« 沼響オータムコンサート、本番終わる | トップページ | ひたすら増殖を続ける音盤たち »

2019年11月 6日 (水)

沼津牧水記念館、ヴェルクマイスター音律によるドビュッシー

本日快晴、朝は冷えた。


旭川で初雪を観測。これは平年より14日遅れだという。


Img_20190626_133013_20191106203501

昼に職場近くの「とんかつシリウス」に入ったところ、かつてお世話になった元上司のMさんに会った。

Mさんは自分とほぼ同世代。

定年を迎える前に惜しまれながら退職、今は悠々自適の生活だ。

 

お互いの近況その他を食事しながらの小1時間。


Img_20190626_124856_20191106203501

 

 

そして文化の日の日曜日、ヴェルクマイスター音律によるドビュッシーの演奏という興味深い演奏会に家内と行っていた。

 

場所は沼津牧水記念館。


開演時間は18時半。100名ほどのサロン的なコンサート。

 

75407663_2550710728381632_44086601140267

事前情報で入場者が100人を超えそうだということを聞いていたので、早めに会場に行き駐車場に車を止めて夕食のために沼津港まで歩く。

お目当ての「にし与」は夜間営業を止めている。

時間も限られているので、比較的空いていた中心部から外れた古くからある店に入った。

 

ところがこれが大失敗。

あえて店の名は出さないがオーダーした海鮮丼はシャリが冷たくボソボソ。
ネタの鮮度も悪い。

結局家内はほとんど口をつけずに残してしまった。

自分は完食したもののしばらく胃の辺りが重かった。

こんなものを出していたら、食を楽しみに沼津港まで来ていただいた人たちを失望させるだけではないか。

 

街灯の少ない暗い道をトボトボと二人で牧水記念館へ。

会場では家内の同級生が入口で待っていた。

ドビュッシーを歌う岡田千香子さんも家内の高校時代の同級生。

 

10年程前に同じ会場でオンド・マルトノを交えた岡田千香子さんの歌を聴いている。

 

今回は前半がモーツァルトそして後半はドビュッシー。

75388290_2550711895048182_70658629988830

ドビュッシーは「月の光」「亜麻色の髪の乙女」「ピアノのためにから サラバンド」
を作曲家でもある小森俊明のピアノで。

 

続いて名バリトン、カミーユ・モラーヌに師事した岡田千香子の歌で「ビリティスの歌」

 

再びピアノでドビュッシー晩年の作品「6つの古代墓碑銘」のピアノソロ版から最初の2曲。

 

最後にドビュッシー若き日の歌曲「マンドリン」というもの。

 

ヴェルクマイスター音律はバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの時代に特にドイツ語圏で使われていた音律と言われていて、今でもバッハやモーツァルトの演奏会やレコーディングには使用されているらしい。

ドビュッシーの時代にはほとんど使われていなかったようだ。

 

今は平均律が一般的。


74604667_2550711555048216_58348905783193

ヴェルクマイスター音律では転調するたびに協和の色が変わる。

前半のモーツァルトでは古雅な響きに感じていたのが、♭や♯の多いドビュッシーになると雰囲気が一変!

 

曲の中でモノクロームな部分からいきなりセピア色に変化したり、時としてカラフルになったりと色彩の変化の妙を堪能。

 

「6つの古代墓碑銘」も大好きな曲で、ドビュッシーのアルカイックな部分で統一されたプログラムも良かった。

 

Youtubeは「6つの古代墓碑銘」、アラン・プラネスのピアノソロ版

|

« 沼響オータムコンサート、本番終わる | トップページ | ひたすら増殖を続ける音盤たち »

コンサート感想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 沼響オータムコンサート、本番終わる | トップページ | ひたすら増殖を続ける音盤たち »