スワロフスキーの「ピーターと狼」
盆の二日目の水曜日。
昨晩から断続的に振り始めた雨は翌日まで持ち越して、水曜の今日は朝から雨が降ったり止んだり。
今年は盆の入りの13日から15日まで休み。
我が社は盆休み休業がなかったので、現役時代この3日間を連続して休むことはなかった。
昨日、玄関先で迎え火を炊いていると、かつての部下が家を訪ねてきた。
仕事で近くまで来たので、ということらしい。
彼は10年ほど前、新規採用となった時に自分の部署に配属されてきた。
彼の現在の部署は、自分が20代の時に配属された部署。
右も左も判らなかったような彼は今や立派な中堅職員。
部下らしき若い二人の職員を連れてきていた。
家族のこと仕事の事など、しばしの立ち話。
全て順調にいっているようでなにより。
この盆の時期は、町内にある二つのお寺の住職が家にお経を上げに来る。
昨日は午後に、今日は朝早く雨の中菩提寺の住職が。
二つのお寺とも住職が代替わりをしていて二日間で若き僧侶の読経の聞き比べ。
時は確実に移りゆく。
これからは若き世代の時代へ。
今日はウィーンの指揮者、ハンス・スワロフスキーの演奏。
曲はプロコフィエフの「ピーターと狼」とブリテンの「青少年のための管弦楽入門」
イタリアRIFIから出ていたLPで原盤はVOX系だと思う。
リサイクルショップのジャンクコーナーからの救出品。
いずれも伊太利語のナレーション付き。
・組曲「ピーターと狼」 (プロコフィエフ)
・青少年の管弦楽入門 (ブリテン)
ハンス・スワロフスキー(指揮)
ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団
Ignazio Colnaghi (ナレーター)
ナレーターはIgnazio Colnaghi という人。
このナレーションが非常に良くて、イタリア語に不案内の自分でも声の雰囲気だけでも面白い。
イタリアでは著名な声優らしい。
スワロフスキーはアバドやメータ、ヤンソンスなどを育てた名教師として著名だが、本人の指揮となるとちょっと?というのが一般的な見方だと思う。
N響に客演した時も、期待していた楽団員が実際に接してがっくりしたという話が残っている。
録音はかなりの量があるけれどもバジェットレーベルから出ているのが大部分。
凡演が多かったように思う。
ただ時として幻想交響曲やフランクの交響曲のような超個性的な演奏を聴かせる場合もあり油断が出来ない。
この2曲も奇演のひとつ。
プロコフィエフでは各登場人物の個性の描き分けが非常に辛辣にして強烈。
ナレーションの見事さもあって、これはしばらく頭から消えそうもない。
ブリテンも超スローモーな今まで聴いたことがないドロドロとした解釈の目白押し。
オケは覆面オケだが腕の確かさからウィーン交響楽団だと思う。
カーヴはColumbiaカーヴで聴いた。
後からかぶせたナレーションが非常に生々しい。
youtubeはスワロフスキーのチャイコフスキー、交響曲第1番「冬の日の幻想」
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