海瀬京子、2019音楽の贈り物
朝から明るい雲の切れ目から霧雨の日曜日。
金曜から雨、秋霖の季節。
先週水曜日から仕事がらみで名古屋、伊勢方面へ行っていた。
思いがけない出会い、その他いろいろと刺激的なことがあったのでこの件は別にまとめて書きます。
昨日午後は海瀬京子さんのリサイタルに行っていた。
後援会主催のシリーズ企画「音楽の贈り物」
場所は隣町伊豆の国市のアクシスかつらぎの多目的ホール。
・水の戯れ
・夜のガスパールから オンディーヌ 以上ラヴェル
・バラード第2番 ヘ長調 Op.38
・バラード第3番変イ長調 Op.47 以上ショパン
~休憩~
・6つの小品Op.118から 1,2,3,5,6 :ブラームス
・ピアノソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」 :ベートーヴェン
~アンコール
・エリーゼのために :ベートーヴェン
・夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2 :ショパン
海瀬京子さんを支える後援会主催の地元密着型コンサート。
曲も有名曲が並ぶ。
前半では水をテーマにして、京子さんによるベルトランほかの詩の朗読つき。
最初のラヴェル2曲ではピアノのコンディションが原因なんだろうか?
響きに奥行きが感じられず京子さんも弾き辛らそう。
オンディーヌの後半あたりからは音の綾の中のきっちりとした旋律線が聞き取れてきた。
続くショパンでは優しくつぶやくように始まる部分からの静と動の対比も見事。
後半はブラームスとベートーヴェン。
ブラームスの6つの小品では作品にじっくりと落ち着いて取り組む姿勢が感じられ、ブラームス晩年の傑作の深い部分を描き出していて今回最も印象に残った演奏。
そして「熱情」。
ベルリン仕込みの独逸本流の安定した技巧と解釈で聴かせていただいた。
そしてゆっくりとそして着実に怒涛の終楽章へ向かってヴォルテージが上昇。
アンコールは「エリーゼのために」とショパンの夜想曲第2番。
曲解説の合間に来年1月の沼響が出演する沼津ニューイヤーコンサートの紹介までしていただきました。
隣の席には偶然にも娘たちにピアノを教えていただいた先生が。
先生は京子さんのピアノの師の一人。
先生には娘二人が非常にお世話になり、今にして思えば人間形成にも大きな影響を受けているように感じている。
休憩時間には娘たちの近況などいろいろと話をさせていただきました。
帰宅すると娘が帰省していた。
youtubeは海瀬京子と金子一朗のピアノでドビュッシー、白と黒で
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