一橋大学管弦楽団創立百年記念第67回定期演奏会
寒さが戻ってきた日曜日。
狩野川河川敷からの富士山も寒々しい。
なぜか明け方4時に目が覚めてしまった。
寝たのは午前1時頃だったのに。
ふたご座流星群の極大日であったことを思い出しべランダに出てみると、いつも東の空に見慣れたオリオン座が西南西の空に見えた。
頭上には僅かに欠けた満月が煌々と光を放っている。
30分ほど空を見上げていたが結局流星はひとつも見えなかった。
金曜の晩に歯を磨いていたら奥歯が抜けてしまった。
前から虫歯気味で歯医者に行こうとは思っていたものの、痛みがなかったので放置していた報い。
直ぐに友人の歯医者のタカちゃんの所へ電話。
あいにく土曜は予約でいっぱいだという。
月曜に直ぐに診るよと言ってくれたけれども、月曜は胃と大腸のダブルでの内視鏡検査が入っていて1日だめ。
とりあえず夕方の予約にしておいた。
月曜は体のメンテナンスで忙しい1日になりそうだ。
昨日土曜日は家内と二人で静岡市にいる娘のところへ行っていた。
一緒に入った夕食のステーキハウスは人気の店。
開店と同時に入ったらたちまち満席に。
歯のこともあったのでハンバーグにしておいた。
ハンバーグは「さわやか」の方が良いな。
金曜には一橋大学管弦楽団創立百年記念第67回定期演奏会。
これは百周年の記念碑的な演奏会。
しかも曲はマーラーの大作、「復活」ということで足を運ぶ。
マーラー、特に「復活」の宇宙的な広がりはアマチュアとはいえ実演で聞いて初めて実感できるもの。
13時21分三島発の新幹線「こだま」で東京へ。
最初に上野の国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルグ展」を観る。
上野駅のホームでは電車の到着を告げる音楽がワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のテーマになっていた。
これは期間限定だそうだ。
その後時間調整のためにお茶の水ディスクユニオンへ。
遅い昼食は御茶ノ水のとんかつ屋「濱かつ」でランチ。
ハプスブルグ展の感想とユニオンでの音盤購入については後日。
夕刻に池袋の東京芸術劇場に到着。
一橋大のオケを聴くのは高校生の時以来。
もう40年以上も前のこと。
そのときは演奏旅行で沼津に来演、ダヴィッド・ハウエル氏の指揮でブラ2をメインとするプログラムであったことを今でも覚えている。
そしてアンコールが「赤とんぼ」であったことも。
ホールロビーに着くと 一橋大オケのOBにして現在ご沼響にご夫婦でヴァイオリン奏者として在籍しているKさんにお会いした。
Kさんの奥様も一橋大で、奇しくも自分が高校時代に聴いた当時の一橋オケでコンサートミシトレルをされていた。
Kさんと開演前にしばしの立ち話。
本日の指揮者の田中氏はそのKさんと同じ年で、当時コントラバスを弾いていただいたという話も伺った。
・前奏曲 (齋藤栄一)
一橋大学管弦楽団創立百年委嘱作品
・交響曲第2番ハ短調 「復活」 (マーラー)
田中一嘉 指揮
山田英津子 ソプラノ:
森公美 アルト:
一橋大学管弦楽団
神奈川フィル合唱団
最初に置かれた前奏曲は当団トレーナーである齊藤栄一作曲の「前奏曲」。
当演奏会のための委嘱作品。
作曲者もプログラムで述べているように「復活」のための 前奏曲 のような曲。
「復活」の冒頭をモチーフに展開してゆく音楽。
オルガンを含む大きな編成も「復活」を意識したもの。
マーラーの交響曲の第5番や第9番のエコーが聞こえてくる。
聴いているうちにドイツの作曲家、ゴッドフリート・フォン・アイネムの「ブルックナー・ダイアローグ」のことを思い出したりしていた。
そして「復活 」。
この演奏会のために半年をかけて練習したという
作曲者の指定とおりの第2楽章の前に5分以上の間を置いていた。
自分としては終演時間が気になり、最終の新幹線に間に合うか心配だったのでこの「間」は気が気ではなかった。
演奏の出来としては第3楽章からオケ全体の響きもブレンドしてきてよかったと思う。
コンミスのヴァイオリンソロも立派なものだ。
神奈川フィル合唱団は年齢層は高かったけれど、学生たちを温かく包み込むような響きが印象的だった。
ただ惜しむらくは田中の指揮。
曲を無難にまとめるのに終始した印象だった。
ともあれ学生達のひたむきさに心打たれる演奏。
力一杯の熱演を堪能させていただきました。
終演と同時にホールを飛び出し、芸術劇場の長いエスカレーターを駆け下りた。
21時16分発の山手線に滑り込み東京発21時43分発の「こだま」に乗車。
自宅到着は11時過ぎ。
興奮冷めやらず、寝る前にゴシゴシと歯を磨いていたら奥歯がポロリと抜けてしまった。
Youtubeはアラン・ギルバート 指揮ニューヨークフィルハーモニックの「復活」第5楽章
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