な楽器指定が付いた音楽史上最初期の作品だ、

この曲を初めて聴いたのは中学の時。

 

演奏はヴァンガード原盤のキングレコードが出していた音楽史の廉価盤で、ギレスベルガー、アントン・ハイラーといったウィーンのローカル演奏家たちによるものだった。

 

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ガブリエリの魅力を知った思い出の曲だ。

 

だが実際に演奏するのは今回が初めて。

初練習ではしみじみと感慨にふけりながら吹いていた。

 

元々ツィンクやサックバット(一部ヴィオール)指定の曲だけに、ベルが前を向いているトランペットとトロンボーンの集団の中に入るホルンの難しさを痛感。

 

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全体の響きの中で自分の音のバランスが掴み難い。

短い時間だが明日は心して吹こうと思う。

 

Youtubeはメータ指揮バイエルン歌劇場のメンバーによる「ピアノフォルテのソナタ」

 

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2019年8月29日 (木)

令和最初の夏のボエームの会

前線が停滞し大気が不安定。
九州は大雨、昨日は三島で突風が吹きニュースとなった。

 

 

 

昨晩は定例ボエームの会。

 

場所は三島菰池の小料理「はちまき」。

 

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この日はお休みの日なのに特別にあけていただいた。
貸切です。

 

仕事を済ませ沼津発宇都宮行き18時8分初の電車に乗り三島下車。

 

メンバーはいつもの4人。

 

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庄内の「だだちゃ豆」を前にビールでまずは一杯。

 

お酒はこちらの4本

 

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自分は先日の旅行で購った出雲の「マルサン正宗」(夏向きの爽やかな発泡性)
持参。

 

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お刺身に金目の煮付け、ローストビーフ、エトセトラ。

 

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お孫さんの話やらその他近況報告など。

 

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以前ゲストに来ていただいた世界的なピアニスト、リヒテルやミケランジェリの調律師だった瀬川宏さんが三島に来るという嬉しいニュースも入ってきた。

 

また瀬川さんを囲んで楽しいひとときを過ごしたいもの。

 

 

飲んで食べてさまざまな会話を楽しんで3時間ほどの令和最初の夏の夜。

 

調子に乗って年甲斐もなく飲みすぎた。

 

タクシーに乗った以降の記憶が曖昧で気がついたら今日の朝。

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2019年8月27日 (火)

山陰道三国横断の旅(足立美術館編)

8月も最後の火曜日は晴れ夕方から強い雨。
この雨は明日いっぱいまで続く。

 

昨日月曜は休み。

 

出雲旅行中の最終日の帰りの「サンライズ出雲」の車中で歯を磨いていたら奥歯の詰め物が取れてしまった。

 

そこで行きつけの歯医者、同級生のタカちゃんの所で診てもらう。
30分ほどで処置は終了。

 

そのまま農協へ行き窓口へ行き、車など各種保険の見直し手続きなど。
保険の見直しで出費はかなり減った。

 

 

山陰三国の旅、三日目の朝は曇り空。

 

浜村温泉は鳥取駅から山陰本線で西へ3つめの駅。

 

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宿は駅から徒歩2分、鳥取市に近い温泉で網元経営ということで決めた宿。

 

最近リニューアルしたということで全館新しく風呂も広い。

 

料理は海鮮中心のなかなかの内容でCPは高かった。

 

しばらく宿でのんびりして朝風呂に入ったりして最終目的地の足立美術館へ。

 

 

再び山陰本線各駅停車で西に向かう。
行程は2時間あまり。

 

車窓からの景色は単調だ。

 

けれども温泉上りのうつらうつら感でなんとなく快適。

 

家内は編み物を始めている。

 

2両編成ワンマンカーのローカル感が良い。

 

東海道本線は定刻きっちりの運行だが、ここ二日の山陰本線はいつも数分遅れだった。

 

安来駅にはお昼前に到着。

 

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駅構内の安来節の紹介パネルには、昨晩玉造温泉街で見た安来節の座長ファミリーの面々だった。

 

駅前から無料シャトルバスに乗って美術館へ。

 

出発する前に運転手さんが「みなさん日本の方ですか?」と聞いていた。
全員頷く。

 

帰りのバスの乗り方の説明が日本語で始まった。

 

何もない田舎道をバスに揺られて20分ほど。

 

山奥に忽然と姿を見せたのは、この旅の最終目的地足立美術館

 

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安来出身の実業家足立全康が一代で築き上げたコレクションと日本庭園。

 

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米国の日本庭園専門誌で、900ヶ所の名所旧跡中16年間第一位の5万坪の庭園。

 

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横山大観の一連の作品に北大路魯山人、竹内栖鳳などの足立コレクションは圧巻だった。

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横山大観の名品「那智乃瀧」をイメージして山の中に人工の滝まで造ってしまった。

 

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一個人がここまでできるとは驚きだ。
考えてみれば良き時代だったのかもしれないが。

 

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手入れが大変なんだろうなぁ・・・

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2019年8月25日 (日)

山陰道三国横断の旅(松江、鳥取砂丘編)

晴れ、8月最後の日曜日。西風に秋の気配。

 

娘が友人との飲み会があるということで金曜夜から帰省していた。
午前中に帰って行った。

 

旅行疲れで何もせぬ日曜日。

 

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道路工事中の道の端にうっすらと富士の姿

 

 

 

出雲二日目は朝から雨。

 

早起きして目指すは、玉造温泉街から奥の玉造湯神社

 

 

 

