スラトキン4度目の展覧会の絵
今朝は富士山がくっきりと見えた。
庭の金木犀が満開で甘酸っぱいような芳香が漂っている。
ポコは今日も元気です。
ばっちりとカメラ目線。
朝、バッテリー交換に出していた整備工場のSさん宅に行き車を受け取ってきた。
沼響創設メンバーのSさんの御母堂としばし立ち話。
その後は契約しているケーブルテレビの感謝祭とやらで、家内とプラザ・ヴェルデに行っていた。
豪華粗品進呈。
粗品は牛肉だった。
昼食は隣町の老舗ステーキレストラン「毎日牧場」
1年に2~3度ほどしか行かないがランチステーキが小ぶりになった。
ここはサラダバーのカレーがうまい。
今日はサイドメニューのカニークリームコロッケをオーダーしてみた。
これは大きくてなかなかよかった。
スラトキン指揮リヨン管による「展覧会の絵」を聴いた。
NAXOSのプロジェクト、未出版作品も含めたラヴェル管弦楽曲全集中の第3集で ラヴェルによる他の作曲家の作品のオーケストラ編曲を集めたもの。
1. シャブリエ:10の絵画風小品より『華やかなメヌエット』
2. ドビュッシー:サラバンド
3. ドビュッシー:舞曲
4. シューマン:謝肉祭 Op.9より
第1番:プロムナード
第16番:ドイツ風ワルツ
第17番:間奏曲-パガニーニ
第21番:ペリシテ人と戦うダーヴィト同盟の行進
5. ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
レナード・スラトキン(指揮)
フランス国立リヨン管弦楽団
録音:2013年10月22-26日(1)、2013年9月18-20日(2-4)、2012年11月26-29日(5)
録音場所:フランス、リヨン、オーディトリウム(1,5) リヨン国立音楽院(2-4)
スラトキンとしては実に4度目の「展覧会の絵」録音。
ラヴェル編とはいえスラトキンはかなり手を加えていて、楽器のバランスを含めて他の数多の演奏と比べて多くの異なる部分がある。
スコア片手に聴いたわけではないが、強弱記号などはラヴェルが参考にしたリムスキー=コルサコフ校訂版のピアノ譜ではなく原典版ピアノ譜を参照している気配もある。
その証として「ヴィドロ」はffで開始。
さらに「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ」ではドレドシでなくドレシシで終わる。
これは原典版の顕著な特徴だ。
ラヴェルがオーケストラ化した際に省略した、5番目のプロムナードをスラトキンの自身の編曲で加えている。
この編曲は金管楽器のコラールで始まり途中から弦楽器が加わるもの。
ラヴェルのような閃きは感じられないが一連の流れの中で違和感はない。
ラヴェルが省略した「卵の殻をつけた雛の踊り」の最後の部分、ラヴェル版では
1回しか鳴かない終結部のコケーッコと鳴く部分はピアノ譜のとおり2回鳴く。
他に「キエフの大門」でのティンパニーの付加など、完璧ともいえるラヴェル版にかなり手を加えている。
ボド時代のリヨン管はフランスのローカル色の残るオケだったけれども、このCDを聴くかぎりでは、暖色系の響きを残しながらもインターナショナルな機動力を備えたオケと化している。
ちょっと寂しい。
演奏そのものは蒸留水のような無味無臭の響きもあって、安全運転に終始した無難な出来。
Youtubeはリムスキー=コルサコフ&トシュマロフ版の「展覧会の絵」
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- ホロヴィッツ、1978-79ライヴ(2023.12.01)
- ディヴィッド・マンロウ、中世ルネサンスの楽器(2023.11.28)
- テンシュテットのエロイカ(2023.11.16)
- スーストロのトランペットでテレマンほか(2023.11.14)
- パリ、ノートルダム大聖堂のクリスマスライヴと朝比奈隆の第九(2023.11.12)
コメント