雨の横浜、横浜美術館
日曜の暑さから一転して小雨振る10月半ばの週。
気温は下がり10月中旬並みの肌寒さ。
台風の被害は東日本の広範囲に及び、犠牲者の数も増え続けている。
こんな時だけれども、昨日は以前から予定をしていたユーリ・テミルカーノフ指揮読売日本交響楽団を聴くために横浜に行っていた。
朝、通常の出勤の時間に家を出た。
暑かった日曜の感覚のままだったので薄着で家を出たのが失敗の元。
駅のホームに立つと肌寒い。
周りを見ると皆さん長袖に上着。
自分は肌着の上に長袖シャツ一枚の姿だ。
横浜駅には10時30分の到着。
横浜も雨。
このままでは風邪をひきそうなので、軽いジャンパーでも買おうかと財布に割引券が入っていた横浜駅前の「洋服の青山」に向かうと11時開店だった。
直ぐ近くに「ドトール」があったのでここで暖かなカフェモカを飲みながらの時間調整。
青山に入って店員に尋ねると、この店はフォーマルが中心らしく、高そうなスーツばかりが並んでいる。
「2階にコートがありますが」ということなので行ってみると、どうみても本格的なコートばかり。
かろうじて見つけた半額値札のレインコートはサイズが合わなかった。
やむなく薄めのハーフコートにした。
ここで想定外の痛い出費。
コートを着てしばらく歩いているうちに今度は暑くなってきた。
みなとみらい線に乗りみなとみらい駅へ。 コンサートは2時開演なので近くの横浜美術館に行ってみる。
ここでは「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展
横浜美術館は初めての訪問。
最初に無料の「絵でたどるペリー来航」展を観る。
ペリー来航時に同行した画家ヴィルヘルム・ハイネの描いた石版画などと写真家のエリファレット・ブラウン・ジュニアの撮影した写真が展示されている。
コンパクトながら非常によくまとまった展示。
当時400枚余り撮影されたというブラウン・ジュニアの写真は残念ながら現在6枚しか確認されていない。そのうち5枚は国内に有り、いずれも重要文化財に指定されている。
ここでは「遠藤又左衛門と従者」のレプリカが展示されていた。
同じブラウンが撮影した写真の現存する6枚のうちのもう一枚は函館にあって、かつて函館に旅行した時に見ている。
ただこの時の函館の展示では日本最古の写真との解説があったが、ペリーの函館滞在は1854年5月17日から6月3日まで、横浜滞在は同じ年の2月13日から4月18日までなので、正確には横浜の写真の方が数か月だけ早いことになる。
そして「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展 パリのオランジュリー美術館の常設展示作品から、画商ポール・ギュヨームコレクション。
の展示。
ルノワールをはじめとしてマチス、ピカソ、ドガ、モネ、マリー・ローランサン、モジリアニなど、19世紀から20世紀初めの著名な画家13人の作品を集めたもの。
画商ポール・ギュヨーム。
詩人アポリネールのアドバイスを受け若きモジリアニの才能を見出したことで有名だが幅広い交友は超人的。
個人でこれだけの芸術家たちと深い交友があったことに驚く。
ギヨームは42歳の若さで逝っている。
ここではユトリロの描いたベルリオーズの家やバレエリュッスの「牝鹿」の下絵なども観ることが出来た。
会場にはルノワールの「ピアノを弾く少女」に描かれているプレイエル社製ピアノが展示されていてプーランクのノヴェレッテが流れていた。
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