小林研一郎の1812年とカルミナブラーナ
10月に入っても真夏並みの暑さ。
今朝突然の雷雨。雨が屋根を強く叩く音で眼が覚めた。
外を見ると落下する粒が視認できるほどの大粒の雨。
雨は30分ほどで上がりその後は晴れて気温と湿度が急上昇。
昨日は東京。
この暑さ。
都内で見かけるビジネスマンでネクタイにスーツ姿は少数派。
わが社は9月いっぱいでクールビズを終了したけれども早まったな。
武蔵野合唱団第52回定期演奏会に行っていた。
場所は池袋の東京芸術劇場。
プログラムは
・大序曲「1812年」合唱付 (チャイコフスキー)
・カルミナ・ブラーナ (オルフ)
指揮:小林研一郎
読売日本交響楽団
合唱:武蔵野合唱団、フレーベル少年合唱団
ソプラノ:澤江衣里
テノール:高橋淳
バリトン:大沼徹
炎のコバケンの指揮、この2曲ともなればプログラムを見ただけでわくわくするような内容。
しかも「1812年」は合唱付きだ。
最初の「1812年」は期待通りの雄大な出来。
冒頭ヴィオラ、チェロの六重奏に続いて静かに合唱が入ってくる。
手馴れた指揮で過度に効果を狙うのではなく、要所要所でブラスを強調して音楽を引き締めながら流れていく。
終盤ではオルガンの前に金管楽器の別動隊(バンダ)がずらり並び合唱も加わり壮大な音の絵巻を展開。
大太鼓やチャイムは控えめだったが合唱が入るだけでも十分効果的だった。
ブラボーが飛び交い満員の会場は早くも興奮状態。
休憩の後は「カルミナ・ブラーナ」
「カルミナ・ブラーナ」をこの合唱団が取り上げるのは実に17回目だそうだ。
実は私は武蔵野合唱団のカルミナを聴くのは2回目。
7年前に娘が所属していた川越奏和奏友会吹奏楽団の演奏会だった。
テノールはその時も高橋淳さん。
高橋さんにはかつて北原先生の時の沼響の第九にも出演していただいた。
その頃から見て今は外見が一変している。
今やカルミナのテノールといえば高橋淳。
久石譲指揮の「カルミナ・ブラーナ」でも歌いテレビでも放送されていた。
今日も個性的なパフォーマンスと歌唱で存在感は他を圧していた。
他の人たちも触発されて演奏のヴォルテージが上がって行くのがよくわかるほど。
合唱団はアマチュアながらこの難曲を暗譜で歌い切り、力いっぱいの名演に演奏が終わっても拍手は鳴りやまず席を立つ人もいない。
自分は帰りの電車が気になり演奏終了直後に抜け出すつもりが、この状況で立ってしまうと非常に目立つ。
しばし様子を見ながら拍手していた。
最後に小林研一郎さんの合唱団を讃えるスピーチでお開きとなりました。
youtubeはカルミナ・ブラーナのフラッシュ・モブ
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