勾玉などの古代生産地の跡に立つ古社。
宿から歩いて10分ほどの距離。

 

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雨の中、完全に球形に近い「願い石」にお参り。

 

チェックアウトを済ませてこの日の最初の目的地松江へ向かう

 

松江駅から市内を巡回するレイクラインバスにのり松江城大手門前で下車。

 

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小雨ぱらつく松江城。

 

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石垣沿いに立つ櫓が良い雰囲気だ。

 

天守は戦国の気風を残す古風な造り、さすがに国宝。

 

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天守の中に巨大な井戸があったのには驚いた。


ここまで追い詰められても最後の最後まで諦めない戦国武士の心意気。

 

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縄張りや櫓の黒壁を見ているうちに以前訪れた弘前城に似ていると思った。

 

弘前城には実戦を経験した大光寺城の追手門を移築した、矢や刀の跡まで残る四の丸北門がある。

 

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城の堀を巡り遊覧船の姿を見ながら小泉八雲記念館へ、

 

 

ここも盛りだくさんな展示。

 

続いて武家屋敷

 

 

ここは18世紀半ばの建築になる500から1000石取りの藩士の屋敷。
千石といえば武士の中でもかなり上級の部類だと思う。

 

以前訪れた高知県安芸市の土居廓中の武家屋敷、野村家の屋敷は松江の武家屋敷と比べるとかなり質素だった。

 

 

次の目的地は鳥取。

 

急いで松江駅へ。
山陰本線は本数が少ない。

 

ぎりぎり間に合った12時19発米子行きで鳥取まで。

 

出雲から伯耆を経て因幡の国へ。

 

鳥取駅から路線バスに乗り砂丘に向かう。

 

 

リフトのある場所で下車してリフトで砂丘口まで。

 

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ここは鳥取砂丘です。

 

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まず正面の高さ47メートル、傾斜32度の「馬の背」を目指す。

 

 

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戻ってくる人は皆さんうつむき加減。


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ある程度の暑さを覚悟はしていたけれども、直前に小雨があったので幸い涼しくて砂も固まっていた。


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これが炎天下だと最悪だろう。

 

初めて見る鳥取砂丘は意外と小ぶりだった。


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次に来ることはもうないだろうな・・・・たぶん。


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ここでは砂丘卵を買って二日目の宿、浜村温泉へ。

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2019年8月24日 (土)

山陰道三国横断の旅

「処暑(陽気とどまりて初めて退きやまむとすれば也)」も過ぎて秋の気配の土曜日。

 

この一週間は雨模様。

 

今週は日曜から夏休みをいただいたので金曜にして初出勤。
自分は半ばリタイア組なので机上には急ぎの書類はなし。

 

日曜から家内と山陰方面へ行っていた。


出雲、伯耆、因幡、山陰道三国横断の旅。

 

 

日曜深夜に沼津発23時40分の夜行寝台「サンライズ出雲」に乗車。

 

サンライズは10年ほど前に娘が出場した吹奏楽コンクールの全国大会の松山へ行って以来。

 

 

翌日朝、10時少し前に出雲市駅着。

 

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そのまま路線バスに乗り最初の目的地出雲大社へ。


空は曇天、さほど暑くも無く秋の気配が感じられるほど。

 

鳥居をくぐりそのまま拝殿へ向かう。


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八足門前の敷き詰められた石の赤い三つの輪は、発掘のときに明らかになった鎌倉期の巨大な本殿の柱の存在を示すもの。

 

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拝殿の裏で母に頼まれた朱印をいただきおみくじを引く。

 

おみくじは大吉小吉ではなくて番号が書いてあるのが珍しい。

 

自分は第五番、内容はよき事も悪いことも書いてある。

ちなみに家内も五番だった。

 

当然ながら同じ内容。

どうやら1番から30番まであるらしい。

 

これも出雲式か・・・


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左回りに本殿を囲む塀沿いにとぼとぼ歩いていると、とにかく小さな社がたくさん。

 

ここは八百万の神が集う場所。

 

10月に全国の神が集まる宿所も。

 

ひとつひとつにお参りしていくうちに賽銭用の小銭が底を尽いてきた。


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ひと回りしたところで帰り道に古代出雲歴史博物館へ。

 

 

 

中に入ると最初に目に入るのは、巨大な杉の木3本を束ねたかつて本殿を支えていた柱

 

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これは鎌倉時代に造営された本殿の柱だという。

 

近くには何種類かの本殿の復元模型、
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中でも荒神谷遺跡出土の銅剣は圧巻。


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これほどまとまった数の銅剣は始めて見た。

 

企画展示は「たたら -鉄の国 出雲の実像-」

出雲の国の製鉄の歴史を紹介するもの。

 

ここでかなり時間を費やして、門前町の表参道を散策していると雨が降ってきた。

 

 

昼時も過ぎたので手近な蕎麦屋に入り出雲蕎麦を味わう。

 

ここは舞茸の天麩羅がうまかった。

 

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外は土砂降り。

 

帰りのバスの時間が迫ってきたので再びバス停へ。

 

靴が濡れてしまった。

 

バスとJRを乗り継いでその日の宿の玉造温泉「佳翠苑皆美」へ。

 

玉造温泉駅からは宿からの迎えのバス。

 

玉造温泉は出雲風土記や枕草子にも紹介されている古い温泉地。


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美肌の湯ということで女性客が多かった。


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宿には貴重な美術品を集めたギャラリーがあり、本館に逗留した小泉八雲、芥川龍之介、島崎藤村、川端康成ら著名な文人墨客らの名前の一覧が壮観。

