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2020年6月14日 (日)

ワルター・クリーン のシューベルト

曇り時々晴れ。
前線と低気圧の影響で全国的に大雨の気配の日曜日
ここ静岡東部も昨日の予報では一日雨だった。

結局、朝に多少小雨が降ったものの午後には晴れ間が見えるほど。
幸い家の片付けが捗った。

 

先週からガレージの改修に伴って物置の移転。
同時に古いものを大幅に片付け中。

雨が降らなかったので午前中に物置の片付けが終わり、午後から書棚の整理など。

既に故人となっている大叔父や叔父達が読んだ昭和初期の古い本は一部を除いて処分することにした。

 

 

ワルター・クリーンの弾くシューベルトを聴く。
VOXに残したピアノソナタ全集中1枚から。

手持ちはワーナー・パイオニアが80年代にLPとして発売した国内盤。

その全集の第3集。

 

Img_20200609_121209

 

・ピアノソナタ第7番 変ホ長調D.568
・ピアノソナタ第9番  ロ長調D 575

   ワルター・クリーン(pf)

曲はD568が好み。

アンダンテの深い音楽はとても32歳で早世した若者とは思えない。
まさに選ばれた天才のみが書くことができた音楽だ。

 

クリーンの演奏はピュアな抒情、淡々と優しく語りかけるのが良い。

 

解説が非常に充実していて、シューベルトのピアノソナタの複雑な成り立ちや、残されたスケッチや断片からの作曲の過程の深い考察など非常に興味深い。

ピアノソナタのアンダンテのスケッチがベートーヴェンのピアノ曲の自筆スケッチの裏に書かれていた事実など、シューベルトがいかにベートーヴェンをリスペクトして研究していたかがわかる。

さらに散逸していたシューベルトのスケッチをブラームスが収集したことによって判明した事実の数々など。

 

これだけの詳細な解説と素晴らしい演奏が聴けて、ハードオフのジャンクコーナーでたったの110円。

 

知的な刺激を受けながらもリラックスの小一時間。

youtubeはワルター・クリーンの弾くシューベルト、ソナタ第7番第4楽章

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