武田百合子、「犬が星見た-ロシア旅行」
晴れのち曇り。こどもの日の今日は出勤。
GWも後半だというのに通勤途中ですれ違うのはごみの収集車ばかり。
昨日はどこにも出かけず。
畑でトマトの苗のキャップを外して竿を立てたり、いただいたおが屑を畑に撒いたりしていた。
Facebookで回ってきた【7日間ブックカバーチャレンジ】の2日目。
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「犬が星見た-ロシア旅行」
武田 百合子 著
中公文庫
前回の江戸時代の絵日記に続いて、こちらは現代の人が書いた日記。
手持ちの古い中公文庫の裏表紙には1985年9月20日PM8:00読了のメモ書き。
武田百合子は小説家武田泰淳夫人。
1969年、海外旅行が今ほど一般的でなかった時代のできごと。
客船からシベリア鉄道と飛行機を乗り継いだロシア北欧紀行。
夫と同行している友人その他ツァーに参加した人たちの、慣れぬ海外旅行に戸惑う中で明らかになっていく素のままの言動と行動の数々を、天真爛漫なタッチで描く人間観察日記です
純粋無垢な目を持つ幼な子のような感覚で描いた抱腹絶倒の紀行文。
さりげない出来事を純で流れるような文体で書いているのが新鮮、
今読み返しても古さも感じさせず時間の経つのを忘れるほど。
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