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2019年8月17日 (土)

カメニコヴァのラフマニノフ

残暑続く。娘たちはそれぞれの地へ帰っていった。

お盆最後の昨晩は隣町の岳父の家で痛飲。

8月に入ってから外食や飲む席が多くなってしまって、このブログもグルメレポートみたいになってきた

・・・・反省。

 

今日はラフマニノフ。

ピアノ協奏曲第1番を聴く。

 

カメニコヴァのピアノにイルジ・ピンカス指揮のブルノ国立フィルによる演奏。
スペインSarpeの名曲シリーズLos Tesoros De La Musica Clasicaから。

 

最近近くのハードオフのジャンク品にこのシリーズが大量に出ていた。

これはメロディアやスプラフォン、その他独逸系マイナーレーベルの音源から集めたもので、玉石混交ながらデルヴォー指揮の史上最も遅い「ボレロ」やマルティン・トウルノフスキーのサン・サーンスなどの面白いもの入っている。

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・ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 作品1   

・前奏曲 嬰ハ短調      作品3-2*

  ヴァレンチナ・カメニコヴァ:ピアノ
  イルジ・ピンカス     :指揮
  ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団

  セルゲイ・ラフマニノフ :ピアノ*

 

カメニコヴァ(Valentina Kameníková 1930-1989)はウクライナ生まれの女流ピアニスト。
リヒテルやギレリスの師でもあるH.ネイガウスに学び、その後活躍の場をチェコに移しプラハ音楽院で教鞭も取っている。

 

録音はDENONからチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番やラフマニノフの「パガニーニの主題による協奏曲」などが出ていたけれども、このラフマノノフの1番はおそらく国内未出だと思う。

ちなみにチェコスプラフォンから出ていたオリジナルはこの第1番と「パガニーニの主題による変奏曲」とのカップリングだった。

 

このシリーズのラフマニノフでは、ピアノ協奏曲第2番と3番がポコルナのピアノ。
伴奏は同じくブルの国立フィルで出ていた。

いずれも同時期にチェコ、スプラフォンが録音したもの。

 

ちなみに第2番はCDが架蔵済み。
ポコルナの超個性的な演奏が印象に残っている。

 

ポコルナもカメニコヴァも日本のピアノ名鑑に載るようなピアニストではなくて、知る人ぞ知るローカルなピアニスト。

おそらく地味ながら着実にキャリアを積み上げて、周囲からは尊敬されていた存在だったと想像する。

 

カメニコヴァの演奏は確かなテクニックと男勝りの強靭な打鍵、そして作品への深い共感が感じられる熱い演奏だった。

ピンカスの伴奏も非常に良い。

イコライザーカーヴはAES.で聴くとかなりの優秀録音。

 

この曲は隣町の海瀬京子さんが日本音楽コンクールで1位になったときに演奏した曲。

カメニコヴァの演奏を聴いているうちに、コンクールの本選会場だった東京オペラシティで手に汗握りながら聴いていたことを思い出した。

 

Youtubeはカメニコヴァのバッハ、シャコンヌ

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