 

 

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おもてなしの心が細かなところまで行き届いた、風格のある伝統的な日本旅館。

 

今回この宿泊は子どもたちのプレゼント。


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夕食の懐石料理では島根の地酒三種の飲み比べ。

 

温泉に漬かった後に温泉街を散策。
雨は上がっていた。

 

 

路傍の足湯を通り過ぎて温泉会館へ。

 

ここでは安来節のライヴ。

 

お目当ての「どじょうすくい」を踊ったのは17歳の高校生。


師範だという。
どじょうすくいに流派があるとは知らなかった。

 

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ここでは座長の三味線の方が非常に上手かった。

芸一筋の、命を賭けた真剣さが漂う雰囲気。

 

この三味線が聴けただけでも収穫だ。

 

アンコールは小学三年生の「どじょうすくい」。

 

この子は座長夫婦の息子さん。

 

続きは次回。

 

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2019年8月18日 (日)

ポミエの「乙女の祈り」

8月も後半へ。明日から天気が崩れるらしい。

今日は一日家の雑事などで外出せず。
我が家からの行動半径は100メートル以内。

 

最近ハードオフのジャンクコーナーで見つけたイヴ・ナットの弟子、ジャン・ベルナール・ポミエの来日時の録音を聴いていた。

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(1)乙女の祈り(バダジェフスカ)
(2)エリーゼのために(ベートーヴェン)
(3)エコセーズ変ホ長調(ベートーヴェン)
(4)トルコ行進曲K.331(モーツァルト)
(5)トロイメライop.15-7(シューマン)
(6)春の歌op.62-6(メンデルスゾーン)
(7)メヌエットop.14-1(パデレフスキー)
(8)幻想即興曲op.66(ショパン)
(9)亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
(10)楽興の時第3番op.94-3(シューベルト)
(11)月の光(ドビュッシー)
(12)愛のワルツop.39-15(ブラームス)
(13)別れの曲op.10-3(ショパン)

 

ピアノ:ジャン・ベルナール・ポミエ

このアルバムはまさに日本のピアノ初心者向けのような見事な選曲。

 

だが演奏はなかなか個性的で「春の歌」など全く別の曲に聞こえる。

 

ライナーノートには録音時の詳細なレポートが載っている。

使用ピアノはヤマハの2種のコンサートグランドを弾き分けたことと、「乙女の祈り」について「なんでこんな曲が有名なんだ」とのポミエのコメントや、来日直前に知り合ったばかりの彼女をドイツから連れてきちゃって録音に同席させていた、なんてことも書かれていて面白い読み物になっていた。

 

しばらく出かけるので数日更新ができなくなります。

 

Youtubeはポミエのドビュッシー、「版画」からパゴダ

 

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2019年8月17日 (土)

カメニコヴァのラフマニノフ

残暑続く。娘たちはそれぞれの地へ帰っていった。

お盆最後の昨晩は隣町の岳父の家で痛飲。

8月に入ってから外食や飲む席が多くなってしまって、このブログもグルメレポートみたいになってきた

・・・・反省。

 

今日はラフマニノフ。

ピアノ協奏曲第1番を聴く。

 

カメニコヴァのピアノにイルジ・ピンカス指揮のブルノ国立フィルによる演奏。
スペインSarpeの名曲シリーズLos Tesoros De La Musica Clasicaから。

 

最近近くのハードオフのジャンク品にこのシリーズが大量に出ていた。

これはメロディアやスプラフォン、その他独逸系マイナーレーベルの音源から集めたもので、玉石混交ながらデルヴォー指揮の史上最も遅い「ボレロ」やマルティン・トウルノフスキーのサン・サーンスなどの面白いもの入っている。

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・ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 作品1   

・前奏曲 嬰ハ短調      作品3-2*

  ヴァレンチナ・カメニコヴァ:ピアノ
  イルジ・ピンカス     :指揮
  ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団

  セルゲイ・ラフマニノフ :ピアノ*

 

カメニコヴァ(Valentina Kameníková 1930-1989)はウクライナ生まれの女流ピアニスト。
リヒテルやギレリスの師でもあるH.ネイガウスに学び、その後活躍の場をチェコに移しプラハ音楽院で教鞭も取っている。

 

録音はDENONからチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番やラフマニノフの「パガニーニの主題による協奏曲」などが出ていたけれども、このラフマノノフの1番はおそらく国内未出だと思う。

ちなみにチェコスプラフォンから出ていたオリジナルはこの第1番と「パガニーニの主題による変奏曲」とのカップリングだった。

 

このシリーズのラフマニノフでは、ピアノ協奏曲第2番と3番がポコルナのピアノ。
伴奏は同じくブルの国立フィルで出ていた。

いずれも同時期にチェコ、スプラフォンが録音したもの。

 

ちなみに第2番はCDが架蔵済み。
ポコルナの超個性的な演奏が印象に残っている。

 

ポコルナもカメニコヴァも日本のピアノ名鑑に載るようなピアニストではなくて、知る人ぞ知るローカルなピアニスト。

おそらく地味ながら着実にキャリアを積み上げて、周囲からは尊敬されていた存在だったと想像する。

 

カメニコヴァの演奏は確かなテクニックと男勝りの強靭な打鍵、そして作品への深い共感が感じられる熱い演奏だった。

ピンカスの伴奏も非常に良い。

イコライザーカーヴはAES.で聴くとかなりの優秀録音。

 

