キース・ジャレット ソロコンサート
くもり時々晴れ。
異常に長かった今年の梅雨もようやく明ける兆し。
コロナ禍は東京中心に全国へ拡散の気配。
「キース・ジャレット・ソロコンサート」を聴く。
ECM録音のLP3枚組。
1973年におこなわれたヨーロッパツァーのうち、ブレーメンとローザンヌでのライヴを収録したもの。
全てキースのソロによる即興演奏。
バッハやモーツァルトたちが日常披露していた即興演奏によるコンサートライヴ。
ブレーメンでは当初キースの体調不良のためキャンセルが発表された。
ところが開演予定の4時間前に突然キースが「どうしてもやりたい」と言い出したのだという。
急な発表で集まった客は200名ほど。
集まった僅かな聴衆の前でキースの即興演奏は鬼気迫るもの。
これはもうジャズやクラシックという範疇を超えている。
バッハのような厳格な対位法を連想させるフレーズから突然ロックやレゲェ調に展開。
ローザンヌでのライヴでは、プリペアードピアノや打楽器のようなピアノの使い方があったりと、聴いていてどこへ飛んでいくのかわからない予測不能さが凄い。
録音はケルンコンサートのような音のピュアさはないけれども一種粗削りな音響が演奏全体に緊張感を加えている。
Youtubeはキース・ジャレット、1984年東京でのアンコール
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