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2020年6月12日 (金)

ツバメの巣立ち、そして「ワーグナー演奏史」のことなど

晴れのち曇り。
湿気が強くマスクをしていると熱苦しい。

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車庫の天井のツバメのヒナたちが大きくなって、近くの電線との間を往復しながら飛行訓練を始めている。

ヒナは5羽孵って、2-3日前までは5羽とも元気な姿と鳴き声を聞かせていたけれど、今は4羽。


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昨晩の荒れた天気の中でも1羽はとうとう帰ってこなかった。

居場所を見つけたのだろう。

 

こうして巣立っていく。

 

車庫を改修する予定があり天井を剥がして蛍光灯も撤去することになっている。

このヒナたちが巣立つタイミングで工事を始めようと思っていて、今まで開始を遅らせていた。
これで工事を始めることができる。

 

20数年の間、この場所から多くのツバメが巣立ったけれど、来年は見ることができなくなるかもしれない。

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通勤の車中でワーグナーを聴いている。

 

「ワーグナー演奏史」

かつてレーザーディスクで発売されたサヴァリッシュ指揮バイエルン国立歌劇場の「リング」全曲の特典CDだったもの.
ブックオフ500円以下コーナーからの発掘。

 

内容は、1911年から1954年のフルトヴェングラーの「ジークフリートの葬送行進曲」までのワーグナーの演奏史を辿るというもの。

多くはバイロイト関連の歴史的録音。

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最古の演奏は1911年収録のエミ・デスティンことエマ・デスティノヴァー(1878~1930)が歌うゼンタのバラード。管弦楽伴奏。

デスティンはこの「さまよえるオランダ人」の初演でも歌っている伝説のソプラノ歌手。
なお別資料ではこの録音は1908年となっている。

もうひとつの録音年不詳のエリック・シュメーデス(1868-1931)の鍛冶屋の歌の方が古いかもしれない。

 

印象に残るものとしては1927年のレオ・ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場管の伴奏による録音でソプラノのフイーダ・ライダー(1888-1975)とフリードリヒ・ショールによる「ワルキューレ」から「ホー・ヨー・トー・ホー」。

こんな凄い「ホー・ヨー・トー・ホー」は聴いたことがない。


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リヒャルト・ワーグナーの息子、ジークフリート・ワーグナーが1927年にバイロイトのオケを振った楽劇「パルシファル」から「聖金曜日の音楽」も聴けるのがありがたい。


ここでのバリトンは名歌手アレクサンダー・キプニス。

 

1927年のバイロイト音楽祭の「パルシファル」はカール・ムックが指揮している。

この録音はその公演直後に録音されたもの。

 

演奏はキチンと楷書風の面白みに欠けるものだが、ワーグナーのおぼっちゃまの演奏、ということを思うとなんとなく有難味があるような・・・・

続きのトラックにはカール・ムックの同年の「パルシファル」がしっかり入っている。

車中のカーオーディオだと録音の古さはさほど感じられない。

 

Youtubeはハイティンク指揮ベルリンフィルの「ジークフリート牧歌」

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