この曲は隣町の海瀬京子さんが日本音楽コンクールで1位になったときに演奏した曲。

カメニコヴァの演奏を聴いているうちに、コンクールの本選会場だった東京オペラシティで手に汗握りながら聴いていたことを思い出した。

 

Youtubeはカメニコヴァのバッハ、シャコンヌ

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2019年8月16日 (金)

ビル・エヴァンスのNew Jazz Conseptions

台風10号の影響で朝から強い風、時おりの雨。

玄関先でアブラゼミを聞くポコ。

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短い盆休みも終わり今日は出勤。

出勤時の橋の上はかなりの強風。
雨が吹き付けていても傘をさすことができない。

 

昨日、子どもたちが帰省してきた。

上の娘が一足早く来たので、娘と彼氏、そして母を連れて一昨日家内と行ったばかりの蕎勝人で昼食。

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娘たちはそのまま沼津駅まで下の娘を迎えに行き、家内の実家経由で三島大社のお祭りへ。

 

夕方に親戚の3家族がやってきた。
父の従兄弟筋で幼少時には我が家で過ごした人達。
もう80を超えている。

 

我が家は築90年。

一同あまり変わらぬ家の中を見て、しきりに昔のことを思い出して懐かしがっていた。

そのうち弟夫婦もやってきてしばし賑やかに歓談。

親戚たちが帰るときに娘たちも帰ってきて一同庭先で再び歓談。

 

夕食は弟夫婦と娘たちも交えてお盆ならではの賑やかな一日。

 

 

夕食後ドラムスを叩く娘の彼氏がジャズを聴きたいと言うのでビル・エヴァンスを聴いていた。
Riversideの「New Jazz Conseptions」

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1.I Love You
2.Five
3.I Got It Bad And That Ain't Good
4.Conception
5.Easy Living
6.Displacement
7.Speak Low
8.Waltz for Debby
9.Our Delight
10.My Romance
11.No Cover, No Minimum

 

 Bill Evans (p)
 Teddy Kotick (b)
 Paul Motian (ds)

 

 録音:1956年9月27日,9月18日

 

著名な「Waltz For Debby」を含む1956年のエヴァンス初のリーダー作。

手持ちは国内盤LP。
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瑞々しくも軽快な音楽を繰り広げられていく三位一体のトリオ。

軽い酔いもあって気持ちよくジャズに浸った一夜。

イコライザーカーヴはAES

 

Youtubeはビル・エヴァンスのWaltz For Debby

 

 

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2019年8月14日 (水)

スワロフスキーの「ピーターと狼」

盆の二日目の水曜日。


昨晩から断続的に振り始めた雨は翌日まで持ち越して、水曜の今日は朝から雨が降ったり止んだり。

今年は盆の入りの13日から15日まで休み。

我が社は盆休み休業がなかったので、現役時代この3日間を連続して休むことはなかった。

 

昨日、玄関先で迎え火を炊いていると、かつての部下が家を訪ねてきた。
仕事で近くまで来たので、ということらしい。

彼は10年ほど前、新規採用となった時に自分の部署に配属されてきた。

彼の現在の部署は、自分が20代の時に配属された部署。

 

右も左も判らなかったような彼は今や立派な中堅職員。
部下らしき若い二人の職員を連れてきていた。

家族のこと仕事の事など、しばしの立ち話。

全て順調にいっているようでなにより。

 

この盆の時期は、町内にある二つのお寺の住職が家にお経を上げに来る。

昨日は午後に、今日は朝早く雨の中菩提寺の住職が。

二つのお寺とも住職が代替わりをしていて二日間で若き僧侶の読経の聞き比べ。

時は確実に移りゆく。

これからは若き世代の時代へ。

 

 

今日はウィーンの指揮者、ハンス・スワロフスキーの演奏。

 

曲はプロコフィエフの「ピーターと狼」とブリテンの「青少年のための管弦楽入門」

イタリアRIFIから出ていたLPで原盤はVOX系だと思う。

リサイクルショップのジャンクコーナーからの救出品。

 

いずれも伊太利語のナレーション付き。

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・組曲「ピーターと狼」 (プロコフィエフ)
・青少年の管弦楽入門  (ブリテン)

 

 ハンス・スワロフスキー(指揮)
 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団
 Ignazio Colnaghi  (ナレーター)

 

ナレーターはIgnazio Colnaghi という人。

このナレーションが非常に良くて、イタリア語に不案内の自分でも声の雰囲気だけでも面白い。

イタリアでは著名な声優らしい。

 

スワロフスキーはアバドやメータ、ヤンソンスなどを育てた名教師として著名だが、本人の指揮となるとちょっと?というのが一般的な見方だと思う。

 

N響に客演した時も、期待していた楽団員が実際に接してがっくりしたという話が残っている。

 

録音はかなりの量があるけれどもバジェットレーベルから出ているのが大部分。

凡演が多かったように思う。

 

ただ時として幻想交響曲やフランクの交響曲のような超個性的な演奏を聴かせる場合もあり油断が出来ない。

 

この2曲も奇演のひとつ。

プロコフィエフでは各登場人物の個性の描き分けが非常に辛辣にして強烈。

ナレーションの見事さもあって、これはしばらく頭から消えそうもない。

 

ブリテンも超スローモーな今まで聴いたことがないドロドロとした解釈の目白押し。

オケは覆面オケだが腕の確かさからウィーン交響楽団だと思う。

 

