即位の礼の虹、富士山初冠雪そしてモーツァルトのホルンコンチェルト
台風は温帯低気圧に変わり昨晩は雷を伴う激しい雨。
雨は明け方には上がり即位礼の日の朝。
ポコとの散歩のひととき。
ポコが急に立ち止まったのでふと北の空を見ると、愛鷹山が虹色に染まっていた。
数分で消えたがそのあとに雪を被った富士山が一瞬見えた。
初冠雪。
ほんの数分の出来事。
令和の時代が平和で災害のない世になりますように。
その後家内のスマホを受け取るために昼前から「ららぽーと」に行っていた。
凄い人出で帰宅は4時過ぎ。
今日はモーツァルトのホルン協奏曲。
最初にパリ管の首席ホルン奏者だったジョルジュ・バルボトゥー。
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
・ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
・ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
・ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
・ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
ジョルジュ・バルボトゥー(ホルン)
ローラン・ドゥアット指揮
パリ・コレギウム・ムジクム合奏団
70年代に日本コロンビアから廉価盤パルナス1000シリーズで出ていたLP.
ドイツやアメリカのホルンよりも暖色系の音、けれどもクリュイタンス指揮のパヴァーヌで聴かれる名手ルシアン・テーヴェのヴィヴラートたっぷりのフランス系のホルンの音とは異なる音だ。
かつて管楽器の音楽雑誌「パイパーズ」のバルボトゥーのインタヴューで、明るくヴィヴラートをつけたフランスの管楽器独特の音は20世紀最初の一時的なものだった
というような記事をだいぶ以前に読んで気になっていた。
他の何種類かの演奏を聴いてみた。
いずれも70年代にLPで出ていた古いもの。
ウィーン響のホルン奏者だったミュールバッハーのホルン。
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
・ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
・ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
・ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
・ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
エルネスト・ミュールバッハー(ホルン)
フランツ・バウアー=トイスル指揮
ウィーンフォルクスオパー管弦楽団
こちらはバルバトゥーと同じ日本コロンビアの廉価盤シリーズでダイアモンド1000シリーズから出ていたLP.VOX系の音源から。
ダイアモンドシリーズは、仏ムジディスクやエラートといった幾分ハイクラスな音源を使用したパルナスシリーズに比べてバジェット感が強かった。
主な演奏家は廉価盤の帝王と言われたハンス・ユルゲン=ワルターのものが多かった。
ミュールバッハーの音色は幾分太くて朴訥で素朴な音、この音はウィンナホルンを使用しているのかもしれない。
そしてデンマークのホルン奏者リンダーのホルン。
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
・ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
・ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
・ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
・ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
アルベルト・リンダー(ホルン)
ハンス・スワロフスキー指揮
ウィーンフォルクスオパー管弦楽団
アマデオ原盤で国内ではTRIOから出ていた。
演奏はきっちり優等生的なところはあるけれども、のびのびと歌っていてテクニックも申し分なし。
音も品があって美しい。
スワロフスキーの伴奏も良くてミュールバッハー盤と同じオケとは思えないほど。
この曲のスタンダードとして誇れる名演だと思う。
Youtubeはバボラークの吹くモーツァルト、ホルン協奏曲第1番
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