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2020年1月23日 (木)

調律師、瀬川宏さんのことなど

今日は朝から一日雨。
本日休み。

最近バランスを崩してよく転ぶ母がまた転倒。
今度はダメージが大きかったので病院に連れて行った後様子を見ている。
どうも気持ちは若いままで、体が付いていかない自覚に欠けているようだ。

午前中には家の修繕の職人さんが入り作業。

 

昨年の今頃、縁あって一緒に酒席を共にした日本を代表する調律師の瀬川宏さんが昨年末に亡くなられていた、とその時同席した方から連絡があった。

 

驚いて昨年末の朝日新聞を見ると経歴とともに訃報が出ていた。享年77歳。

瀬川さんは昨年の時点で入退院を繰り返した状態だったのが、ちょうどご一緒した時は小康を得て体調が良かった時だった。

 

瀬川さんは隣町の三島市出身。

リヒテルやミケランジェリの調律師。
ヨーロッパでも活躍し、ショパン国際ピアノコンクールでの調律もおこなっていた。

ご一緒した時には、リヒテルやミケランジェリの知られざるエピソードや演奏の秘密など、驚きの内容をいろいろと話してくださった。

 

豪華客船のクルージングコンサートのために乗船していた最晩年のサンソン・フランソワに二週間同行したことや、アンドレ・ワッツ、ワイセンベルク、ゲルバー、そしてアランフェス協奏曲の初演者、デ・ラ・マーサや女流ヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルの素顔など。

ピアニストに限らない大演奏家たちの交友の数々。

とりわけ印象深かったのは、フルトヴェングラーやメンゲルベルクとも共演したドイツのピアニスト、コンラート・ハンセンの自宅に招かれた時の話だった。

 

演奏家のことだけではなく、ピアノ調律の苦労話や環境汚染のために今は良いフェルトが入手できなくなってしまった話、ホールの響きのことなど、一言一言が驚きの連続でまさに珠玉の時間だった。

 

その後瀬川さんは体調を崩されて入院。

人づてに、また一緒に飲みながら話をしたいということや私の拙ブログも読んでいるという話を伺い、いつか再会することを楽しみにしていた・・・・

もっといろいろな話を伺いたかった。

 

演奏史の貴重な生き証人がいなくなってしまいました。

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

Youtubeは世田谷のストリートピアノを調律する瀬川さん。
私がお目にかかった一ヶ月後のお姿です。

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