カーヴはColumbiaカーヴで聴いた。

後からかぶせたナレーションが非常に生々しい。

youtubeはスワロフスキーのチャイコフスキー、交響曲第1番「冬の日の幻想」

 

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2019年8月13日 (火)

ジャン・ラングレーのオルガン曲のことなど

晴れ夜遅くから一時強い雨。

今日から盆の入り。

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午前中に墓参りを済ませてお昼は清水町徳倉の「蕎勝人」で。

 

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ばらちらし丼付き冷たい蕎麦のさっぱり系ランチメニュー。

 

人気のお店で席はほぼ満席。

 

日曜の朝の涼しいうちに裏山に入り、盆の祭壇に使う竹を切り出していた。

昨年入った場所は斜面に枯葉や伐採した小枝が積もってしまって、踏み入れると腰まで浸かりそうだ。

 

このあたりは「日本紅斑熱病原体」を有するマダニが生息していて、毎年何人かが感染している。
数年前には近所のお年寄りが亡くなっている。

 

上下完全装備で防虫スプレーを振りかけて山に入る。

今年は特に竹が増えて麓まで群生が降りてきているので、深い場所に入らずに済んだ。

山から下りたら汗びっしょり。

 

そして午後には家内と長泉町のクレマチスの丘に行っていた。

 

隣接する駿河平自然公園は手軽な遊び場で近くにベルナール・ビュッフェ美術館もあって、子どもたちが小さい頃はよく連れて来ていた。

ここに来たのは10数年ぶり。

 

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今回のお目当ては評判のクリームあんみつ

 

ちょうど県外からの来訪者が多く店内はほぼ満席。
家族連れや女性のグループが多かった。

 

今日は現代フランスの作曲家、ジャン・ラングレーのオルガン曲を聴く。

作曲家としてはメシアンやデュリュフレと同世代。

 

名オルガニストとしても著名で、同じく盲目のオルガニスト、ヘルムート・ヴァルヒャと同年生まれ。
自作自演その他録音も多数。

 

聴いたのはNAXOSから出ているCD。


フランスのオルガニスト、ブルーノ・マテューの演奏。

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・中世の組曲
・ヨハネの黙示録による5つの瞑想

 

  オルガン:ブルーノ・マテュー

 

  録音: 29-30 September 1992, Cathedrale de Saint-Brieuc, France

 

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オルガンは名オルガン製作者Aristide Cavaillé-Collによる1848年製。

 

オルガンによる壮大な音の大伽藍の世界。

 

時として東洋的な深い瞑想に誘うような神秘的な響き。

 

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第2曲「ティエント」でのシンセサイザーのような未来を志向するような音が美しい。

 

「黙示録」では「中世組曲」のような強烈さではなくグレゴリオ聖歌のエコーも聞こえる宗教的な世界

が広がる。


メシアンのオルガン曲の共通点も感じられ、第1曲の優しく教え諭すような音楽も印象的だ。

 

Youtubeはラングレーの「ティエント」

 

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2019年8月12日 (月)

デローグのストラヴィンスキー

朝、ミスト状の雨が薄曇りの空から降り注いでいた。
時間にして1時間ほど。
しばらくして抜けるような青い空。

 

先週火曜日は昼から家内の買い物に付き合っていた。

昼食は「鶏専門 らーめん銀(しろがね)」で、つけめんと唐揚げ。

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ここは近隣市町に数店舗展開している新興のラーメン店のひとつ。

 

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家の近くに本店「らーめん 銕(くろがね)」があり、こちらはコッテリ系。

 

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姉妹店の銀(しろがね)は鶏系でチャーシューも鶏肉。
唐揚げも有名らしい。

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他の姉妹店は「らーめん銅(あかがね)」「豚骨専門らーめん -釛-こがね」
そしてもう一店舗の「らーめん 錫(あおがね)は「らーめん 銕ラーメン(くろがね)」の中にあるらしい。

 

どうも先週はラーメンばかりだな。

 

食後に家内の買い物に付き合って、駅前のイーラdeの建物内をぶらぶらしていたら、店内で偶然幼馴染のYちゃんに会った。

彼女は幼い頃に近所に住み、家族ぐるみの付き合いだった。

中学では吹奏楽部の後輩としてフルートを吹き、音大に進みドイツへ留学。

その後彼女の家は転居し自分も転居。

 

いつしか交流は途絶えていたけれども、風の便りでそのままドイツに住んで家庭を持ち、音楽活動を続けているという話は伝わっていた。

彼女との再会は数年前、facebookがきっかけ。

 

そのやりとりがあったので見かけてすぐ彼女だとわかった。
ドイツからちょうど2週間ほどの里帰りだという。

 

お互いに幼き頃に戻ってしばしの立ち話。
はじけるような明るい笑顔は子どもの頃から変わっていない。

 

今日聴いたのはイタリアの指揮者、ガエターノ・デローグのストラヴィンスキー

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・組曲「火の鳥」(1945年版)
・バレェ音楽「かるた遊び」

 

 ガエターノ・デローグ(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

録音 1980年1月14,15日、1979年1月15,16日 プラハ 芸術家の家

手持ちはスプラフォン原盤のイタリアRicordi盤

ガエターノ・デローグ(1934~)はフランコ・フェラーラに師事し、セルやバーンスタインのアシスタントを勤めた。来日して日本フィルも振っている。

1998年までプラハ交響楽団の音楽監督だったが以後の消息は不明。
存命ならば長老の域なのだが今どうしているのだろう。

チェコフィルとはこのストラヴィンスキーのほか、オルフやシベリウス、ロッシーニなどの比較的まとまった数の録音をチェコスプラフォンに残している。

このストラヴィンスキーもアンチェルの「春の祭典」やコシュラーの「ペトルーシュカ」とのカップリングでCDで生き残っている。

 

