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2020年4月23日 (木)

ホルヴァートのバルトーク、オケコンなど

沼響の練習が中止になってから一ヶ月。
演奏できないことがこれほど辛いとは思わなかった。

 

昨日聴いたフサの指揮する「中国の不思議な役人」を今度はCDでも聴いてみた。

このCDは2007年ごろにドンキ風の輸入雑貨屋で購入したもの。

様々な作曲家を紹介するシリーズで購入記録では500円で購入。

 

この時、雑多な輸入雑貨が山積みとなっている店の中でクラシックのCDが数枚存在した場違い感がかなり印象に残っている。
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・管弦楽のための協奏曲

 カルロ・パンタリ (指揮)
 フィルハーモニア・スラヴォニカ

・組曲「中国の不思議な役人」
 

 カレル・フサ 指揮
 セント・ソリ管弦楽団

・ヴァイオリン協奏曲第2番 から第2楽章

 ヴァンダ・ヴィウコミルスカ (ヴァイオリン)
 ヘンリ・アドルフ(指揮)
 フィルハーモニア・スラヴォニカ

 

フサの演奏はモコモコした再生音でとても最後まで聴く気持ちにはならない。

 

ついでにパンタリ指揮のオケコンも聴いてみた。
パンタリという指揮者は実在しない。

録音が悪い状態ながらきっちり正統派の演奏の良さは伝わってくる。

 

だが左右が逆でヴァイオリンが右からコントラバスが左から聞こえてくる。

聴いているうちに同じ演奏とされるCDが家にあったことを思い出した。

 

こちらはPoint Classicsから出ていたCD。

このシリーズも80年代後半に千円前後で出ていた駅売りCDと大差はないものの演奏家の表記がまだ信じられるのと意外な音の良さもあって重宝している。
この頃のCDの価格で千円前後は破格の安値だった。


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・管弦楽のための協奏曲
・組曲「中国の不思議な役人」

 ミラン・ホルヴァート (指揮)
 オーストリア放送交響楽団

 

 とても同じ録音とは思えぬほど音は鮮明。

コントラバスの雄弁さがダイレクトに伝わってくる。

 

クロアチアの指揮者、ミラン・ホルヴァート

自然な音楽の流れのなかに軽妙にしてさりげないテンポの揺れ。

 

特に第2楽章がベテランの味わい

第3楽章エレジーの悲痛さも胸に迫る。

手に汗握る怒濤のフィナーレでは絶妙のタイミングで入るシンバルが見事。

 

バーバリスティックな野性味あふれる「中国の不思議な役人」はオケコン以上の凄演だ。

Youtubeはホルヴァートのベートーヴェン、交響曲第7番のリハーサル

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