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2019年12月28日 (土)

「ハプスブルグ展」そしてビーチャムのメサイアのことなど

今年最後の土曜日は冷えて朝の気温は7度。

昨日で仕事納めといきたいところだけれども諸事情で今日が仕事納め。
現役の担当が経験不足のため以前関わりのあった自分が出勤してアドバイス。

 

この4月でサブリタイアとなったけれども自分の出勤場所はそのまま。
気楽な身分となった一方入ってくる情報は減った。

それでも自分の好きな分野、適度な緊張感もありそれなりに楽しめた1年だったと思う。

 

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お昼は中華。

「萬品香」の台湾ラーメンと回鍋肉丼。


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あい変わらずのカロリー多め。

 

さて明日から年始の準備をしよう。
今年はいつもと異なる来客の予定。

 

先月一橋大オケを聴くために上京したおり立ち寄った「ハプスブルク展」の備忘録。

 

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場所は上野の国立西洋美術館。

ハプスブルグ家の数あるコレクションからその栄光の歴史を辿ろうとするもの。

 

皇帝や皇妃らの肖像画が多いのは、自らの権威を示すと同時に最盛期の自分の姿を後世に残すためだろうか。

政略結婚のために嫁いだ王妃の近況を実家に知らせるための絵や、見合い写真のような役割をしたものまで。


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スペイン王フェリペ4世の娘で、神聖ローマ皇帝レオポルト1世の最初の皇后をベラスケスが描いた有名な「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」などはその代表的なものだ。

 

今回は同じモデルでポーズも同じブタペスト国立西洋美術館所蔵のフアン・バウティスタ・マルティネス・ デル・マーソ作の「緑のドレスの王女マルガリータ・テレサ」も並べて展示。


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サイズもほぼ同じなので遠目には同じように見えた。

だが近くで見ると芸格の差は歴然だ。

画家の大部分は自分には馴染みのない人たち。
工房作品も多かった。

 

展示の最後の部屋、ハプスブルク家の栄光の歴史が閉じようとする部分でのハプスブルク家最後の皇帝「オーストリア・ハンガリー二重帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の肖像」(ヴィクトール・シュタウファー作)の老いて疲れたように見える皇帝の姿。

 

同じ部屋でのその王妃「薄い青のドレスの皇妃エリザベト」(ヨーゼフ・ホラチェク作)の現実離れした美女エリザベトの姿とは対照的。
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他にはハプスブルク家最盛期の皇帝たちの輝くような西洋甲冑の数々が目を引いた。


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マキシミリアン1世のものなどピッカピカに磨き上げられていて、今にも動き出しそうな雰囲気。


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さぞや重かろう。

 

美術館を出ると東京文化会館前に見事な銀杏の黄葉。

 

 

音楽は、年末ということでヘンデルの「メサイア」。

 

イギリスの指揮者トーマス・ビーチャム指揮ロイヤルフィルによる全曲盤から。

数種類あるビーチャムの「メサイア」録音中最後のもので、同じくイギリスの指揮者ユージン・グーセンスによる現代の巨大編成オケのための編曲。

手持ちは国内盤LP3枚組。


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ジェニファー・ヴィヴィアン(ソプラノ)
モニカ・シンクレアー(メッゾ・ソプラノ)
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
ジョルジョ・トゥッツイ(バス)

指揮:サー・トマス・ビーチャム

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
(合唱指揮:ジョン・マッカーシー)

 

【録音】
  1959年6月9日~13日、15日~17日、20日、24日、26日、7月3日、
      17日~18日、

  ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール

 

これは金管楽器や打楽器が活躍するゴージャスなアレンジで、今となっては時代を感じさせる。

それでも今聞いてみると表面的な派手さばかりではなく、細かな部分での弦楽器と木管楽器の扱いなどが絶妙。

 

ソリストも合唱もオケに負けずにパンチのある歌唱を聞かせてくれていて、祝祭的でワクワクするような高揚感がなんとも楽しい。

 

Youtubeは大編成オケと合唱の「メサイア」

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