「火の鳥」では珍しい1945年版を使用。

これはストラヴィンスキーが著作権料欲しさに改訂したとも言われている版で、聴いた感じでは最も演奏機会の多い1919年の組曲版とほとんど区別がつかない。

 

デローグの演奏は手際よく職人的にまとめた手堅いもの。

チェコフィルの音色と管楽器の巧みなソロを楽しむ演奏で、中でも絶妙なピアニシモで入ってくる「火の鳥」終曲でのホルンソロが凄い。

 

演奏としては軽妙洒脱な「かるた遊び」が良い。

Youtubeは火の鳥、ムーティの指揮

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2019年8月10日 (土)

フリッチャイのエロイカ

8月も半ばの土曜日。
今日は仕事が入り出勤。

 

世間は今日から盆休みが多いのだろう。 朝の国道は空いていた。
娘たちも休みに入ったはずだがそれぞれ予定を入れてある様子。

 

職場近くの駐車場に車を止めて歩いていると、近くの家から小学生らしき女の子が浮き輪を抱えて出てきた。
続いて若い夫婦。

絶好の海水浴日和。

これから家族で海に行くのだろうか。
それともプールかな。

 

思えば子どもが小さい頃の日常の日々が一番楽しかった。


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沼津の海は、環境省が発表した「全国海水浴場きれいな水質ランキング」ベスト10のうち4箇所が入っている。

 

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かつて御用邸があった場所には今も学習院の遊泳場があり、歴代の皇室の方々の多くは沼津で泳ぎを覚えている。

 

 

音楽は昨日聴いたクーベリックと同年生まれのハンガリーの名指揮者、フリッチャイの「エロイカ」。

独逸グラモフォンの独逸盤LP.

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交響曲 第3番変ホ長調 OP.55『英雄』

 フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、

 録音:1958年10月 ベルリン、イエス・キリスト教会

 

フリッチャイとベルリンフィルとのベートーヴェンの交響曲録音は、1,3,5,7,8,9番が残されている。
おそらく病に倒れなければ全集録音まで発展したのではなかろうか。

 

このエロイカの演奏は、フリッチャイが白血病を発症してしばしの活動休止となる直前の
録音。

 

ベルリンフィルの頑固にして鋼のような緻密なアンサンブルをいかしながらの遅めのテンポの雄大にして堂々たる演奏だ。

譜面の各所に手を加え、クライマックスの頂点へ向けてのティンパニのクレシェンドの付加が大きな効果を上げている。

 

悲壮感に漂う葬送行進曲中間部での慟哭には、後のフリッチャイの悲劇的な運命が予見されて心打たれるもの。

 

フリッチャイの追悼演奏会にはクーベリックが指揮台に立っている。

 

イコライザーカーヴはAES

 

youtubeはフリッチャイ、最晩年の病を押しての感動的なリハーサル。

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2019年8月 9日 (金)

クーベリックのマーラー、交響曲第4番

晴れ、本日真夏日。
8月に入りそれなりに夏らしくなり気分はなんとなく夏休みモード。
今週は実働3日。

昨日は休み。

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前日の職場の宴会で中華料理店が出した餃子と唐揚げがうまかった、と家内に話したら、
「私も食べたい」と言い出したので昼食は再びその店へ。

このお店は台湾料理系らしい。メニューが非常に豊富。

中国料理店風の黄色い店内に入ると、昨日の宴会でも愛嬌を振りまいていたカタコトの日本語が可愛らしいお嬢さんが出てきた。
昨日の今日なので私のことも覚えていた。

 

家内は冷やしつけ麺と餃子のセット、私は昨日若い者が食べていて旨そうだった台湾ラーメンと回鍋肉丼。
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ランチのセットメニューはドリンクとデザート付きで880円均一。
さらに+100円で唐揚げを追加。

ニラを散らした台湾ラーメンはスープに独特のコクがあって旨かった。
餃子は薄皮と厚皮の2種類があるらしい。

 

昨日と今日は厚皮、次回は薄皮をオーダーしてみよう。

 

夕方はお盆に向けてちょいと早めの墓掃除。

80半ばの母が墓石によじ登り、墓石のてっぺんを雑巾で拭こうとするので急いで止めた。
気持ちはわかるが年を考えて欲しい。
足を踏み外して転落したら大事(おおごと)だ。

雑草を引き抜き墓石周辺に溜まった落ち葉をブロワーで吹き寄せて小一時間。

山から竹を切り出してのお盆の祭壇造りはこの週末にしよう。

 

 

クーベリックのマーラーを聴く。

全集録音から交響曲第4番。
手持ちは独逸グラモフォンの独逸盤LP.

