アールグリムのヘンデル
本日快晴、県内川根本町では最高温度は33度!
昨日が朝から雨だったので今日は湿度も高い。
ほとんど初夏。
部屋にはまだストーヴが出しっ放しだ。
東京の新型コロナ感染者数が減っているのが不思議。
次の第二波の前触れだろうか。
夏みかんの花が咲き始め、蜜蜂をその周りをブンブン回っている。
本日休みでポコをトリミングに連れて行ったりホームセンターに種を買いに行っていた。
品薄だったマスクが出始めた。
近所のスーパーで10枚で600円ほど。
ホームセンターにもあった。
買い置きの在庫はまだ家にあるし、家内が作ってくれたマスクもあるので手を出さない。
供給過剰になっているようだ。まだまだ値下がりするのだろう。
マスクバブルの崩壊。
Facebookで2人の友人から招待された【7日間ブックカバーチャレンジ】の5日目。
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5日目は小説を取り上げます。
吉村昭は大好きな作家で若い頃に夢中で読んだ時期がありました。
どの作品も詳細なリサーチに裏付けられた迫真の描写力。
一度読み始めると最後まで止まらない。
いくつか思い出不深い作品がありますが、地元の静岡県東部に関係する作品として
「闇を裂く道」を紹介します。
作家の吉村昭はこの小説を書くにあたって取材のために沼津の駿河図書館を訪れました。
その様子を当時接した職員の方が話してくださったことがあります。
関係する資料を机に山のように積み上げ、丸一日をかけて一心不乱にメモをとる姿は鬼気迫るものがあったと。
「闇を裂く道 」
吉村昭 著
文春文庫
今や東海道の大動脈として重要な役割を担っている丹那トンネル。
この工事がいかに多くの犠牲を払った難工事だったのかを史実に忠実に描いたノンフィクションノベル。
襲い来る膨大な土砂と湧水、崩落、坑夫たちの懸命な救出作業。
そして追い打ちをかけるような北伊豆地震。
工事前には豊かな田園風景が広がっていた丹那盆地は、工事が進むにつれて湧き水が枯れて農作物ができなくなってしまいます。
蓆旗を挙げて抗議する農民たちの姿。
手持ちの古い文春文庫の巻末に1990年8月22日読了の自分の鉛筆書きのメモがありました。
パラパラと拾い読みしているうちにその頃の自分の姿や周りの風景が蘇ってきました。
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音楽はオーストリアのハープシコード奏者、イゾルデ・アールグリム(1914~1995)のハープシコードでヘンデルを聴く。
組曲第1番
組曲第3番
組曲第5番
組曲第7番
イゾルデ・アールグリム(ハープシコード)
アールグリムはR.シュトラウスとも親交があり作品も献呈されている。
モノラル期にフィリップスにバッハの鍵盤曲のほとんどを録音していたが、今では忘れられた存在かもしれない。
聴いたのはフィリップスレーベルから出ていた国内盤LPだが、原盤はおそらく東独ドイツシャルプラッテン。
アールグリムのヘンデルには全曲の再録音もある。
ハレのヘンデル博物館の歴史的銘器を使用。
ピリオド系というよりも20世紀ロマンティック系のランドフスカに似たモダン楽器のようなスタイル。
太い音で男性的な力強い演奏。
第7番のパッサカリアの圧倒的な演奏が印象に残る。
Youtubeはヘンデルのパッサカリア、ガブリーロフのピアノ
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