「新世界より」3題、レナルドとパーヴォ・ヤルヴィ、そしてアンチェル
久しぶりの快晴。
未だ梅雨は明けず梅雨の合間の晴れ模様。
気温は高く三島で最高気温31度。
Go to トラベルは今日から開始。
一方でコロナ感染者が地方で急速に増加中。
この施策が感染増に一層の拍車をかけるのは明白。
決断できず責任も取らない国のトップの影響で政府の方針定まらず、混乱と不信で迷惑するのは国民ばかり。
雨で伸び伸びになっていたガレージの改修はようやく先が見えてきた。
本日休みで若い業者さんの作業を見ていた。
一人でてきぱきと仕事する姿が小気味の良いほど。
明るい好青年だった。
「新世界より」はかつて沼響のHPで130種以上の演奏の聴き比べを連載している。
それ以降あまりこの曲を聴くことがなくなったけれど、今日はスコアも見ずに気楽な気持ちで取りだした3種の演奏のつまみ聴き。
新世界3題
最初に聴いたのは今は無き新星日本交響楽団を振っていくつかの名演を聴かせたスロヴァキアの指揮者オンドレイ・レナルド指揮のブラチスラヴァの放送オケによるNAXOS盤
・交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95, B. 178
オンドレイ・レナルド指揮
ブラチスラヴァCSR交響楽団
録音:1987年12月
Concert Hall, Czecho-Slovak Philharmonic, Bratislava
オケの鳴りが悪くNAXOS初期独特の堅い音。
粘着質な独特の歌い回しに穏健でローカルな演奏。
いささかユルさもあるけれど聴くときの気分に寄ってはこちらを好むときもあるかもしれない。
第2楽章の第2主題のフルートソロ の暖かさにはホロリ と来た。
もう一枚はN響初代首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。
ロイヤルフィルハーモニック・コレクション中の1枚
・交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95, B. 178
・序曲『謝肉祭』 op.92
・スケルツォ・カプリチオーソ op.66
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
録音:1993年
パーヴォ若き日の録音。
録音 が非常に明快で第一楽章序奏のティンパニの大音響に驚く。
鋭角的で突進的、ノンキで温厚なレオナルドの演奏とは対照的だ。
洗練された趣の都会的な「新世界より」。
もっとも今のパーヴォならばより深い演奏が期待できるかもしれない。
パヴォーには2005年にシンシナティ響との再録音がある。
そしてもう一枚は名盤の誉れ高いカレル・アンチェルの演奏。
・交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 Op. 95, B. 178
カレル・アンチェル(指揮)
チェコフィルハーモニー管弦楽団
録音:1961年12月6日
:プラハ、芸術家の家(ルドルフィヌム)
手持ちはLP、CDいろいろあるけれども国内盤初期のCDで聴いた。
レナルドとパーヴォ・ヤルヴィに続けて聴くと、指揮者の格の差をまざまざと感じさせられる。
細かな一つ一つのフレーズに、オケも指揮者もプライドと確信を持って演奏しているのが伝わってくる。
大指揮者ムラヴィンスキーをして、アンチェルがいるから「新世界より」は演奏しないと言わしめたアンチェルの「新世界より」。
細かな感想は沼響の聴き比べコラムへ。
YOUTUBEはパーヴォ・ヤルヴィ指揮ベルリンフィルのシベリウス、交響曲第5番からフィナーレ
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