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・マーラー:交響曲第4番ト長調

 エルジー・モリソン(ソプラノ)
 ラファエル・クーベリック(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
 

録音:1968年4月 ミュンヘン、ヘルクレスザール
 

交響曲第4番は初録音の近衛秀麿はともかくマーラーブーム到来前から録音数は比較的多かった。

手持ちで思い出すだけでもマーラーと直接親交のあったワルター、クレンペラー、ライヴではメンゲルベルク、モノラル期のスタジオ録音ではベイヌムやシェイナなど。

ステレオ期に入ってからはクーベリック以前のバーンスタイン、クレツキ、セル、ライナー、クレンペラーのステレオ再録音など名指揮者たちの録音に枚挙に暇はない。

マーラーの交響曲録音は今や膨大な量となり選択肢も非常に広がってクーベリックの全集録音が話題になることはほとんどなくなってしまった。

クーベリックが指揮を志したきっかけのひとつとして、少年の頃にワルターの「巨人」の演奏を聴いたことを挙げている。

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この第4番の演奏は、情に流れず自然な音楽の動きの中でそれぞれの楽器がバランス良く鳴っている辛口のマーラー。

 

楽譜に書かれたことを忠実に再現しながらも、仄かに漂うボヘミアの草原の香りがなんとも素敵な演奏だ。

 

イコライザーカーヴはColumbiaが自然だった。

 

Youtubeはクーベリックのマーラー、「巨人」

 

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2019年8月 7日 (水)

BGMに癒しのチェロ名曲集

猛暑続く。

日曜夕方に暑さにやられて月、火曜日は大人しくしていた。

 

今日は職場の胃の健康診断、バリウムを飲んで胃のレントゲン。

体調万全とは言えず、今までバリウムはさほど苦痛ではなかったのが今回は一瓶を飲み干すのが苦痛。

来年からは内視鏡にしようと思う。

 

夜は職場に新しいメンバーが増えたので職場近くの中華料理店で歓迎会を兼ねて暑気払いの飲み会。
ニューフェイスは娘の世代の女性。

 

話をしてみるとなんとご両親は高校の同級生。
父親は同じクラスだったし母親は自分の遠縁。

 

彼女が小さかった時に、東京ディズニーランドで家族同士でばったり会った。

なんて話をしても彼女は全然覚えていなかった。

当たり前か・・・・

 

お腹の具合が万全でなかったのでこの度の宴席、自分はノンアルコール。

 

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帰宅後ビールを飲みながら聴いたのは~癒しのチェロ名曲集~というCD。

チェロとオーケストラのための作品集で、サンサーンスの「白鳥」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」といったお馴染みの曲のほかグラズノフの「吟遊詩人」、ポッパーの「ハンガリー狂詩曲」などの珍しい曲など、なかなかの選曲

 

・白鳥     (サン=サーンス)
・ヴォカリーズ (ラフマニノフ
・夜想曲    (チャイコフスキー)
・吟遊詩人の歌 (グラズノフ)
・森の静けさ  (ドヴォルザーク)
・コル・ニドライ(ブルッフ)
・ハンガリー狂詩曲(ポッパー)

 マリア・クリーゲル、
 ヴィタウタス・ソンデツキス、
 アレクサンドル・ルディン、
 ドミトリ・ヤブロンスキー(チェロ)

 ジャン=フランソワ・モンナール(指揮)
 ボーンマス・シンフォニエッタ

 ダヴィト・ゲーリンガス(指揮)
 リトアニア室内管弦楽団、他

 

チェリストは知らないひとばかりだけれども伴奏指揮に名チェリスト、D.ゲリンガスの名が見えるのが目を引く。
オケはリトアニア室内菅、アイルランド響などなど。

 

10数年前に定価500円で売られていた国内盤CD。

音源はNAXOSのようだ。

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録音にばらつきはありデジタル臭さが強調されてはいるが概ね良好。

演奏も水準以上で軽いBGMにはちょうど良い。

 

Youtubeは宮田大のチェロでラフマニノフのヴォカリーズ

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2019年8月 5日 (月)

フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルの行進曲集

8月第2週、あい変らず暑い。

梅雨の長雨で夏の暑さを心待ちしていたものの、やはりここまで暑いと辛い。

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昨日の日曜日は部屋の中でも35度越え。

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ポコは家の中に避難。

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お盆も近いので夕方から畑の生垣を刈りはじめた。

炎天下の水分補給しながらの2時間ほどの作業。

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辛かった・・・
体重が2キロ減っていた。

 

実は作業終了後、軽い熱中症になったようで突然の眩暈。

急いで全身を冷やしで事なきを得たが、脳が熱暴走したようである時期の記憶が飛んでしまっていた。

冷静になってみると、過去の記憶と現在の記憶がモザイクのように混在している。

今思うと恐ろしい。

暑さを甘くみてはいけない。

今日は一日安静にしていた。

 

フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルの行進曲集を聴く。

国内盤CDで1985年録音に1983年録音のスーザ行進曲集の3曲を加えている。

 

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「星条旗よ永遠なれ~世界のベスト・マーチ集」

①《アイーダ》凱旋行進曲(ヴェルディ)
②ロレーヌ行進曲(ガンヌ)
③サンブル・エ・ムーズ連隊行進曲(ブランケット)
④旧友(タイケ)
⑤ジョージアを越えて(民謡)
⑥祝典行進曲(團 伊玖麿)
⑦ボギー大佐(アルフォード)
⑧ダム・バスターズ(コーツ)
⑨剣士の入場(フチーク)
⑩双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー)
⑪リリーバレロ(民謡)
⑫ラデツキー行進曲(J.シュトラウス1世)
⑬行進曲《威風堂々》 第1番(エルガー)
⑭結婚行進曲(メンデルスゾーン)
⑮軍隊行進曲(シューベルト)
⑯戴冠式行進曲(マイアベーア)
⑰《タンホイザー》大行進曲(ワーグナー)
⑱ワシントン・ポスト(スーザ)
⑲星条旗よ永遠なれ(スーザ)

 

