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2020年5月20日 (水)

バッハのカンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV29 

曇りのち晴れ。
緊急事態宣言が解除され、出勤時には学校に通う子供たちの姿。
何日ぶりだろう。

コロナウイルス感染のリスクを負いながらも、手探り状態で少しずつ日常生活が復活していくのか。

 

昨日は早朝から激しい雨。
結局夜遅くまで断続的に降り続く一日になった。

今週は月曜と火曜が休み。

 

昨日は昼前に裾野市に住む親戚夫婦が新茶を持ってきてくれた。

ご主人は父の従兄弟にあたり自分が若い頃には茶摘みの時期になると夫婦が所有する茶畑に家族総出で手伝いに行っていた。

我が家から出た大叔母は3年前に102歳で大往生。
その息子夫婦も今は高齢のため茶畑を家の周りのみに縮小。

昨日は電車とタクシーを乗り継いでの来訪。

 

母も交えて昼食を共にしながらしばしの思い出話で2時間あまり。

ご夫婦を駅まで送り帰宅すると入れ替わるように別の親戚が来た。

 

今日はいろいろな親戚が来る日だ。

 

こちらはさきほどの夫婦の弟で今は建築業を営んでいる。

入れたばかりの新茶を飲みながら若い頃に手がけたいろいろな仕事の話を聞いたりしていた。

その話の中で安部公房の箱根の別荘を手掛けた話が出てきた。

ノーベル賞候補にもなった芥川賞作家相手にいろいろと神経を使うことが多く相当な苦労があったようだ。

 

 

昨晩はバッハを聴いていた。

バッハのカンタータ第29番「われら汝に感謝す、神よ、われら感謝す」ほか

 

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・カンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV29 
・カンタータ第119番「イェルサレムよ、主をたたえよ」BWV119
・カンタータ第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう」BWV120

 

  デボラ・ヨーク(S) 
  インゲボルク・ダンツ(A) 
  マーク・パドモア(T) 
  ペーター・コーイ(Bs) 

 

 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
 コレギウム・ヴォカーレ

手持ちは仏ハルモニア・ムンディのCD.

 

外は雨。

 

昼間に老境に入った人たちの話を聞いたためか、静かに聞いているうちに人の一生のことなどいろいろなことが頭に浮かんできた。

自分は何処から来て何処に行くの だろう。
未来が見えなくなった今の世でバッハを聴きながら深いことまで考えが及ぶ。

 

第29番のカンタータは、最初のシンフォニアは無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番のプレリュードの管弦楽編曲版。
トランペットとティンパニが活躍する華やかなもの。

 

続く最初の合唱曲はロ短調ミサの感動的な終曲、”Dona nobis pacem”に転用されている。

この偉大にして壮大な合唱曲を聴いているうちに涙が・・・

やがて外の雨音が次第に大きくなってきた。

 

Youtubeはカンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV29 、鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン

 

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