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2020年7月20日 (月)

ポコルナのラフマニノフ、ピアノ協奏曲第3番

鹿児島は梅雨明け、今日は曇り夕方から一時雨の月曜日。

コロナ感染は増加の一途、県内では初のクラスター発生。

 

今日はベートーヴェンから離れてラフマニノフ。

ロシアの女流ピアニスト、ミルカ・ポコルナの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲を聴く。

 

難曲で知られるピアノ協奏曲第3番。

手持ちはイタリアFabliのLPで、昨年地元のハードオフの大量放出格安輸入LPから。

Dsc02199

 

ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30

 ミルカ・ポコルナ(ピアノ)
 イエジー・ピンカス(指揮)
 ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団

       録音:1976年4月9日

 

ポコルナのラフマニノフはかつて第2番を聴いている。

第2番の演奏は驚きのカットや、譜面上の改変もいくつかあった超個性的な演奏だった。

 

かつて小学館か何かの名曲入門レコードシリーズにこのポコルナの第2番の演奏が入っていた。

入門編としてはあまりにも個性的。
このような演奏で初めて曲を知った人は他の演奏は受付けなくなってしまうのではと思ったほど。

 

そしてこの第3番。

ファヴリのシリーズは世界規模で販売していた名曲入門シリーズだが、ポコルナの演奏は2番以上に個性的だった。

 

2番は実際に何度か演奏しているので、スコアを見なくても譜面との違いはだいだいわかる。

3番は2番ほど聴きこんではいない。
けれどもこのポコルナの第3番の演奏は、第2番以上により徹底した改編があるようにも聞こえる。

時として全く別の曲を聴いているようだった。

 

ゆっくり優しげな曲の開始とアクのあるフレージングからして普通と違う。
甘くまったりと歌い上げていると思えば急激に加速。

フィナーレのすり寄ってくるようなフレージングとチャーミングなグリッサンドも印象的。

ある種毒のある演奏だが、ローカル色丸出しの垢抜けなさが良い雰囲気だ。

テクニックも達者でバリバリ感が凄い。

聴いているうちに曲の美しさのなかに孤独の影も垣間見える。

ピアノの音色も独特で、このドスのある響きはチェコのペトロフではなかろうか。

 

伴奏のブルノのオケは来日時では、オケが鳴りきれないひなびたローカルさが良い味だったが、この演奏では情熱的な伴奏を付けていた。

オケがあたかもポコルナの毒気に当てられたかのよう。

 

EQカーヴはNAB。

 

Youtubeはユジャ・ワンの弾くラフマニノフ、ピアノ協奏曲第3番

 

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