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル
指揮:エルガー・ハワース

録音:1983年6月(⑱⑲)、1984年3月(⑰)、1985年11月(①‐⑯)

世界の著名な行進曲を網羅したもので1986年に解散したこのグループのほとんど最後の録音。

実際の演奏には金管楽器だけではなく木管楽器も加わる吹奏楽編成の演奏。

日本からの強い要望によりこの録音が実現となったという。

いずれも練れたアンサンブルで格調の高い演奏。

團伊玖麿の「祝典行進曲」も実に見事。

 

Youtubeはフィリップジョーンズブラスアンサンブル来日公演から「クラーケン」

 

 

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2019年8月 3日 (土)

ブタペスト金管五重奏団のボザとホロヴィッツ

8月最初の週末。元気に蝉鳴く雲少ない青い空。

 

古楽器奏者にして音楽評論家の佐伯茂樹さんが亡くなった。

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佐伯さんは古楽器や管楽器に対しての驚くほどの膨大な知識の持ち主で、特に管楽器に対しての歴史的な視野からのアプローチは他の追随を許さない存在だった。

 

演奏家の立場からの説得力のある平明な解説の数々には、教えられることが非常に多かった。

 

あまりにも早すぎる突然の死、まだまだ佐伯さんの音楽評論や楽器の解説を読みたかった。

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

今日はブラスアンサンブル、Budapest Brass Quintetの演奏を聴く。

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・舞曲(トーマス・シンプソン)
・ソナタ(ペツェル) 
・トルコのオイレンシュピーゲルの音楽

         (ダニエル・シュピア)

 ・組曲イ長調 (アルビノーニ) 
・ソナチネ (ボザ) 
・ミュージックホール組曲 (ホロヴィッツ)

  ブタペスト金管五重奏団

 

ハンガリーのレーベルHungarotonから出ていたLPでCDでも聞くことができる。

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17世紀と20世紀の作品を集めたもの。

 

ボザとホロヴィッツの作品は近代金管アンサンブルの定番とも言える作品で、演奏される機会も多い。

 

メンバーはハンガリーの著名オケや音楽大学で教鞭を取っている実力者ばかり。

 

それぞれの楽器が渾然と溶け合ったまろやかで刺激の少ない響き。

絶妙のバランスと各楽器のピッチがぴったり揃ったプロの音楽。

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Youtubeはボザのソナチネ

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2019年8月 2日 (金)

リヒテルの平均律クラヴィーア曲集

8月に入り猛暑の日々。

 

少しずつ身の回りを片付けている。

意外なものが出てきたりするのでなかなか進まない。

 

家内曰く「あなたの片付けは、物を右から左に移動するだけで片付けになってないじゃない」
なるほど・・・・

 

不要なものは買わないことにしているものの、100円ショップで面白いものを見つけたりすると使う当てがなくてもついつい手を出してしまう。

そのまま使わずに放置することも常で、こんな片付けのときに出てきたりする。

 

粛々との生活のコンパクト化を進めたいところ。

 

 

通勤途中でリヒテルの弾く平均律クラヴィア曲集を聴いている。
米BMGのCD4枚組。

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ザルツブルクのクレスハイム城、エリザベート教会などでの録音。

 

しっとり落ち着いたベーゼンドルファーの音色。

残響豊かでいても音の芯は明瞭だ。

 

 

大きな宇宙が静かに目の前に広がるような聞き手を包み込むような演奏。

 

鍵盤上というよりもより大地に近い部分目掛けて指を落とすロシアピアニズム独特の奏法。

 

バッハの真髄に浸りながら心穏やかに安全運転。

 

LPもあるのでイコライザーカーヴを探りながら聴いてみよう。

 

Youtubeはリヒテルの平均律クラヴィーア曲集第1巻から

 

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2019年8月 1日 (木)

本日の練習、ワルツのリズムの難しさ、そしてレハール自作自演

我が家は田舎、後ろは山。
小川が家の周囲を巡っていて、かつては風があれば夏でも涼しい風が入ってきたので扇風機で十分間に合っていた。

ところがこのところの地球温暖化。

川風はいまや熱風に変わり昨年の猛暑に懲りて今年は寝室にクーラーを設置。
ここ数日快適に過ごせている。

 

木曜日はオーケストラ。

市民文化文化センター地下のリハーサル室で、沼響の練習。

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曲はモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲、レハールのワルツ「金と銀」そのほか。

 

レハールでのワルツでのリズムの取り方が難しい。
いわゆるウィンナワルツ独特の2拍目をどの程度長く取るかの問題。

 

先日の下田先生の管分奏では、リピート2回目でppの場合は小さい半径で踊る部分なので、ウィンナワルツのリズムはさほど意識しなくても良いのではないかのサジェスチョンがあった。

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実は「金と銀」は作曲者のレハール自身の録音が残されている。
レハールが戦争中にスイスに逃れた直後の1945年レハール最後の録音。
オケはチューリッヒのトーンハレ管弦楽団。

 

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翌年、ユダヤ系のレハール夫人が死去するとレハールは一切の音楽活動から身を引いている。

手持ちは英エクリプスから出ていたLP.

 

聴いてみると華麗にして思いのほか端正、きっちり正確に刻む三拍子のリズムの上に情緒豊かに歌うメロデイが素晴らしい演奏だ。

イコライザーカーヴはffrr素晴らしい音で録音の古さは感じられない。

 

Youtubeはレハール指揮の「金と銀」NAXOS表示の1947年は明らかに誤り。

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