パールマンのモーツァルト
雨は上がり朝から爽やかな蒼空の日曜日。
散歩の道すがらに美しく白い花が咲いていた。
昨日聴いた17世紀から19世紀にかけてフランスで活躍した音楽一家、
クープラン家のクラブサン音楽を連想。
今日はパールマンのモーツァルトを聴いていた。
・ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
・ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219『トルコ風』
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
録音:1982年 ウィーン、ムジークフェラインザール
手持ちは日本グラモフォンから出ていた国内盤LP.
この第3番がパールマンのモーツァルト初録音だった。
この2曲の後、2曲のロンドも含めた協奏曲全集に発展している。
カデンツァは第3番の第2、第3楽章と、第5番の第1.第2楽章がパールマン自作。
第3番第1楽章のカデンツァはサム・フランコのもの。
サム・フランコは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を初演したヨーゼフ・ヨアヒムに学んだアメリカのヴァイオリニストで、彼のカデンツァはコンクールなどでよく指定されている。
第5番第3楽章はフランコの師ヨアヒムのものを使用。
聴くとパールマン独特の艶のある豊麗な音はさほど目立たない。
意識して端正に演奏しているのだろうか。
ソロも伴奏もいわゆるうまい演奏ではあるが、若き日のモーツァルトの作品独特のヴィヴィッドな躍動感はあまり感じられない。
パールマン自作のカデンツァが非常にユニークで、こちらに興味を惹かれる。
Youtubeは1991年、来日時のパールマンのモーツァルト。ヴァイオリン協奏曲第3番
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