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2020年6月 7日 (日)

マゼールのバッハ

晴れ時々曇り、適度な風吹く穏やかな日曜日。

昨日から、物置を別の場所に移転するために移転先予定のツツジや柿の小枝を
チェーンソーで払ったりしていた。

同時進行で物置の中や書庫の本を中心に断捨離の開始。

物置を片付けていると、あることすら忘れていたいろいろなものが出てくる。

 

子どもたちのおもちゃやノート、学校で作った工作など。
捨てるに捨てきれず結局別の段ボールに入れたりしていた。

既に読み終わった本も、「あそこには面白いことが書いてあったな」などと思い出すともういけない。

結局捨てられない。

未読の本はなおさらだ。(これが大部分)


Sdsc02582

長持の中には戦中の雑誌や黒っぽい本がびっしり。

結局減らない。


Sdsc02587

 

昨日のNHKニュースでウィーンフィルがコンサートを再開したとのニュースをやっていた。
指揮はバレンボイム。

客数は100席限定。

 

徐々に再開の兆しは嬉しいけれども、これではチケットがますます入手難になって、コンサートが限られた人だけのものになってしまうなぁ・・・・

 

 

若き日のマゼールのバッハを聴く。

2曲の管弦楽組曲を国内盤LPで。

ベルリン放送響音楽監督時代のマゼール30代の録音。

 

マゼールのベルリン時代は新進気鋭の熱い情熱が感じられ、ベルリンフィルに君臨するカラヤンに強い対抗意識を燃やしていたようにも思える。

鋭い感性と純なフレッシュさで後のマゼールの音楽とは異なる魅力があった。

 

この頃の録音レーベルはドイツ・グラモフォン、コンサートホール、フィリップスが主なもの。
中でもラヴェルのオペラ「子供と魔法」の録音は同曲を代表する名演。

 

フィリップス移籍後には落ち着いた風格も加わり、さらに仕上げの良い演奏が多かったと思う。

このバッハもその中の一枚。

 

この時期マゼールはバッハの作品を集中的に録音している。

管弦楽組曲とブランデンブルク協奏曲は全曲、そしてロ短調ミサ、復活祭オラトリオなど。

不思議なことにマゼールはこの後バッハの録音を残していない。

 

Img_20200607_204930

 

・組曲第2番 ロ短調 BWV1067
・組曲第3番 ニ長調 BWV1068

 

  ロリン・マゼール(指揮)
  ベルリン放送交響楽団
  ロジェ・ブールダン(fl)
  モーリス・アンドレ(tp)
       録音  1965年

 

この演奏は若いころから自分のオーディオ装置が変わる毎に音質チェックのレファレンスとして使っていた。

バランスの良い響きに重心の低いフィリップス独特の音は今でも色褪せない。

 

いわゆるモダン楽器による大編成オケによるバッハで組曲第3番の序曲など壮大な音の絵巻を展開。

続くアリアはもたれずあっさり仕上げ。

 

随所で活躍するトランペットは名手モーリス・アンドレ。

この時期のコンサートマスターは豊田耕児とゲルハルト・ヘッツェルだ。

 

Youtubeはマゼールがウィーンフィルを弾き振りしたブランデンブルク協奏曲第4番

 

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