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2020年5月 7日 (木)

小澤征爾、シカゴ響との「展覧会の絵」

晴れのち曇り。
緊急事態宣言が今月末まで延長の中、休業要請は昨日まで。

GWも終わり出勤時にはいつもと変わらぬ車の量だった。

駐車場からオフィスまでの途中にある小学校。
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ニセアカシアの白い花越しに見える校庭には、いつも歓声を上げて走り回っている児童たちの姿は見えない。

 

夜は沼響のメンバー数人でオンラインのビデオトーク。
久しぶりに見る顔は元気そうで安心する。

けれどもなんとなくみなさんコロナ疲れ。

 

Facebookで2人の友人から招待された【7日間ブックカバーチャレンジ】の4日目。

7冊という限られた数なので何を選ぼうか迷い、ヴィヴァルディの手稿譜が作曲者の死後に辿った運命を書いた「失われた手稿譜~ヴィヴァルディをめぐる物語」か、ロシアの作曲家プロコフィエフの短編小説集も候補だったけれど、結局N響のヴァイオリン奏者、鶴我さんのエッセイ集をとりあげた。

 

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・「バイオリニストは目が赤い」

   鶴我裕子 著
       新潮文庫

著者はNHK交響楽団の第一ヴァイオリン奏者

この本はかつてこのブログでも取り上げている。

 

音楽は若き日の小澤征爾で「展覧会の絵」とブリテンの「青少年のための管弦楽入門」を聴いていた。
手持ちは国内盤LP.


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・組曲『展覧会の絵』(ラヴェル編)
・青少年のための管弦楽入門
 
  小澤征爾(指揮)
  シカゴ交響楽団
 
   録音:1967年7月 
      シカゴ、メディナ・テンプル
 
当時トロント響の音楽監督だった小沢征爾が、世界のオザワへ向けて大きく飛躍しようとしていた30代の演奏。

この前年にウィーンフィルとベルリンフィルの指揮台に初めて立ち、翌年にはボストン響に初めて客演している。

 

音楽が自由に呼吸していて曲の運び方が実に自然、この時期の小澤征爾の録音中では抜群の名演。
ロシア的なカロリーは薄いがそれを上回る魅力が満載。

シカゴ響の威力は絶対的で、名手ハーセスの吹くノーブルで輝かしい「プロムナード」や「サムエル・ゴールデンベルクとシュミイレ」のトランペットソロは、ほれぼれとする素晴らしさ。

「キエフの大門」では圧倒的なクライマックスを作り上げる。

 

ブリテンも若く溌剌としたフレッシュな感覚の名演で、ストレートに音楽に挑む強い自信も感じられる気持ちの良い演奏だ。

ムソルグスキー以上にシカゴ響の威力全開の一大デモンストレーション。

 

ナレーションが入らないのが良い。

 

Youtubeは小澤征爾がニューヨークフィル副指揮者時代の「フィガロの結婚」序曲

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