尾張・伊勢放浪記(伊勢編)
今日から12月。
本日地域防災訓練。
夕方はポコとの散歩。
昨日は富士山が大きく見えた。
先週の尾張・伊勢放浪記の伊勢編備忘録です。
明けて木曜日、チェックアウトを済ませて三重県津市へ。
津駅までは名古屋から1時間あまり。
時間調整のために駅前の津偕楽公園を散策。
ここは津藩第11代の藩主、藤堂高猷(たかゆき)が1859年(安政6年)につくった別荘「御山荘」(ござんそう)を起源とする。
桜の名所らしい。
公園としては多少荒れていた。
しばらく周囲を散策すると瀟洒な雰囲気の喫茶店を発見。
店の名は「魔愁」。
店内に入ると初老のマスターが迎えてくれた。
静かにジャズの流れる落ち着いた店。
ここでいただいたキリマンジャロは適度な酸味が美味しかった。
前の晩に遅くまでの飲み食い。
朝はホテルの朝食バイキングが良くて食べ過ぎたので昼食は抜きにした。
午後の所用を済ませた後、多少時間があったので近くの三重県立博物館へ。
近くには県立図書館もありここは三重県の総合文化エリア。
博物館の常設展示は三重の歴史。
入口に入ってすぐの巨大な古代ゾウの復元全身骨格標本が目に付いた。
これはミエゾウ。
400万年前に日本列島に生息していたステゴドン科のゾウで今のところ日本で生息していた最大の哺乳類らしい。
企画展は開館5周年記念特別展「三重の仏像~白鳳仏から円空まで~」
奈良・京都に近いだけに多彩な仏像の数々。
畑から掘り出されたという白鳳期の小さな仏像など、素朴な趣が深い信仰を彷彿させて印象深かった。
夕刻に宿へ。
さて夕食は何にしよう。
何となく疲れが出てきてディープに店を探す気力が湧かなかったので、宿近くの天麩羅屋で天麩羅定食。
ここでは津のソウルフードだという津餃子があったのでオーダー。
これはビールのつまみには最適だった。
そして翌日の金曜日は朝から雨模様。
雲行きが怪しかったので前日に駅ビルのダイソーで折りたたみ傘を買っておいた。
午前中で所用は済ませ、帰途に着く前に津周辺の名所と名店に行ってみようと、いろいろサーチしたけれど、歩いて行けるような近場で手ごろな場所が見つからない。
築城の名手藤堂高虎の手になる津城址でも見ようかと検索すると駅から少し離れていて、バスか電車で行くことになるようだ。
帰りの電車の時間を考えると昼食時間も考慮してもギリギリの距離。
バスは本数が少なく近鉄線で津から一駅の津新駅で下車。
駅から15分ほど歩くと途中で東洋軒はこちらという看板が見えてきた。
ネットで検索すると東京に起源を持ち創業91年のかなりの名店らしい。
東京の東洋軒は、精養軒と並ぶ日本の洋食文化の草分けであり宮内省御用達として皇居内の晩餐会などに出張したという。
三代目は天皇の料理番で有名な秋山徳蔵。
日本で初めてクリームコロッケを発案し銀座資生堂パーラーの料理長も務めた高石鍈之助も東洋軒出身。
ということで津城址を正面に見ながら路を曲がって店に入ってみた。
ここでは松坂牛を使ったブラックカレーが有名らしい。
他のメニューも美味しそうだったのでハーフサイズにしておいた。
そして松坂牛ハンバーグ。
ついでに伝統のクリームコロッケも。
伝統と格式あるお店。
ブラックカレーは見ため以上に深いコク。
沼津の古い洋食屋千楽のハヤシライスをそのままカレーにしたような感じだ。
長い歴史に洗練され磨き上げられた風格の感じられる洋食屋さんだった。
最後に出たルビーオレンジティーもここだけの逸品。
店を出ると外は小雨。
バスの時間が迫ってきたので本丸内部には入らずに周辺をざっと眺めたのみ。
以前見た近くの松坂城とはまた異なる雰囲気。
復元された丑寅櫓は古写真とは異なり違和感有り。
松阪城の方が戦国の気風を残していた。
そして近鉄線を乗り継いで名古屋経由で沼津まで。
沼津駅に到着するとどしゃぶりの雨。
そのまま帰宅せずに仕事場に顔を出すと数人の後輩が出迎えてくれた。
飽食三昧の3日間。
以後しばらく摂生中。
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