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2019年8月24日 (土)

山陰道三国横断の旅

「処暑(陽気とどまりて初めて退きやまむとすれば也)」も過ぎて秋の気配の土曜日。

 

この一週間は雨模様。

 

今週は日曜から夏休みをいただいたので金曜にして初出勤。
自分は半ばリタイア組なので机上には急ぎの書類はなし。

 

日曜から家内と山陰方面へ行っていた。


出雲、伯耆、因幡、山陰道三国横断の旅。

 

 

日曜深夜に沼津発23時40分の夜行寝台「サンライズ出雲」に乗車。

 

サンライズは10年ほど前に娘が出場した吹奏楽コンクールの全国大会の松山へ行って以来。

 

 

翌日朝、10時少し前に出雲市駅着。

 

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そのまま路線バスに乗り最初の目的地出雲大社へ。


空は曇天、さほど暑くも無く秋の気配が感じられるほど。

 

鳥居をくぐりそのまま拝殿へ向かう。


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八足門前の敷き詰められた石の赤い三つの輪は、発掘のときに明らかになった鎌倉期の巨大な本殿の柱の存在を示すもの。

 

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拝殿の裏で母に頼まれた朱印をいただきおみくじを引く。

 

おみくじは大吉小吉ではなくて番号が書いてあるのが珍しい。

 

自分は第五番、内容はよき事も悪いことも書いてある。

ちなみに家内も五番だった。

 

当然ながら同じ内容。

どうやら1番から30番まであるらしい。

 

これも出雲式か・・・


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左回りに本殿を囲む塀沿いにとぼとぼ歩いていると、とにかく小さな社がたくさん。

 

ここは八百万の神が集う場所。

 

10月に全国の神が集まる宿所も。

 

ひとつひとつにお参りしていくうちに賽銭用の小銭が底を尽いてきた。


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ひと回りしたところで帰り道に古代出雲歴史博物館へ。

 

 

 

中に入ると最初に目に入るのは、巨大な杉の木3本を束ねたかつて本殿を支えていた柱

 

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これは鎌倉時代に造営された本殿の柱だという。

 

近くには何種類かの本殿の復元模型、
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中でも荒神谷遺跡出土の銅剣は圧巻。


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これほどまとまった数の銅剣は始めて見た。

 

企画展示は「たたら -鉄の国 出雲の実像-」

出雲の国の製鉄の歴史を紹介するもの。

 

ここでかなり時間を費やして、門前町の表参道を散策していると雨が降ってきた。

 

 

昼時も過ぎたので手近な蕎麦屋に入り出雲蕎麦を味わう。

 

ここは舞茸の天麩羅がうまかった。

 

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外は土砂降り。

 

帰りのバスの時間が迫ってきたので再びバス停へ。

 

靴が濡れてしまった。

 

バスとJRを乗り継いでその日の宿の玉造温泉「佳翠苑皆美」へ。

 

玉造温泉駅からは宿からの迎えのバス。

 

玉造温泉は出雲風土記や枕草子にも紹介されている古い温泉地。


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美肌の湯ということで女性客が多かった。


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宿には貴重な美術品を集めたギャラリーがあり、本館に逗留した小泉八雲、芥川龍之介、島崎藤村、川端康成ら著名な文人墨客らの名前の一覧が壮観。

 

 

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おもてなしの心が細かなところまで行き届いた、風格のある伝統的な日本旅館。

 

今回この宿泊は子どもたちのプレゼント。


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夕食の懐石料理では島根の地酒三種の飲み比べ。

 

温泉に漬かった後に温泉街を散策。
雨は上がっていた。

 

 

路傍の足湯を通り過ぎて温泉会館へ。

 

ここでは安来節のライヴ。

 

お目当ての「どじょうすくい」を踊ったのは17歳の高校生。


師範だという。
どじょうすくいに流派があるとは知らなかった。

 

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ここでは座長の三味線の方が非常に上手かった。

芸一筋の、命を賭けた真剣さが漂う雰囲気。

 

この三味線が聴けただけでも収穫だ。

 

アンコールは小学三年生の「どじょうすくい」。

 

この子は座長夫婦の息子さん。

 

続きは次回。

 

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